スズキ・ハッピーモーニング 羽田美智子のいってらっしゃい

2020.07.10

2020年7月6日(月)~

私のふるさと、茨城県が誇る名産の1つ、『納豆』について・・・

 

■今週(7/6~7/10)のテーマ:『納豆』

 

7/6(月)  『納豆の名前の由来』

 

『納豆』という名前の由来には、こんな説があります。

”お寺の台所” 『納所(なっしょ)』で、お坊さんが貴重なタンパク源として

納豆を作っていたところ、”納所で作った豆”ということで

『納所豆(なっしょまめ)』と呼ばれるようになったそうです。

この『納所豆』が縮められて『納豆』になった・・・という説です。

 

他にも、煮た豆を神棚にお供えしたところ、

神棚にあった”しめ縄”の端の部分が偶然、豆に触れてしまったそうです。

その際、しめ縄のワラについていた納豆菌の働きによって、

納豆ができたそうです。

    

それがとても美味しかったので、神様に感謝して

”神様に納めた豆”という意味を込めて、

『納豆』と呼ぶようになった・・・という説もあります。

 

納豆は『納豆菌』という人間の健康に役立つ働きをしてくれる菌を

茹でた大豆に吹きつけて、発酵させて作ります。

納豆菌は稲のワラや自然の中に存在しています。

 

納豆の独特のネバネバも納豆菌が作り出したものです。

このように”ネバネバの糸を引く納豆”のことは

『糸引き納豆』と呼ばれています。

 

当たり前のように『納豆』と呼んでいましたが、

このような由来があったんですネ。

私は今朝も元気に納豆を食べてきました。

茨城県民のソウルフードです。

 

 

7/7(火)  『納豆の種類』

 

納豆はいくつもの種類に分けられます。

例えば『粒の形や大きさ』で分けた場合、

『大粒』、『中粒(ちゅうつぶ)』、『小粒』、『ひきわり』といったように

分けられます。

 

大粒は粒が大きい分、食べごたえがあるのと、

大豆そのものの美味しさが味わえます。

それに対して小粒は粒が小さいため、かき混ぜやすく、

納豆の粘りやとろみが出やすいです。

またご飯の粒の大きさに近いため、ご飯と一緒にいただく時、

食べやすいのも特徴です。

そんな大粒や小粒の良いところを、両方楽しめるのが中粒です。

 

ひきわりを”普通の納豆を細かく刻んだもの”と思われている方、

いらっしゃるかも知れませんが、違うんです。

乾燥した大豆を”ひき臼”のようなもので細かくして、

皮を取り除いた状態にしてから発酵させたものです。

”大豆の皮がついていない”のが、ひきわり納豆の大きな特徴です。

 

また『豆の種類』でも分けることができます。

まずは『黄大豆(きだいず)』。

日本ではこの黄大豆のことを『大豆』と呼んでいます。

他にも”皮が緑色”の『青大豆』、”色が黒い”『黒豆』などを使った

納豆があります。

 

私もこの頃、青大豆や黒大豆の納豆を食べていますが、

お豆の味と食感がたまらないんですよネ。

私は粒の大きさは、小粒が食べやすくて好きです。

 

 

7/8(水)  『納豆の栄養価』

 

 

納豆には、おなじみのネバネバした糸を引く『糸引き納豆』と、

糸を引かない『寺納豆』があります。

中国が唐の時代の頃、留学したお坊さんが作り方を学んで

帰ってきたことから、『寺納豆』という名前が付いたそうです。

 

寺納豆は大豆と小麦と麹菌を一緒に塩水に漬け込んで、

熟成させて作ります。

塩味と旨味がミックスされた独特の風味があります。

寺納豆の代表的なものに、静岡県浜松地方の名産『浜納豆』や

京都の『大徳寺納豆』などがあります。

 

納豆は栄養価がとても優れています。

原料となる大豆にはタンパク質が豊富に含まれています。

他にもビタミンB1、ビタミンE、葉酸、カリウム、マグネシウム、

カルシウム、鉄分などが含まれています。

葉酸はビタミンB12と協力して、血液をつくる働きがあります。

 

このように栄養価に優れた大豆を、そのままいただくことが出来るのが、

納豆の大きな特徴です。

 

それに加えて納豆を作るのに必要な納豆菌は、

善玉菌として腸の中の調子を整えてくれる働きがあります。

また、納豆のネバネバに含まれる『ナットウキナーゼ』という酵素には、

血管の中で血液が固まってしまう血栓を

溶かしやすくする働きがあるといわれています。

 

納豆はよく考えられた栄養源なんですネ。

何もない時、ご飯に納豆さえあれば何となく満足感があるのは

栄養価が高いからなんですネ。

納豆って凄い!

