スズキ・ハッピーモーニング 羽田美智子のいってらっしゃい

2022.12.23

2022年12月19日(月)

この時期、いろいろなところで飾られていますネ。

『クリスマスツリー』についてです。

 

■今週(12/19~12/23)のテーマ:『クリスマスツリー』

 

12/19(月)  『クリスマスツリーの由来』

 

クリスマスの象徴でもあるクリスマスツリーですが、

由来については諸説あります。

 

例えば、北欧で暮らしていた古代ゲルマン民族の『ユール』という、

冬至のお祭りを由来とする説です。

この『ユール』では、厳しい寒さの中でも葉を落とさない

樫の木のことを、“永遠の命や象徴”と見なして、

信仰していたといわれています。

これをクリスマスツリーの始まりとする説です。

 

また北欧神話には、『オーディンの樫の木』という言い伝えがあります。

この『オーディン』とは、北欧の神々の中心的存在で、

その“オーディンが宿る木・聖なる木”のことを

『オーディンの樫の木』と呼び、信仰していたそうです。

 

ところが、その『オーディンの樫の木』に生贄を捧げる・・・といった

風習があったそうなんですネ。

8世紀頃、この地を訪れたキリスト教の宣教師の方が

それを知って哀しみ、『オーディンの樫の木』を切り倒してしまいます。

すると倒された木の間から、もみの木が生えてきたそうです。

 

このもみの木は“奇跡の木”として呼ばれ、

言い伝えられていきますが、こうしたゲルマン民族の風習と、

キリスト教が一緒になって、“クリスマスに、もみの木を飾る習慣”が

広まった・・・という説です。

他にもクリスマスツリーには、様々な説があるといわれています。

 

【感想】

昔、冬にニューヨークやボストンに行った時、

クリスマスマーケットで大きなもみの木が

たくさん売られていて、それを大勢の人が木を引きずりながら

買っていった光景を思い出しました。

 

もみの木、そういう伝説があるんですネ。

クリスマスツリー、皆さんはもう飾りましたか?

 

 

12/20(火) 『クリスマスツリーの豆知識①』

 

現在のようなイルミネーションの始まりは、16世紀、

ドイツの宗教改革者、マルティン・ルターさんが考えた・・・という説があります。

 

ある夜、きらめく星たちの美しさに感動したルターさんは、

その景色を再現するために、小さなもみの木を持ち帰って、

枝の先端に小さなロウソクを灯しました。

これが“イルミネーションの始まり”とされていますが、同時に

“クリスマスツリーの始まり”でもある!といわれているそうなんです。

・・・・確かにイメージすると、クリスマスツリーに似てますよネ。

 

その後、現在のような“クリスマスツリーに飾り付けをする風習”

というのが、ドイツで始まったと考えられています。

 

17世紀初めの頃、当時のドイツ・エルザス地方

(現:フランス・アルザス地方)のご家庭では、

クリスマスの時期になると、もみの木を森から持って来て、

リンゴやワッフル、金箔やお菓子で

飾り付けをしていたそうです。

 

こうした風習は当初、プロテスタント教のご家庭だけでしたが、

のちにカトリック教のご家庭や教会にも受け入れられたそうです。

 

その後、ドイツからアメリカへと渡った人たちが、

このクリスマスツリーの伝統を伝えたことから、

世界中へと広まっていったといわれています。

 

【感想】

今では当たり前となったクリスマスツリーですが、

最初に始めた方がいらっしゃって、それを見た人が

“私も!”“ウチも!”ってマネをして、

この季節の風物詩となっていくんですネ。

 

私は恥ずかしながら、もみの木を買ったことがなくて、

家にある観葉植物に飾り付けをして、

クリスマスツリーっていうふうにしていました。 

・・・観葉植物さん、お世話になりました。

 

 

12/21(水)  『クリスマスツリーの豆知識②』

 

日本でのクリスマスツリーの始まりは、

江戸時代の終わりの1860年頃といわれています。

幕府との交渉のため、日本を訪れていたプロイセン王国の外交官、

オイレンブルクさんが飾ったのが最初だといわれています。

 

クリスマスツリーを作るにあたって、もみの木を探しに江戸中を

回りましたが、残念ながら見つからなかったそうなんです。

そこで、もみの木に似た木を見つけてきて飾り付けをしましたが、

その飾り付けも、当時の江戸で手に入れることが出来た

植物や果物などを使ったそうです。

 

その後、時代が明治になるとクリスマスが一般的に広まるようになり、

それと同時にクリスマスツリーが

作られるようになっていきました。

 

日本のクリスマスツリーで、ギネスの世界記録に

登録されているものがあります。

それは大阪にあります『ユニバーサル・スタジオ・ジャパン』の

クリスマスツリーで、“人工のクリスマスツリーに飾られた電飾の数”で

今年、通算10回目となる世界記録を更新しました。

電飾の数は『61万2000個』。前回よりも2万以上も多いそうです。

 

さらにツリーの頂上にある“雪の結晶”をイメージしたオーナメントは、

高さが3.196mありますが、こちらは

“世界最大の雪の結晶型オーナメント”として、

ギネスに登録されたそうです。

 

 

【感想】

オーナメントが3mを超えているなんてビックリですよネ!

