スズキ・ハッピーモーニング 羽田美智子のいってらっしゃい

2020.07.17

2020年7月13日(月)~

夏バテ防止にもオススメの飲み物、『甘酒』について・・・

 

■今週(7/13~7/17)のテーマ:『甘酒』

 

7/13(月)  『甘酒はお酒?』

 

甘酒は”甘いお酒”と書きますが、そもそもお酒なのでしょうか?

法律では『アルコール分が1%以上のもの』を”アルコール飲料”、

つまり”お酒”と分類しています。

それに対して『アルコール分が1%未満のもの』は、

”清涼飲料水”になります。

 

甘酒の場合、そのほとんどが『アルコール分が1%未満』のため、

”酒”という字がつきますが、”お酒”ではなく、”清涼飲料水”になります。

 

甘酒には『米麹甘酒』と『酒粕甘酒』の2つの種類があります。

米麹甘酒は『米麹』と『お米』が原料ですので、

お子さんから大人まで、どなたでも飲むことができます。

 

酒粕甘酒は『酒粕』が原料です。

酒粕とは、日本酒を造る時に残った搾りかすのことです。

そのためアルコールが含まれている可能性がありますが、

市販されている酒粕甘酒の場合、『アルコール分1%未満』ですので

”清涼飲料水”として扱われています。

 

そうは言いましても、酒粕が使われていますので、

お酒の弱い方やお子さん、妊娠中や授乳期の方は注意が必要です。

『酒粕甘酒』と表示してある場合、念のため、

アルコール分を確認されると良いそうです。

 

私が子供の頃、甘酒を飲んでふわふわイイ気持ちになって、

顔が真っ赤になったことがあります。

1%未満のアルコールでも子供だったから、きっと効いてしまったんでしょうネ。

酒粕甘酒、お子さんには注意してあげてくださいネ。

 

 

7/14(火)  『甘酒の栄養』

 

『米麹甘酒』に使われている米麹ですが、

蒸したお米に麹菌を繁殖させたものです。

天然の必須アミノ酸やビタミンB群がバランス良く含まれています。

 

そんな米麹から造られた米麹甘酒の甘さは、

お米のデンプンをブドウ糖やオリゴ糖に変えたもので、自然の甘みです。

ブドウ糖もオリゴ糖も体に吸収されやすい・・・という特徴があります。

さらに、甘酒に含まれる食物繊維やオリゴ糖には、

腸内環境を整える働きがある・・・といわれています。

 

このように”エネルギーの元”であるブドウ糖や

”体の機能を調節”するビタミン、”体を作るもと”になるアミノ酸、

この3つが豊富に含まれる米麹甘酒は、

まさに昔ながらの栄養ドリンクです。

 

また栄養剤の点滴と成分が似ていることから、”飲む点滴”ともいわれ、

疲労回復に効果が期待されています。

 

『酒粕甘酒』の原料となる酒粕は、米麹に酵母菌を加えて発酵させて作りますが、

麹菌と酵母菌の2つの発酵の力で、栄養価がさらにアップしています。

そのため”日本古来のスーパーフード”として注目されています。

    

酒粕のパワーの1つが『美肌効果』です。

酒粕を使った化粧品があるように、美肌への効果が期待されています。

また免疫力のアップや、生活習慣病の予防にも効果的といわれています。

 

酒粕って、お肌に良くて体に良くて、栄養素がギッシリなんですネ。

3拍子以上揃ったスーパーフード、人気になりますよネ。

 

 

7/15(水)  『甘酒の歴史』

 

米麹を使って造られる『米麹甘酒』の歴史はとても古くて

奈良時代の歴史の本『日本書紀』にも登場しています。

それによりますと、現在の甘酒の原型となるお酒が

既に古墳時代にあったそうです。

 

その後、平安時代になると米麹甘酒が造られるようになって、

貴族の間で飲まれていたそうです。

こうした米麹甘酒が、一般庶民の間でも飲まれるようになったのは、

江戸時代になってからです。

 

甘酒と聞くと”冬に飲むもの”というイメージをお持ちの方、

いらっしゃるかも知れませんが、この時代は主に”夏の飲み物”で、

暑気払いによく飲まれていたそうです。

 

今のようにクーラーも扇風機もなかった時代、暑さで体力が一気に落ちて、

それが原因で亡くなる方がとても多かったそうです。

 

そんな夏に、栄養たっぷりの米麹甘酒は

体力の回復にとても効果的だったことから、”夏の必需品”だったそうです。

 

”天びんをかついだ甘酒売り”は夏の風物詩で、

俳句では『甘酒』は夏の季語になっています。

そんなこともあって、ここ数年、熱中症対策に甘酒が注目されています。

 

甘酒は”飲む点滴”と呼ばれることもあって、

夏バテや熱中症対策にありがたい飲み物なんですネ。

冷やして飲むのも美味しいですよネ。

私は冷蔵庫に必ず甘酒を入れておいて、ドラマの撮影の合間に

小腹対策に甘酒を飲んでいます。

皆さんにもぜひオススメです。

 

 

7/16(木)  『甘酒の豆知識①』

 

お正月に初詣に行かれた時、甘酒を頂いた経験ってありませんか?

