あなたは、藍染のものと聞いて、何をイメージしますか?
日本を代表する伝統的な染物「藍染」。その藍色をざっくり説明すると、ブルーの青色があるでしょ?それが濃くなると紺色になる。その紺色の、ほんのちょっと手前の色が藍色ですかね。日本における藍の歴史は、奈良時代。大陸から伝わってきた「タデ藍」という植物。これが日本では藍として、多く栽培されていて、染物の原料になります。江戸時代になって木綿が普及すると、藍染のものが庶民に一気に広まったそうです。つまり藍は、需要がある作物となったわけです。藍色が、今の時代何に使われているか?あなたも絶対に知っています。サッカー日本代表のユニフォーム「ジャパンブルー」です。あのユニフォームは藍色を表現していると言われています。つまり「日本の伝統の色」を身にまとって、選手たちは世界の国々と戦っているのです。そんな藍の、一大産地といえばどこか?それが今回ピックアップする徳島県。徳島空港があり、徳島の玄関口として知られる「松茂町」。
この街が、新たな試みで藍を使った「地域おこし」を始めたそうです。藍の産地で、藍を使って地域おこしをするって…ある意味「当たり前」のような気がしますが、一体どんな取り組みなのだろう?
松茂町役場・チャレンジ課の酒井豊美さんにお話し伺います。
-SDGsに取り組む松茂町-
晴の輔 率直な質問なのですけど、徳島県は藍の産地として有名です。松茂町も藍の産地として有名なのでしょうか。
酒井「松茂町は藍の産地というよりは、かつて『藍商人』の町として栄えたことで有名です。」
晴の輔 藍商人?藍を使って商売をする。
酒井「そうです。藍の畑はゼロなのです。そこで今回の取り組みに、繋がっていくのですけど(笑)」
晴の輔 そんな松茂町が「藍を使った地域おこし」を
酒井「今年の5月に、防災や教育などの大きいテーマのもと、複合型施設『松茂町交流拠点施設Matsushigate(マツシゲート)』がオープンしました。
松茂町は去年度からSDGsに取り組んで行こうっていうのを掲げていて、そこを拠点として活動していくことになりました。横には『藍の畑』を構え、地産地消を目指して『栽培から始めよう』と藍の事業を始めました。」
晴の輔 なるほど。SDGsは無駄が無く、皆が幸せになるもの。栽培して商品も作る?
酒井「はい『藍いろ茶』というお茶を2019年に開発して、5月からマツシゲートで初めて販売しています。」
晴の輔 藍を使ったお茶?
酒井「水色の綺麗な色をしています。」
酒井「はい。原料となる藍も、将来的にはマツシゲートで採れたものを使っていきたいと考えています。」
-飲んだら青くなる!?-
晴の輔 他には、食べ物などありますか?
酒井「『藍いろチュロス』があります。シュガーの味なのですけどそこにちょっとだけ『藍の粉』をまぶしています。」
酒井「クラフトビールの『藍いろエール』も開発しております。」
晴の輔 (笑)ビールの色が藍色なのですか?
酒井「深い青色で、もうじき販売できると思います。(笑)」
晴の輔 お茶に、チュロスに、ビール!松茂町は藍商人として栄えたのですよね?その意味がだんだん分かってきました。
酒井「(笑)商品化を進めて、どんどん広めていこうと考えています。」
晴の輔 商売上手の街ですね。
酒井「(笑)」
晴の輔 酔ったら、普通は顔が赤くなるけど
酒井「(笑)どうなのでしょうね。」
晴の輔 「松茂町の地域おこし」と「徳島県全体の藍」を皆でPRするのはいいですね。食べ物、飲み物などに入れられるぐらいですから、藍は元々、体にいいのでは?
酒井「徳島県の『藍職人は病気知らず』という言葉がありました。藍職人を中心に、藍は漢方薬として、暮らしに取り入れられていたようです。」
晴の輔 病気知らずの藍職人!「愛は地球を救う」といいますけど、徳島の藍は「人類を救う」のでは?
酒井「(笑)ホントですね(笑)」
「どっちだ!?晴の輔」。
毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーでございます。
「晴の輔さんが、藍色に染めたいのは・・・
『高座で着る着物』
それとも
『普段着るTシャツ』 どっちだ!?晴の輔」
おお、藍染のTシャツは欲しいなあ。マツシゲートに売っていないかな…
決めました!
『高座で着る着物』
藍色に染めた着物で落語をやって
今日は「徳島県松茂町が新たに試みる地域おこし!キーワードはジャパンブルー?」というトピックスでお届けしました。藍商人で栄えた町が、令和になって藍の栽培にも取り組み始めた。そこから生まれたのが、藍のお茶、藍のビール、藍のチュロス!この先、もっと新しいものが出てきそうですね。
そんな「松茂町の藍を使った地域おこし」に
それでは、次回もお会いしましょう!立川晴の輔でした。
-WEB版こぼれ話し1-
晴の輔 酒井さんが思う、藍の魅力・良さとは?
酒井「私は生まれも育ちも松茂町です。松茂町民は必ず、保育園・幼稚園の時に『松茂町歴史民俗資料館』で藍染体験をします。」
晴の輔 へええええ、うらやましい!
酒井「でも、その体験以降は藍を意識することは、無くなってしまいます。藍を取り扱っている科がある『城西高校』の先生と生徒さんに指導してもらいながら『松茂中学校』の生徒と、藍の苗を5月に植えました。
それはSDGsの『質の高い教育』という項目で『藍教育』を広めていきたいという思いからです。オリンピックのロゴも『藍色』です、藍を取り巻く文化や、歴史の深さは魅力的ですし、後世に残したいと思います。」
酒井「ありがとうございます(笑)。」
「※なお、放送中に出てくる“藍いろビール”ですが、“藍いろエール”として、7月1日から松茂町交流拠点施設Matsushigate(マツシゲート)で提供スタートします!!是非ご賞味ください!」
2024.04.22
#316「愛知県一宮市発祥の幻のスイーツ『ファンシー』が復活する??」の巻
あなたは「ファンシー」という洋菓子、聞いたことがありますか? ケーキの定番と言えば「ショートケーキ」ですかね?スポンジ生地に生クリームとイチゴが乗ったケーキ。これは...
2024.04.15
#315「岐阜県恵那市内の道の駅で新発売のオリジナルパフェがヘルシーと話題に!その秘密に迫る!」の巻
あなたが今食べたいスイーツは何ですか? 食後のデザートって最高ですよね!僕は甘党なので、食事をした後に必ず甘いものは食べます。今ハマっているのは有名なファミリーレス...
2024.04.08
#314「秋田県能代市が実施している健康づくりは普段誰もが利用するあの場所から??」の巻
あなたは、日頃から健康を意識していますか? 年に一度の健康診断、あなたはちゃんと受けていますか?僕は会社勤めではないので、住んでいる自治体から年に一度送られてくる「...
2024.04.04
#313「一日も早い生活再建に向けて!『JA共済』が取り組む能登半島地震における活動を知る」の巻
あなたは『JA共済』が、自然災害の時にどんな取組をしているか…ご存知ですか? 今年の元日に発生した能登半島地震。改めて被災者の皆様にお見舞い申し上げます。あれからお...
2024.03.25
#312「長野県松本市にある老舗の花火会社が、初の花火イベントを企画!そこに込められた想いとは?」の巻
あなたは、印象に残っている花火大会・花火イベントはありますか? 花火はその昔、秋の季語とされていたそうです。というのも江戸時代は、お盆の送り火や秋祭りの奉納として打...