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2020.11.09

#136 島根県「島根県江津市で作られているボディータオルは・・和紙で出来ている?」

あなたは、「タオル」と聞いて、どんな素材を思い浮かびますか?

全国各地、様々な特色を持った和紙が存在します。そんな日本が誇る和紙は、国際的にもとても評価されています。それが証拠に2014年「和紙日本の手漉き和紙技術」として「細川紙」「本美濃紙」「石州半紙」この3つがユネスコの無形文化遺産に登録されました。和紙は耐久性、保存性、柔軟性、安定性の面でも高い評価を受けていて、国内はもちろん世界中の文化財の修復にも使われています。奈良にある正倉院には、およそ1,300年前のものと言われている和紙が残っているそうです。1,300年前ですよ!その耐久性の凄さがわかるでしょ!元々紙を作る技術は中国から伝わってきたと言われています。そこから日本独自の「流し漉き」という製法が生まれて、和紙文化を支えてきました。後世に絶対残したい、日本の文化。そんな中、島根県江津市に「勝地半紙」という和紙があるのですが、その和紙を製造している「風の工房」が、なんと和紙を使ったボディータオルを販売しているのです。いくら和紙とはいえ、水に強いイメージはあまり無いのですが、一体どんなタオルなのか?

江津市(ごうつし)は、島根県西部、石見地方の市。県内で最も面積が狭い市である。東京からの移動時間距離が全国で最も遠い都市(2018年現在)としても知られており、「東京から一番遠いまち」として対外的にアピールしている。

このタオルを製造・販売している「風の工房」の佐々木さとみさんにお話し伺います。

 

晴の輔 和紙を使ったボディータオル!和紙でタオル作れるのですね。

 

佐々木「タオルといっても、一般的な布として織られたものではなくて、もう和紙そのものなのです。洗えるように加工した一枚の和紙を使い、筒状に縫って幅が30 cmで長さが90cmぐらいの大きさで、体をゴシゴシ洗うのにも適した大きさです。薄手と厚手の2種類を販売しております。」

晴の輔 濡れても大丈夫

 

佐々木「もちろん大丈夫です。」

佐々木「ええ、表向きは、一応「2ヶ月使えます」と言っていますけども、3ヶ月使っても、まだ全然びくともしない状態です。」

 

晴の輔 ウオッシュタオル。

 

佐々木「そうなのです。『体をゴシゴシ洗う』という前提ですね。石鹸をつけて洗うタオルなのです。特徴としては、水に濡れると、皆さんが経験したことのないような、非常にソフトな感触で、手触りがとっても優しいのですね。肌が弱い方、アトピーの方からも、ご好評いただいているような素材になります。」

佐々木「実際お使いいただいているお客様が、その感触に驚いて『新感覚』とおっしゃっていました。(笑)」

 

晴の輔 使ってみないと分からないような感触なのでしょうね。経験してみたいなー。どうやって作っているのですか。

 

佐々木「和紙は全部自家製で、原料の栽培から商品化まで全部やっております。丁寧に手漉きで作った和紙に、のり状にしたコンニャクを塗って強度を高め、そこからまたさらにオリジナルの特殊な加工をいたしまして、何度も繰り返しお使いいただけるものに仕上げています。」

刈り取った楮(コウゾ)の長さを切りそろえ、「甑(こしき)」と呼ばれる大きな桶をかぶせて4時間ほど蒸し上げる作業。

晴の輔 企業秘密。神業なのでしょうね。佐々木さんの手は神の手。「神の手」で和紙という「紙」を作る!他には和紙を使ったアイテムはあるのですか。

 

佐々木「和紙をいろんな方に使って頂きたいです。現代の生活に取り入れていただきたいと思い、明かりが柔らかな『和紙のランプシェード』

立体作品として和紙で作った『猫のハウス』、『猫ベッド』も作っているのですよ。

凄く厚く重ねると、接着剤などの科学的な糊を一切使わなくても、すごく頑丈で、私が乗っても潰れないようなハウスができるのです。自然素材ですし、快適な環境を作れるものです。江津市の『ふるさと納税』の返礼品でも人気なのです。」

和紙フォトフレーム
竹炭額(ポストカードサイズカード)

晴の輔 猫ちゃんにとっても『自然の素材でできたお家』でゆっくり寝られる。

 

