スズキ・ハッピーモーニング 羽田美智子のいってらっしゃい

2022.12.16

2022年12月12日(月)

夜空に輝く満天の星を、景色に散りばめたように光り輝くもの、

『イルミネーション』についてです。

 

■今週(12/12~12/16)のテーマ:『イルミネーション』

 

12/12(月)  『イルミネーションとは』

 

『イルミネーション』は、日本語で『電飾』の意味です。

まさに電球ですとか発光ダイオード、光ケーブルなど、

色とりどりの電灯で飾ることです。

 

そんなイルミネーションですが、今では“冬の風物詩”としても

定着していますよネ。

冬にイルミネーションが多い理由ですが、いくつかあります。

例えば、『寒く厳しい冬の夜を明るく彩るため』。

確かにイルミネーションを見ていると、寒さを忘れてしまいますよネ。

 

また、『クリスマスやお正月の経済効果を、最大限に上げるために、

華やかさを演出するため』などといわれています。

光には“人を惹きつけるもの”がありますので、その光によって、

気分も盛り上がっていきますよネ。

 

そんなイルミネーションと同じように、夜の風景を演出するものに、

『ライトアップ』があります。

この2つの違いですが、ライトアップには『明るく照らす』ですとか、

『暗いものを明るくする』といった意味があります。

 

建物や庭園、樹木などに、照明を当てたりすることで、

明るく浮かび上がらせていますが、これがライトアップなんですネ。

 

このようにライトアップは“照らされるもの”が主役なのに対して、

イルミネーションは“光”が主役・・・ということなんですって。

 

【感想】

夏もイルミネーションしているところは、モチロンありますけど、

やはり本番は冬ですよネ。

イルミネーションの灯りを見ているだけで、ロマンチックで

世界がきらめいて、ときめいてしまいます。

 

ツーンとしたというか、キーンとした空気の中で

光がチカチカとダンスして、見る者の心に

そのきらめきが入ってくるかのようです。

素敵なシーズンになりましたネ。

 

 

12/13(火) 『イルミネーションの歴史①』

 

イルミネーションの歴史には、諸説あります。

その中でも一般的とされているのが、16世紀、ドイツの宗教改革者、

マルティン・ルターさんが考えたとする説です。

 

ある夜、森を歩いていたルターさんは、木々の向こうに見える

きらめく星たちに感動したそうです。

そこでルターさんは、木の枝に星をイメージした

たくさんのロウソクを飾ることで、その景色を再現しようとしました。

 

そして子供たちにその美しさを伝えるために、

小さなもみの木を持ち帰って、木が燃えないように枝の先端に

小さなロウソクを灯したそうです。

これが“イルミネーションの始まり”とされています。

 

その後、電球によるイルミネーションを始めたのは、

“発明王”トーマス・エジソンさんです。

エジソンさんは“白熱電球の実用化”に向けて、

研究や開発を進めていきましたが、自分の研究所の周りを

白熱電球で飾り付けたそうです。

これが、世界で初めての“電球によるイルミネーション”とされています。

 

日本でのイルミネーションの始まりは、1900年(明治33年)、

神戸沖で行われた、軍艦による海上パレード

『観艦式』とされています。

 

この時、いくつもの軍艦が光を放ちながら、

真っ暗な夜の海を進む光景は大変話題になったそうです。

 

【感想】

きらめく星を木々の間に見て、

木の枝にロウソクを灯したのが始まりなんですネ。

昔の絵本とか見ると、クリスマスツリーの灯りはロウソクでしたよネ。

マッチ売りの少女とか、そういうイメージがありますネ。

 

“心に火を灯す”とよく言いますが、

灯りは私たちの心を照らしてくれる大切なものですネ。

 

 

12/14(水)  『イルミネーションの歴史②』

 

日本で初めての“電球によるイルミネーション”は1903年(明治36年)。

大阪で開催された『第5回 内国勧業博覧会』といわれています。

この時、初めて夜間もオープンし、会場にはイルミネーションが

取り付けられ、大きな噴水が5つの色の照明でライトアップされました。

 

翌1904年には東京・銀座にあった、輸入食品などを扱う『明治屋』さんが、

12月15日から毎晩、クリスマスイルミネーションを点灯して、

とても話題になりました。

 

現在のような“観光”を目的とした、イルミネーションの

日本での先駆けとなったのが、1981年(昭和56年)の

『さっぽろホワイトイルミネーション』だとされています。

 

札幌・大通り公園にはイベントのシンボルとなるオブジェが設置され、

そこに約1000個もの電球が取り付けられました。

そして、この電球に光が灯ると、“予測をはるかに超える世界”が

現れたんだそうです。

 