電飾の数も61万2000個って、

これひとつひとつ手作業ですよネ。もちろん。

すごいことですネ。

一度、実際に見てみたいなぁ・・・。

 

 

12/22(木)  『クリスマスツリーの飾り付け①』

 

クリスマスツリーの飾りには、それぞれ由来や意味があります。

まず、“ツリーの一番上にある輝く大きな星”ですが、

『トップスター』や『ベツレヘムの星』と呼ばれています。

 

この『ベツレヘム』とは、エルサレムから南に約10キロのところにある

町の名前で、“イエス・キリストの生誕の地”として知られています。

新約聖書によりますと、キリストが誕生した直後に、

とても明るく輝く星が空に見えた・・・と伝えられています。

“キリストの誕生を象徴する星”、“希望の星”ともいわれています。

 

続いて、『ベル』ですが、これは”キリストの誕生を知らせたベル”を

表しています。

キリスト教では、ベルの音は“喜ばしさの象徴”でもあることから、

クリスマスツリーには欠かせないものなのだそうです。

 

続いて、『キラキラ光る丸い玉』です。

こちらは『オーナメントボール』といいます。

クリスマスツリーに使われるオーナメントボールは、

アダムとイヴのお話に登場する『エデンの園』の

”禁断の果実・リンゴ”を表しています。

 

リンゴは、“生きる喜び”と“永遠の命をもたらす果実”といわれ、

クリスマスの季節は冬で、リンゴの木に葉がないため、

もみの木にリンゴを付けることで、リンゴの木を表したのだそうです。

 

そして、リンゴが手に入らない時は赤いガラス玉で代用し、

それがのちに、赤色のオーナメントボールになったといわれています。

 

【感想】

この季節に毎年、バカラのオーナメントを

プレゼントしてくださる方がいらっしゃるんですが、

もう7年続いて頂いていて、

毎年毎年増えていく喜びがあるんですネ。

 

そのひとつひとつに意味があるんだなぁ~って思いました。

大切にしていきたいなと思います。

 

 

12/23(金)  『クリスマスツリーの飾り付け②』

 

クリスマスツリーに使われる、キラキラ光る『オーナメントボール』ですが

色にはそれぞれ意味があるといわれています。

 

例えば『赤』の色は、”キリストが流した血の色”、『白』は”純潔”、『緑』は”永遠”、

そして、『金』と『銀』は”キリストの気高い様子”や

”高貴な様子”を表しているそうです。

 

また、”杖の形をした紅白のキャンディ”ってありますよネ。

このキャンディのことを『candy cane(キャンディケイン)』といいます。

『cane』とは『杖』のことで、

”ヒツジ飼いが使う杖”を表しています。

 

聖書では私たち人間は『ヒツジ』、キリストは『ヒツジ飼い』に

例えられているそうです。

そしてヒツジ飼いは、迷子になったヒツジがいると、

杖の曲がった部分で引っ掛けて、群れに戻していたそうです。

 

そんなところからcandy caneには

”困っている人がいたら、手を差しのべなさい”という意味が

込められていて、”助け合いの心を象徴している”ともいわれています。

 

また、candy caneの形は上下さかさまにすると、

アルファベットの『J』になるんですネ。

イエス・キリストの『イエス』は、英語では『Jesus』と書いて、

『ジーザス』と読みますが、candy caneは

この頭文字を表している・・・ともいわれているそうです。

 

【感想】

そういうものだとしか思っていませんでしたが、

意味を知ると、クリスマスツリーを見る目が

変わっていきますネ。

今年もあちらこちらで、美しいクリスマスツリーが出てきましたネ。

 

 

【今週の感想】

12月になってから寒い日が続いていますが、

クリスマスツリーの灯りを見ると、何かホッとした気持ちになります。

私が子どもの頃には、今のような光あざやかな立派なツリーなんてなくて、

クリスマスツリーといえば、家の中の小さなツリーでした。

 

それでも、ツリーの電飾がチカチカと光るのを、

ずっと見ていた記憶があります。

 

どうぞ素敵なクリスマスイヴ&クリスマスをお過ごしください。

 

【お知らせ① 次週(12/26~)からのテーマ】

 

日本に古くから伝わる“お正月の遊び”の1つ

『かるた』についてです。

 

 

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

 

◆オープニング 

♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

 

◆エンディング

♪To Be  /  モントルー

 

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パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/