佐々木「安心して使っていただける素材ですね。」

 

晴の輔 猫が和紙のおうちに。猫と和紙(鷲)は、動物同士みたいに、イメージしちゃったのですけど。(笑)  和紙はいろんな可能性が秘めているのですね。

 

佐々木「和紙のものもそうですし、和紙の原料の『楮(コウゾ)』というものも可能性を、まだ皆さんに知っていただいてないような気もしまして、それでいろんな商品を作っているのです。

晴の輔 使ったらわかるでしょうね。

 

佐々木「使ってみて、触っていただくと皆さん『何か柔らかい』『すごくほっこりする』『安らぐ』なんてお言葉も頂きます。」

 

晴の輔 買う前は、値段ばかり見てしまうのですけど、使ってみたら、ボディータオルは気持ちがいい。

 

佐々木「この辺りでは、昔から和紙を裁断して、糸にしたものを機織りした紙布というものが伝わっています。それはもうジーンズよりはるかに丈夫な布で味わい深い布になります。本当に万能な可能性のある素材だと思います。」

佐々木「実際に和紙に触れていただくと、皆さん『わあっ』と声を上げられます。

 

晴の輔 それの虜になって、僕も猫ハウスに寝始めるかもしれません。

 

佐々木「(笑)猫ハウスは、私も猫になって入りたいと思います。(笑)」

 

 

 

 

 

 

 

「どっちだ!?晴の輔」

毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーでございます。

 

「晴の輔さんが、今、欲しいのは・・・

『和紙で作ったボディータオル』

それとも

『和紙で作った猫ハウス』 

どっちだ!?晴の輔」

 

んふっふっふ、僕ね、猫飼っていないから…

 

 

 

決めました!

 

 

 

「和紙で作ったボディータオル」

 

 

経験したことのないような優しい手触りなのでしょ?ハマる予感が…

 

 

今日は「島根県江津市で作られているボディータオルは・・和紙で出来ている?」というトピックスでお届けしました。和紙のボディータオル!「猫ハウス」「ランプシェード」和紙の潜在能力は想像以上ですね。とにかく一度触ってみたい!江津市に行きますか!それこそ今ですよ、ごーつー(Go To)キャンペーンというやつで。

そんな「風の工房の和紙で作ったボディータオル」に

それでは、次回もお会いしましょう!立川晴の輔でした。

 

-WEB版こぼれ話し1-

晴の輔 和紙の製品はどこで買えるのでしょう。

佐々木「『風の工房』での店頭販売と、ネット販売もしております。ただ全部手作りなので、大量生産ができません。在庫切れが多いものですから、直接ご連絡いただければ、確実にお手元までお届けできます。」

晴の輔 手作りだからこそだと思います。「風の工房」さんに行くと、様々な商品が並んでいるのですね。

佐々木「はい、是非お出でください。」

 

-WEB版こぼれ話し2-

晴の輔 和紙の魅力とは?

佐々木「和紙と言っても、市場に出回っているものには『パルプ』が混ざっていたり、『プラスチック』が混ざっていたりしても、和紙と表現されているのが現状ですが、皆さんには分かりづらい状況ではあります。『楮』など自然素材100%純粋な和紙は、触ってみても幽玄さがあり、光を通す時の独特の柔らかさ、繊維の丈夫さ、立体になった時の固い強さなど、七変化、万能であるのですね。」

着せ替え照明

晴の輔 柔らかい手触り、重ねると強固なものにもなる。

佐々木「実際に和紙に触れると『心が和む』と皆さんがおっしゃるように、人間にも猫にも心地良いものなのだと思います。」

 

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    • 立川晴の輔
      立川晴の輔
      立川晴の輔

      立川晴の輔

      落語立川流 立川志の輔一門
      1972年11月21日兵庫県神戸市生まれ
      東京農業大学農学部卒業

      ◆経歴
      平成 9年(1997) 立川志の輔に入門。志の吉を拝名
      平成15年(2003) 二ツ目に昇進
      平成20年(2008) 東西若手落語家コンペティション グランドチャンピオン
      平成25年(2013) 真打に昇進。志の吉から晴の輔へ改名

      東京八重洲、町田、千葉、川越の独演会をベースに全国各地での落語会、子ども落語会、企業落語講演、結婚式の司会等で活動中。