当時の札幌は、観光客は夏に集中していて、

冬はなかなか来てくれなかったそうなんですネ。

それでも、毎年2月の『さっぽろ雪まつり』の時期には、

大勢の人が来てくれることから、『雪まつり』につながる

冬の初めの新しいイベント・・・ということで、

このイルミネーションが考え出されたそうです。

 

【感想】

1000個もの電球の“予測をはるかに超える世界”とは、

どんなものだったんでしょうネ。

 

冬の北海道の夜。

しんしんと冷える空気に、キラキラッと星のまたたきのような

光の世界。

おそらくあちらこちらから、感嘆の声が聞こえたことでしょうネ。

想像するだけでうっとりします。

 

 

12/15(木)  『イルミネーションアワード①』

 

国内の施設のイルミネーションを対象にした

『イルミネーションアワード』というイベントがあります。

これは『前の年に実際に行ってみて良かった

冬のイルミネーション』がテーマのランキングです。

 

ランキングは“夜景に関する検定の資格”を持つ、全国6102名もの

『夜景鑑定士』さんの投票で決まります。

この『イルミネーションアワード』は2013年から始まり、

今年で10回目を迎えました。

 

今回は『総合エンタテインメント部門』、『イルミネーション部門』、

『プロフェッショナルパフォーマンス部門』のランキングが発表されました。

 

今回、『総合エンタテインメント部門』で1位に輝いたのは、

長崎県佐世保市の『ハウステンボス』です。

それも第1回から10年連続1位という快挙です。

 

1年365日、辺りが夕闇に包まれる頃になると、

『ハウステンボス』は世界最大クラスの数、1300万もの数の灯りによって、

“光の王国”へと姿を変えていきます。

しかもその姿は、季節によって変わっていくそうなんですネ。

 

そして今の時期は、高さ約12mの大きなクリスマスツリーが

光り輝いて、まるで物語の世界にいるような“夢の街”へと

変身しています。

 

他にも、7万もの数のLEDが灯る観覧車からは、“光の王国”を

大パノラマで見ることができるそうです。

 

【感想】

うわあ~、これキレイですネ。

圧巻のイルミネーション!

 

写真を見ますと、まさに“光の王国”です

単色も大好きだけど、光のグラデーションも美しいですネ。

夜が待ち遠しくなる景色です。

 

 

12/16(金)  『イルミネーションアワード②』

 

全国の6102名もの『夜景鑑定士』の皆さんによります、

『実際に行ってみて良かった冬のイルミネーション』の投票の結果、

今年、『イルミネーション部門』で1位に選ばれたのは、

栃木県足利市の『あしかがフラワーパーク』です。

この部門では、7年連続で1位に輝いています。

 

そんな『あしかがフラワーパーク』のイルミネーションのイベントが

『光と花の庭~フラワーファンタジー~』です。

今シーズンは、人気の『光のバラ園』をリニューアルしたそうです。

幅120mの光の壁画を設置し、立体感を演出しています。

 

そして、『プロフェッショナルパフォーマンス部門』では、

神奈川県藤沢市の『湘南の宝石~江の島を彩る光と色の祭典』と、

静岡県伊東市の『伊豆ぐらんぱる公園「グランイルミ」』が

同率で1位に選ばれています。

 

『湘南の宝石』とは、『江の島シーキャンドル』のライトアップを中心に、

湘南の海や空など、地域一体となって作り上げている

イルミネーションです。

 

そして『グランイルミ』は、日本で初めての“体験型イルミネーション”で、

イルミネーションの上を歩きながら、光の門の下をくぐり抜ける

『ウォークオンザイルミ』などがあります。

 

【感想】

イルミネーションも日進月歩。

毎年毎年進化して、見る者をひきつけてやみませんネ。

どこまで美しくなっていくのでしょうネ。

私もいつもイルミネーションを瞳に映しているように、

きらめいていきたいな・・・と思いました。

 

【今週の感想】

今回、イルミネーションがテーマということで、

いろいろなところのイルミネーションの写真を見たんですけど、

どれも本当にキレイで・・・

写真でこれだけキレイなんですから、本物を間近で見たら、

どれだけすごいんでしょうネ。

きっと圧倒されてしまうと思います。

 

1年中、イルミネーションはありますが、

やっぱり冬の寒いこの時期に見るイルミネーションは、

格別ですよネ。

 

 

【お知らせ① 次週(12/19~)からのテーマ】

 

この時期、いろいろなところで飾られていますネ。

『クリスマスツリー』についてです。

 

 

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

 

◆オープニング 

♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

 

◆エンディング

♪To Be  /  モントルー

 

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パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/