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2021.06.28

#169「徳島県松茂町が新たに試みる地域おこし!キーワードはジャパンブルー?」

あなたは、藍染のものと聞いて、何をイメージしますか?

日本を代表する伝統的な染物「藍染」。その藍色をざっくり説明すると、ブルーの青色があるでしょ?それが濃くなると紺色になる。その紺色の、ほんのちょっと手前の色が藍色ですかね。日本における藍の歴史は、奈良時代。大陸から伝わってきた「タデ藍」という植物。これが日本では藍として、多く栽培されていて、染物の原料になります。江戸時代になって木綿が普及すると、藍染のものが庶民に一気に広まったそうです。つまり藍は、需要がある作物となったわけです。藍色が、今の時代何に使われているか?あなたも絶対に知っています。サッカー日本代表のユニフォーム「ジャパンブルー」です。あのユニフォームは藍色を表現していると言われています。つまり「日本の伝統の色」を身にまとって、選手たちは世界の国々と戦っているのです。そんな藍の、一大産地といえばどこか?それが今回ピックアップする徳島県。徳島空港があり、徳島の玄関口として知られる「松茂町」。

徳島空港

松茂町(まつしげちょう)は、徳島県の北東部、徳島市と鳴門市の間に位置し、徳島空港を擁する徳島の玄関口である。

この街が、新たな試みで藍を使った「地域おこし」を始めたそうです。藍の産地で、藍を使って地域おこしをするって…ある意味「当たり前」のような気がしますが、一体どんな取り組みなのだろう?

松茂町役場・チャレンジ課の酒井豊美さんにお話し伺います。

 

-SDGsに取り組む松茂町-

 

晴の輔 率直な質問なのですけど、徳島県は藍の産地として有名です。松茂町も藍の産地として有名なのでしょうか。

酒井「松茂町は藍の産地というよりは、かつて『藍商人』の町として栄えたことで有名です。」

 

晴の輔 藍商人?藍を使って商売をする。

 

酒井「そうです。藍の畑はゼロなのです。そこで今回の取り組みに、繋がっていくのですけど(笑)」

 

晴の輔 そんな松茂町が「藍を使った地域おこし」を

酒井「今年の5月に、防災や教育などの大きいテーマのもと、複合型施設『松茂町交流拠点施設Matsushigate(マツシゲート)』がオープンしました。

松茂町は去年度からSDGsに取り組んで行こうっていうのを掲げていて、そこを拠点として活動していくことになりました。横には『藍の畑』を構え、地産地消を目指して『栽培から始めよう』と藍の事業を始めました。」

 

晴の輔 なるほど。SDGsは無駄が無く、皆が幸せになるもの。栽培して商品も作る?

 

酒井「はい『藍いろ茶』というお茶を2019年に開発して、5月からマツシゲートで初めて販売しています。」

晴の輔 藍を使ったお茶?

 

酒井「水色の綺麗な色をしています。」

酒井「はい。原料となる藍も、将来的にはマツシゲートで採れたものを使っていきたいと考えています。」

 

-飲んだら青くなる!?-

 

晴の輔 他には、食べ物などありますか?

 

酒井「『藍いろチュロス』があります。シュガーの味なのですけどそこにちょっとだけ『藍の粉』をまぶしています。」

酒井「クラフトビールの『藍いろエール』も開発しております。」

 

晴の輔 (笑)ビールの色が藍色なのですか?

 

酒井「深い青色で、もうじき販売できると思います。(笑)」

 

晴の輔 お茶に、チュロスに、ビール!松茂町は藍商人として栄えたのですよね?その意味がだんだん分かってきました。

 

酒井「(笑)商品化を進めて、どんどん広めていこうと考えています。」

 

晴の輔 商売上手の街ですね。

 

酒井「(笑)」

 

晴の輔 酔ったら、普通は顔が赤くなるけど

酒井「(笑)どうなのでしょうね。」

 

晴の輔 「松茂町の地域おこし」と「徳島県全体の藍」を皆でPRするのはいいですね。食べ物、飲み物などに入れられるぐらいですから、藍は元々、体にいいのでは?

 

酒井「徳島県の『藍職人は病気知らず』という言葉がありました。藍職人を中心に、藍は漢方薬として、暮らしに取り入れられていたようです。」

 

晴の輔 病気知らずの藍職人!「愛は地球を救う」といいますけど、徳島の藍は「人類を救う」のでは?

 

酒井「(笑)ホントですね(笑)」

 

 

 

 

 

 

 

「どっちだ!?晴の輔」。

毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーでございます。

「晴の輔さんが、藍色に染めたいのは・・・

『高座で着る着物』

それとも

『普段着るTシャツ』 どっちだ!?晴の輔」

 

おお、藍染のTシャツは欲しいなあ。マツシゲートに売っていないかな…

 

 

決めました!

 

 

 

『高座で着る着物』

 

藍色に染めた着物で落語をやって

 

 

今日は「徳島県松茂町が新たに試みる地域おこし!キーワードはジャパンブルー?」というトピックスでお届けしました。藍商人で栄えた町が、令和になって藍の栽培にも取り組み始めた。そこから生まれたのが、藍のお茶、藍のビール、藍のチュロス!この先、もっと新しいものが出てきそうですね。

そんな「松茂町の藍を使った地域おこし」に

それでは、次回もお会いしましょう!立川晴の輔でした。

 

-WEB版こぼれ話し1-

晴の輔 酒井さんが思う、藍の魅力・良さとは?

酒井「私は生まれも育ちも松茂町です。松茂町民は必ず、保育園・幼稚園の時に『松茂町歴史民俗資料館』で藍染体験をします。」

晴の輔 へええええ、うらやましい!

酒井「でも、その体験以降は藍を意識することは、無くなってしまいます。藍を取り扱っている科がある『城西高校』の先生と生徒さんに指導してもらいながら『松茂中学校』の生徒と、藍の苗を5月に植えました。

それはSDGsの『質の高い教育』という項目で『藍教育』を広めていきたいという思いからです。オリンピックのロゴも『藍色』です、藍を取り巻く文化や、歴史の深さは魅力的ですし、後世に残したいと思います。」

酒井「ありがとうございます(笑)。」

 

 

「※なお、放送中に出てくる“藍いろビール”ですが、“藍いろエール”として、7月1日から松茂町交流拠点施設Matsushigate(マツシゲート)で提供スタートします!!是非ご賞味ください!」

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    パーソナリティ
    • 立川晴の輔
      立川晴の輔
      立川晴の輔

      立川晴の輔

      落語立川流 立川志の輔一門
      1972年11月21日兵庫県神戸市生まれ
      東京農業大学農学部卒業

      ◆経歴
      平成 9年(1997) 立川志の輔に入門。志の吉を拝名
      平成15年(2003) 二ツ目に昇進
      平成20年(2008) 東西若手落語家コンペティション グランドチャンピオン
      平成25年(2013) 真打に昇進。志の吉から晴の輔へ改名

      東京八重洲、町田、千葉、川越の独演会をベースに全国各地での落語会、子ども落語会、企業落語講演、結婚式の司会等で活動中。