高田文夫のおもひでコロコロ

2023.08.11

第69回『「こはる」から「小春志」へ』

すまん。すまん。遅くなってすまん。
スマン。スマン。オスマン・サンコンである。
暑さでやられる“コクショ”さゆりである。
何しろバタバタ慌ただしいのよ。「日大 大麻問題」仲間は みんな連絡してきて「漫才協会の外部理事」なんだから「日大でも外部理事」ってのはどうよ?そこへ「ビッグモーターのゴルフボール問題」私も昔 除草剤やってたものだから心苦しいのよ。そして「ジャニーズ問題」だろ。もう尻に火がついたように忙しい。てなわけで報告が遅れましたが立川談春の女性弟子「こはる」が「立川小春志(こしゅんじ)」となって真打に昇進しました。めでたし。

7月30日「明治記念館」で お披露目パーティ。500人近く集まる大盛況。前座、二ツ目、あわせて17年間の修行の後の出世である。宴の途中そっと消えたなと思ったら「新真打のお色直しができました」だと。これにゃおどろいた。花婿にドタキャンくらった花嫁の趣き。

週刊ポストにも書いておいた。右の写真は「これが重婚だ!」
小春志の お父さんお母さんが大爆笑しているのに、また笑った。

 

一応 私と好楽が主賓席。真ん中が「ひるおび」。左が談志の長女。右が談志の長男。

 

前列右より91歳 野末陳平。不思議な新真打。私。「親亀の背中に~」の前田隣の未亡人。ベン村さ来夫人 藤本芝裕。後列右、談志長男。ベン村さ来。好楽。寄席文字 橘右橘。うしろの舞台では談春と花緑が喋ってる。

 

宴も最後。大締めのあいさつと三本〆を任された頼りになる私。立川流一同ズラリ居る所へ私、アメリカンジョークでうけまくる。新真打も「泣き笑い」。師匠談春も涙をぬぐう。小春志の右肩の所に志の輔の龍角散的笑顔がみえる。よかった、よかった。
談志師匠の「こはる、よくやった」という声が聞こえた気がした。

 

2023年8月11日

高田文夫

 

 

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筆者
  • 高田 文夫
    高田 文夫
    高田 文夫

    高田 文夫

    1948年渋谷区生まれ、世田谷育ち。日本大学芸術学部放送学科在学中は落語研究会に所属。卒業と同時に放送作家の道を歩む。「ビートたけしのオールナイトニッポン」「オレたちひょうきん族」「気分はパラダイス」など数々のヒット番組を生む。その一方で昭和58年に立川談志の立川流に入門、立川藤志楼を名乗り、'88年に真打昇進をはたす。1989年からスタートした「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」は4半世紀以上経つも全くもって衰えを知らず。