 

 

7/9(木)  『水戸納豆』

 

私のふるさと、茨城県の納豆の中でも、

全国的に有名な納豆が『水戸納豆』です。

茨城県はもともと農家などで、納豆づくりが盛んなところでした。

その中でも水戸納豆の名前が知られるようになったのは、

明治時代になってからです。

 

『江戸時代、江戸の町では納豆が人気だった』ということを知った

水戸出身の笹沼清左衛門(ささぬま・せいざえもん)さんという方が、

納豆の商品化を考えました。

 

その後、苦労に苦労を重ね、何度も何度も失敗しながらも、

ついに独自の製法で納豆の商品化に成功しました。

そして1889年(明治22年)、笹沼清左衛門さんは

その納豆を『天狗納豆』という名前で売り出しました。

この名前は幕末の頃、水戸藩で改革派として活動していた

『天狗党』にちなんで付けられたそうです。

 

ちょうどこの年、水戸に鉄道が開通し、

たくさんの観光客が水戸にやって来るようになりました。

そこで駅前や駅のホーム、さらに水戸の観光名所『偕楽園』で

天狗納豆を売り出したところ、お土産にイイ!と大変な人気となりました。

 

こうしてお土産として持ち帰られた天狗納豆は各地で評判となり、

”納豆といえば水戸”というイメージが定着していったそうです。

その後、時代が変わっても水戸納豆は受け継がれて、

たくさんの人々に親しまれています。

 

”納豆といえば水戸”の理由も知らずに思っていたんですが、

そういう歴史があったんですネ。

美味しい納豆は全国にありますが、

私にとっては水戸納豆がやっぱり一番です。

 

 

7/10(金)  『7月10日は”納豆の日”』

 

『納豆の日』は数字の『7』を”なっ”、『10』を”とう”と読む語呂合わせから、

7月10日になりました。

 

元々は1981年(昭和56年)、関西納豆工業共同組合が

関西での納豆の消費を広めるために、

”関西地域限定の記念日”として定めたそうです。

 

その後、全国納豆共同組合連合会が1992年(平成4年)に

改めて7月10日を『納豆の日』と決めたことで、

全国的な記念日になりました。

 

そんな納豆を皆さんは、どのようにして食べていますか?

一般的には、刻んだ長ネギにお醤油とカラシという方が多いかと思いますが、

私はカラシではなく、ワサビを使います。

”カラシじゃなくて、ワサビなの?”と思われるかも知れませんが、

ホントに美味しいのでぜひやってみてください。

意外な組み合わせにビックリされると思います。

 

納豆にワサビを入れようと思ったキッカケですが、

お寿司屋さんで教えてもらいました。

私はこれを”雑穀米入りのご飯”にかけて食べます。

その場合の納豆ですが、私はふるさと茨城県の『黒豆納豆』が

大好きです。

 

納豆を最初に作った人って凄いですよネ。

あのネバネバが美味しくて体に良くて簡単で、三拍子揃った食材ですよネ。

これからも私は納豆愛好者として、ふるさとを応援していきたいと思います。

 

 

■今週の感想 

 

茨城県出身の私にとって、納豆はソウルフードでもありますが、

知らないことが多かったです。

 

大豆の豊富な栄養と発酵のパワーをいただくことができる納豆は、

まさに元気の源です。

マグロやイカといった海の食材にも合いますし、

キムチを入れると、さらに発酵のパワーが加わります。

ご飯以外にも麺類に合いますし、

いろいろな食べ方ができますネ。

 

私はこれからも納豆のパワーで、頑張っていきたいと思います。

 

 

【お知らせ① 次週(7/13~)からのテーマ】

 

夏バテ防止にもオススメの飲み物、『甘酒』についてです。

 

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

 

◆オープニング 

♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

 

◆エンディング

♪To Be  /  モントルー

 

 

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  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/