ニッポン放送の飯田浩司アナウンサーが登場。
「あさナビ」は、ニッポン放送では飯田アナウンサーがパーソナリティを務める
『飯田浩司のOK!Cozyup!』の番組内で放送されているという縁の二人。
それぞれの2023年の活動報告を伺いました。
「撮影:花村克彦/『FRIDAYサブスクリプション』(講談社)より
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アナウンサーをめざしたきっかけ
<飯田アナ>
自分は、野球と競馬が大好きで、スポーツ実況をしてみたいというのが
アナウンサーを目指した動機。
もともとは小学校6年生の時、放送委員で
運動会での放送を担当したときに、
競馬のように帽子の色で実況をして、
とても面白い仕事だと思ったことがきっかけ。
入社して半年くらいから、夕方の番組でお店を回る中継をしていた。
また、朝の番組でも中継を担当するなど
中継コーナーを長く担当していた。
最初にニュース番組に移ったのは2012年1月で、
夕方のニュースだった。
東日本大震災のあと、オピニオンをきちんと聞く番組を作ろうという
機運が高まったときだった。
最初にプロデューサーに言われたのは、話をとにかく聞くということ。
自分の意見を話していくのがラジオのニュースのスタイルだったが、
とにかく聞き、質問だけすればいいと言われた。
「黒木瞳のあさナビ」 について
<黒木さん>
「あさナビ」の収録前に、ゲストのありとあらゆる情報を
予備知識として勉強していく。
会って、目を見て話していると台本通りにはいかない。
相手が何を話したいのか想像する。
インプットはたくさんするが、しゃべりすぎないようにしている。
ゲストがこれまでに話してきたことではないところを攻めていくと
「これをしゃべりたい」というようにスタジオの空気がなる。
Bリーグのチェアマンの方がゲストにいらした時、
それまで自分はBリーグのことは全くわからなかったが、
面白いとおっしゃるので
インタビューのあと、実際に観に行ったりもした。
職種が違っていても一つの美学、一つの価値観があると感じる。
その道のプロフェショナルになると高い次元で共通するものが
見え隠れする。
この「あさナビ」をやっていることは自分にとって財産になっている。
このゲストは嫌と思ったことはない。逆に知らない世界は面白いと思う。
いろいろな方との出会いは財産。
黒木瞳流 チームでの仕事の仕方
<黒木さん>
チームの引っ張るという立場で、ひとつのものを作り上げるとき、
自分は胸を借りるというスタンス。
石岡瑛子さんの「ジョーカーのいるチームでは仕事をしない」という言葉を
20代のときに聞き、それがとても印象に残っている。
ジョーカーは一人いれば増えていく。
自分もできればジョーカーのいないチームを組みたいと思う。
しかし、ふたを開けてみないとジョーカーがいるかいないかわからない。
もし現場にちょっと・・・と思う人がいた場合、
自分はなるべくコミュニケーションをとろうとする。
考え方の違い、生き方の違いということもあると思うので、
コミュニケーションをなるべくとって、空気を入れ替える。
人に対して先入観を持つことは、いいことがない。
先入観なしでその人の「人となり」や、「仕事」を重視する。
映画監督、脚本、役者など自分の立場が変わっても、
スタッフに対してのスタンスは同じ。ただ役目が違うだけ。
自分はスタッフと演者の両方をやっているが、
それぞれは対岸にあるもの。対岸に渡ることはできたので
どっちの気持ちにもなれる良さはあるが、
やっているときは、片方に集中する。
黒木瞳の役作り
<黒木さん>
どんな役でもすべて生みの苦しみはある。
『黒い十人の黒木瞳。』という作品を3シリーズやり、
そこにはトータルで30人、違う黒木瞳がでてきた。
このときは、髪型や衣装、声の出し方などを変えて、
人物を変えていった。
『落日』の時は、原作はすでに読んでいたが、
プロデューサーからドラマ化したいという話を伺い、
もう一度原作を読み、脚本を読み、
そこから監督がこの人のイメージはどんな衣装か、
作品におけるポジショニング、役割を伺っていくうちに
徐々に役ができあがっていく。
あとはそれに対する監督のジャッジ。
たとえば2人の会話のシーンで自分の立ち位置が右か左か
練習した時と撮影時で立ち位置が違うとセリフが出てこない。
なので、監督がどう言っても対応できるように
家で右、左、立ち、座り、歩きながらなど、
あらゆる状況をシュミレーションをしていく。
シュミレーションしている時間は苦しいが楽しい。
2023年を振り返りと2024年の目標
<飯田アナ>
2023年は“フワフワ”していた感じ。
阪神タイガースの38年ぶりの優勝のときは、
どうしていいかわからないという感じで、
放送をやっていてよかったと思った。
2024年はいろいろなイベントがあるので、流言飛語ではなく、
きちんと伝えていきたい。
イメージだけで語ると間違うことがたくさんあるので、
現場に行ったり、足を使わないとと思っている。
<黒木さん>
今年6月の朗読劇『ルビンの壺が割れた』は、
企画、脚本、出演と総合的に手掛けた。
宿野かほる さんの本が出た時に、
これは朗読劇にしたら面白いのではと思った。
しかもただのリーディングではなく、
エンタテイメント性を入れればもっと面白いと思い、
架空の人物を一人いれ、ダンスもいれた。
さらに、「あさナビ」で光彫り作家の ゆるかわふう さんと出会い、
これだと思い、ゆるかわさんに壺を作ってもらい、
舞台に置こうと思った。
どうやって原作使用の権利をいただくかという時、
企画書を書いたことがなかったので、
朗読劇だったら自分で脚本を書いて、
こういう風にやりたいというほうが早いと思い、書いた。
朗読劇は普通の芝居や声優の仕事と違い、
椅子に座ったままで感情を表現するのですごく難しいと思った。
これは今年のすごい発見だった。
来年も同じようなスタンスで過ごしていきたい。
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