温かい甘酒は冷えた体を温めてくれますよネ。

    

神社などでふるまわれる甘酒ですが、

米麹とお米から造られる『米麹甘酒』なのでしょうか?

それとも、酒粕から造られる『酒粕甘酒』なのでしょうか?

 

実は米麹甘酒の所もあれば、酒粕甘酒の所もあるそうです。

米麹甘酒はノンアルコールですから、お子さんでも頂くことができます。

 

酒粕甘酒でも、市販されているものは『アルコール分が1%未満』ですが、

自家製の場合、酒粕のアルコール分が残っている場合があります。

そのため、アルコールに弱い方、妊娠中や授乳中の方は

”この甘酒は米麹のですか?それとも酒粕のですか?”と

確認されると良いそうです。

ちなみに酒粕で造った甘酒は、独特なお酒の香りがあるそうなので、

それで米麹の甘酒との違いを分けることもできます。

 

酒粕甘酒ですが、奈良時代の歌集『万葉集』に

『糟湯酒(かすゆざけ)』という言葉が登場します。

酒粕をお湯で溶いたもので、これが酒粕甘酒のルーツでは・・・と

考えられているそうです。

 

現在の酒粕甘酒は酒粕の他に、甘みをつけるために

お砂糖が使われていることが多いそうです。

この作り方は、大正時代になって普及したものです。

 

私の地元のお寺の甘酒は、飲んだ時につぶつぶとしたお米が

入っていることがありましたが、米麹甘酒だったんでしょうネ。

そして私が子供の頃に飲んで、顔が真っ赤になったのは

酒粕甘酒だったんだと思います。

 

 

 

 

7/17(金)  『甘酒の豆知識②』

 

『腸活』という言葉がありますが、

腸の中の環境を整えることです。

    

そんな『腸活』に効果が期待されているのが

甘酒とヨーグルトを混ぜ合わせた『甘酒ヨーグルト』です。

この場合、甘酒は米麹甘酒、ヨーグルトは無糖のものがオススメだそうです。

米麹甘酒の甘さがヨーグルトの酸っぱさをカバーしてくれるんです。

 

甘酒もヨーグルトもどちらも発酵食品ですが、

それを同時に摂ることができますネ。

 

混ぜ合わせる時、甘酒の分量を多くすると、”飲む”

ヨーグルトの分量を多くすると、”食べる”という感じになるそうです。

また『甘酒ヨーグルト』にゼラチンを加えて

『甘酒ヨーグルトのゼリー』にすると、スイーツとしても楽しめます。

    

『甘酒の日』というのがあります。

いつかというと、1月20日です。

これは半世紀以上にわたって、甘酒を販売している森永製菓が定めたもので、

この頃は暦の上では1年で一番寒い日、『大寒(だいかん)』です。

 

甘酒は”疲れを癒して体が温まる飲み物”として、

『大寒』の頃がもっとも飲まれていることから、この日を『甘酒の日』としたそうです。

 

1月20日は私の父の誕生日です。

父は”1年で一番寒い日に生まれたから、オレは寒がりなんだ”と

申してますが、”甘酒を飲んで温まると良い日”でもあるんですネ。

早速飲ませてみようと思います。

 

 

■今週の感想 

 

今回の令和2年7月豪雨で被害に遭われた方々には

心よりお見舞い申し上げます。

1日も早い復旧と、被害に遭われた方々の日常の生活が

戻りますことを願わずにいられません。

 

今週は甘酒がテーマでしたが、ここ数年、

甘酒が熱中症対策に効果的という声を聞き、

調べてみたところ、こんなにも優れた飲み物なんだ!と知って、

驚きました。

 

甘酒は冷やしてもとても美味しいですから、

この夏は上手に甘酒を活用されてみてくださいネ。

 

 

 

【お知らせ① 次週(7/20~)からのテーマ】

 

生物のすべての源、『海』についてです。

 

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

 

◆オープニング 

♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

 

◆エンディング

♪To Be  /  モントルー

 

 

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パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/