スズキ・ハッピーモーニング 羽田美智子のいってらっしゃい

2021.09.03

2021年8月30日(月)

神秘的でファンタジーで、そして壮大なスケールの空間

『宇宙の不思議』についてです。

 

■今週(8/30~9/3)のテーマ:『宇宙の不思議』

 

8/30(月)  『宇宙の誕生』

 

太陽の周りには地球を含む8つの惑星があります。

それ以外にもたくさんの彗星や小惑星があり、

太陽を中心に回っています。

これが『太陽系』です。

そして、太陽のように自ら輝いている星『恒星』が

無数に集まった集団を『銀河系』、または『天の川銀河』といいます。

 

宇宙には、この銀河系と同じような星の集まりが数千億、

あるいはそれ以上ある・・・と考えられています。

そんな中、今から90年以上前、銀河同士がお互いに

遠ざかっていることが分かりました。

しかも地球から遠い銀河系ほど、

速い速度で遠ざかっていることも分かりました。

こうした現象から『宇宙は膨張している・ふくらんでいる』という

結論に達しました。

 

それをキッカケに宇宙は一体いつ頃、誕生したのか?という

研究が進められ、その結果、今から138億年前、大爆発によって、

誕生したことが分かりました。

この大爆発のことを『ビッグバン』といいます。

 

その際、たくさんのエネルギーが吐き出されて、もの凄い勢いで

宇宙がふくらみ始めたと考えられています。

 

そんな宇宙のふくらみですが、一説にはふくらむスピードが

少しずつ遅くなっていて、最終的には宇宙全体の重力によって

縮む可能性もあるともいわれています。

 

宇宙は無限の広がりがあると思っていたのですがねぇ。

私たちは銀河系の生き物。

今ここに生きている不思議を感じますよネ。

 

 

8/31(火)  『宇宙の豆知識』

 

約46億年前、太陽が誕生しました。

それとほぼ同じ頃に地球が火星や金星、木星といった

同じ太陽系の惑星と一緒に生まれています。

 

太陽は生まれた時から燃え続けています。

しかし、あと50億年後には燃えるものがなくなって、

太陽は輝き続けることができなくなる・・・といわれています。

その後、太陽は地球や火星の軌道付近までふくらみ続け、

それによって地球は太陽に飲み込まれると考えられています。

 

そんな太陽も最後には爆発して、ガスやチリとなって

宇宙にまき散らされ、また新しい星が生まれる材料になると

いわれています。

 

ところで、宇宙の画像や映像を見た時、

太陽で国際宇宙ステーションやスペースシャトルは

明るく照らされているのに、その背景は真っ黒に見えますよネ。

これは太陽の光を反射する物がないから・・・なんです。

 

地球には空気がありますので、空気中の小さな粒・分子に

太陽の光が当たって、それが様々な方向に反射しています。

この時、青い光が最も反射が大きいので空が青く見えるんです。

 

ところが宇宙はほぼ真空状態ですので、反射する物がありません。

そのため、太陽の光は真っ直ぐ通過して行ってしまうんです。

つまり、私達の目に戻ってくる光がないので、

宇宙空間は黒く見えるというわけです。

 

やがて地球は太陽に飲まれて、その太陽も爆発して

次の新しい星になっていく。

この宇宙も新陳代謝を繰り返しているんですネ。

 

 

9/1(水)  『宇宙の果て』

 

『宇宙に果てはあるの?あるとすれば、どうなっているの?』

その疑問の解明に、古くからたくさんの人が取り組んでいます。

 

今年1月、国際研究チームは観測史上地球から最も遠くに位置する

『クエーサー』を発見しました。

クエーサーとは“宇宙でもっとも明るい”といわれる天体で、

その距離は地球から約131億光年です。

 

秒速約30万kmの光が、1年間に進む距離のことを

“光年”といいますが、今回発見されたクエーサーは、

その131億倍のところにあります。

 

宇宙が誕生したのは138億年前といわれています。

そうなるとこのクエーサーは、宇宙が誕生してから7億年後に生まれた

“宇宙の初期の頃の天体の姿”ということになります。

そして、その時の光が131億光年かけて地球に届いたことになります。

 

このように現在、地球にいる私達が観測できたのは、

この131億光年の距離までで、

残念ながらその先はまだ確認できていません。

 

