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2020.01.13

#93 千葉県 「いよいよ地球の歴史に『チバニアン(千葉時代)』が誕生!?」の巻

あなたは過去にタイムスリップ出来るなら、どんな時代に行きたいですか?

過去に戻れるなら、何時代に行きたいか?僕は落語家だから、ずばり江戸時代。熊さん、八つぁんと話してみたいな。

最近話題の「チバニアン」ご存知?「ボヘミアン」ではないですよ。ラテン語で「千葉時代」を意味します。まだ正式に名前が決まったわけではないのですが、千葉県市原市田淵にある歴史的に貴重な地層が、国際地質科学連合に認められれば、地球46億年の歴史に「チバニアン」つまり「千葉時代」が誕生するということなのです。現在、3次の審査まで通ったらしいのです。

そんな話題の地層を、ガイドしてもらいながら見学が出来る「チバニアンビジターセンター」が、昨年末にオープンしました!行ってみたいですね。

ところで、「チバニアン」ってどんな時代?恐竜がいた時代?いやいやまだ生物が存在していない時代?

チバニアンビジターセンター」でガイドをされている鈴木理武さんにお話しを伺います。

 

 

 

晴の輔 「チバニアン」は正式に決まりそうなのですか?

 

鈴木「まだはっきりとしたことは分かりませんが、4次審査を残すだけで、大差を付けて認められておりますので。」

 

晴の輔 どこかと競っているのですか。

 

鈴木「イタリアの二ヶ所と争っていたのですが。」

 

晴の輔 ええっ?それでは

鈴木「(笑)」

 

晴の輔 「チバニアンビジターセンター」はどのような状況ですか?

 

鈴木「多くの人が訪れております。実際に地層は露頭が出ておりますが、見た目には分からない部分が多いと思います。」

晴の輔 素人が地層を見ても、ある種の模様にしか見えない?

 

鈴木「普通の地層は模様に見えますけど、この地層は全部、泥岩層で『縞々』が無いのです。」

 

晴の輔 模様ですらない。

 

鈴木「全部同じ地層が連なっておりますので、見た目には分からないと思います。」

 

晴の輔 説明を受けてから見るのと、ただ見るのとでは全く違うのでしょうね。

 

鈴木「全然違うと思います。」

鈴木「正式には『新生代第四紀』『中期更新世』…年代で言いますと77万年前から12万6千年前まで。その時代に名前が付いていないので、『チバニアン』にしましょうということで申請しているのです。」

 

晴の輔 それの地層が市原市田淵にある。その地層から何が分かるのですか?

 

鈴木「一番大きいのが、77万年前に今の御嶽山よりも古い、古期御嶽山が噴火して、海底に降り積もった火山灰が地層に出てきています。

 

晴の輔 地層から御嶽山だということが分かる。

 

鈴木「火山灰層の成分などを分析して、どこの火山で、いつ頃噴火したものか分かるそうなのです。また地層が切れないで続いている状態なので、地球の地磁気が逆転したことが、『逆転の地層』としてよく分かります。」

 

晴の輔 77万年前に逆転!北の極と南の極が変わる…そこから今は同じなのですね。

 

鈴木「そうです。極端にいうと『明日に変わってもおかしくない』状況です。」

 

晴の輔 ちなみにその頃は生き物はいたのでしょうか。

 

鈴木「大型哺乳類、特に『マンモス』がいたのでは。

Claude Valette投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, リンクによる

人間でいうと『北京原人』が50万年前から30万年前ぐらい。現生人類の誕生である『ホモ・サピエンス

Kenneth Stamp – Martin Veen, keeper of the archeological depot of the Dutch province Noord-Holland, CC 表示-継承 3.0, リンクによる

が20万年前といわれております。」

鈴木「恐竜は2億5千年前から6千5百万年前ぐらいといわれております。」

 

晴の輔 そうしますと、77万年前が最近に感じますね。(笑)

 

鈴木「『チバニアン』の77万年前というのは、一年間の暦に換算して考えますと。」

 

晴の輔 ええっ?地球の歴史は46億年

 

鈴木「『46億年』を一年で例えますと、『チバニアン』は12月31日の午後10時32分ぐらいにあたります。紅白歌合戦も後半に入った頃。」

 

 

 

 

 

 

「どっちだ!?晴の輔」

毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーです。

 

「千葉時代が正式に決定したらキャッチコピーは?・・・

『チバニアン トレビアーン』 それとも 『チバニアン 素敵やーん』 どっちだ!?晴の輔」

 

へへへっ、(笑)これ面白い!

 

 

あ、決めました!

 

 

 

「これね、両方!」

 

 

二つとも!何故かというと、これがホントの

 

 

 

 

今日は、「いよいよ地球の歴史に『チバニアン(千葉時代)』が誕生!?」というトピックスでお届けしました。とてつもなく大昔の話しですけど、地球の歴史を一年で例えると大晦日の午後10時32分…。僕の好きな江戸時代は5秒前?地層って凄いですね!

そんな「チバニアン」に

それでは、次回もお会いしましょう。立川晴の輔でした。

 

 

 

-WEB版こぼれ話し1-

晴の輔 地磁気が変わると、生き物に影響はあったのでしょうか。

鈴木「今までは特に影響は無かったようです。地磁気が乱れてしまっても大気圏という、バリアで、『太陽風』や『宇宙線』からは防げるのではないかと思います。植物には影響ありませんでしたし、動物も同じです。ただこれからの調査の段階とのことです。」

晴の輔 今聞いたお話しも、地層から読み取れるのですね。

鈴木「地層に『色別の杭』が打っておりまして、ここまでが『逆転』、ここは『移り変わり』、ここが『現代の地層』とビジュアル的に分かるようになっております。

そこに77万年前に噴火した『御嶽山』の火山灰層が入っていて時代特定もできます。それら全てが見られるのはここだけですので、非常に貴重かと思います。」

晴の輔 是非とも伺いたいと思います。ちなみに鈴木さんのご出身はどちらでしょう。

鈴木「私は、『市原市田淵』でホントの地元です。」

晴の輔 地層のところがご出身。

鈴木「子どもの頃は『逆転地層』の前が遊ぶところでしたけど、当時は全く思いもしなかったです。(笑)」

晴の輔 歴史的なところで遊んでいた。

鈴木「4次審査が認められてGSSP・国際標準模式層断面及び地点がそこに打たれますと、全世界のその時代の地層は『チバニアン』にという呼び方になります。」

晴の輔 「チバニアン」ゆるキャラの名前ではないですからね。

鈴木「そうですね。全世界共通の名前になります。」

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    パーソナリティ
    • 立川晴の輔
      立川晴の輔
      立川晴の輔

      立川晴の輔

      落語立川流 立川志の輔一門
      1972年11月21日兵庫県神戸市生まれ
      東京農業大学農学部卒業

      ◆経歴
      平成 9年(1997) 立川志の輔に入門。志の吉を拝名
      平成15年(2003) 二ツ目に昇進
      平成20年(2008) 東西若手落語家コンペティション グランドチャンピオン
      平成25年(2013) 真打に昇進。志の吉から晴の輔へ改名

      東京八重洲、町田、千葉、川越の独演会をベースに全国各地での落語会、子ども落語会、企業落語講演、結婚式の司会等で活動中。