このように、まだまだ解明されていないことが多いので、

『宇宙の果ての存在そのものが分からない』というのが、

今のところの結論になるそうです。

 

 

宇宙の果てか~。

このまま分からなくてもイイような気がします。

分からないまま、神秘として取っておきたいなぁ~。

この気の遠くなるような、はるか昔の光を、

私たちは空に見ることができる・・・

何て神秘的でロマンチックなんでしょう。

宇宙、私達は凄いところに生きています。

 

 

9/2(木)  『ブラックホール①』

 

ブラックホールは、太陽の30倍以上の重さの星が

大爆発した時にできる星です。

この爆発のことを『超新星爆発(ちょうしんせいばくはつ)』といいますが

こうして誕生した星は、中心の炎が燃料切れで消えてしまうと、

自分の重さを支えきれなくなります。

 

その結果、たくさんのモノが中心に向かって落ちていきますが、

モノがギュウギュウに詰まると、重力はどんどん強くなります。

それによって、最後には光や光の仲間の紫外線や赤外線、X線、

電波まで吸い込んでしまいます。

 

光まで吸い込んでしまうため、天体の色は真っ黒になります。

そこで“黒い穴”という意味で『ブラックホール』と名付けられました。

 

“ブラックホールは何でも吸い込む”といわれるのは、

こういった理由からなんです。

そのため“いつかは宇宙のすべてを吸い込むのでは?”と

心配する声もあります。

 

ブラックホールが吸い込むのは、モノやエネルギーです。

そのため基本的には『宇宙空間』を吸い込むことはできませんが、

たくさんのブラックホールが協力して、宇宙のすべての星やガスを

吸い込んでしまうことは考えられるそうです。

 

そんなブラックホールですが、銀河の中をゆっくりと動いています。

そのため銀河を漂うブラックホールが、

いつか太陽系の近くまで来る可能性も、あり得るそうです。

 

 

ブラックホール、なんとなく恐怖を感じるネーミングですネ。

ゆっくり動いているというのも何か怖いですよネ。

いつか地球も含む銀河系も、吸い込まれてしまうこともあるのでしょうか?

すべては神のみぞ知る世界なのでしょうか?

 

 

9/3(金)  『ブラックホール②』

 

ブラックホールは星の一種ですが、光を吸い込んでいるため

完全に真っ暗で、発見はとても難しいです。

 

それでも2011年、宇宙航空研究開発機構『JAXA(ジャクサ)』は

地球から39億光年離れた銀河の中心にある巨大ブラックホールに、

星が吸い込まれる瞬間を世界で初めて観測しました。

さらに同じ年、国立天文台とJAXAは、世界で初めて

ブラックホールの位置を特定することにも成功しています。

 

この時、特定できたのは地球から約5440万光年離れた

『おとめ座』にある、巨大な楕円形の銀河『M87』に潜む

ブラックホールでした。

 

そして2019年、日本を含め6つの国が協力し、

地球上の8つの電波望遠鏡を結んだ国際協力プロジェクト

『イベント・ホライズン・テレスコープ』が、

世界で初めて巨大ブラックホールと、

その影であるブラックホールシャドウの撮影に成功しました。

 

この時、撮影に成功したのは先程ご紹介した

おとめ座の銀河『M87』の中心に位置する、

巨大なブラックホールです。

ここにその画像がありますが、

真っ赤なドーナツ状のリングの中心に、

瞳のような黒いブラックホールが見えています。

何か強い意志を持っているように感じます。

宇宙の営み、人間には計り知れないものですが、

人間の進歩・努力も素晴らしく、こういう謎がどんどん

分かりつつあるんですネ。

 

 

■今週の感想 

 

私は宇宙のことが大好きで、とても興味があります。

この広い宇宙の中、私が住む地球のような生物がいる星は

きっとあるんじゃないかなぁって思っています。

そもそも太陽系の星の中で、地球にだけ酸素や水があるっていうのも

不思議ですしネ。

それにしても、宇宙は本当に不思議がいっぱいです。

 

 

【お知らせ① 次週(9/6~)からのテーマ】

 

私が子供の頃、兄たちとよく遊んだ

『昭和生まれのゲーム』についてです。

 

 

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

 

◆オープニング 

♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

 

◆エンディング

♪To Be  /  モントルー

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  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/