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2023.06.30

チェアマンの島田慎二さんに聞く「B.LEAGUE」の戦略と魅力

男子プロバスケットボールリーグ「B.LEAGUE」チェアマンの島田慎二さんが登場。

バスケットボールには全くの素人だった島田さんが千葉ジェッツの社長に就任し、

経営難に陥っていたチームをトップチームに押し上げたマネジメント術とは何か?

さらにチェアマン就任の理由と今後の展望についても伺いました。

 

B.LEAGUE(B・リーグ)公式サイト コチラ

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B.LEAGUE(B・リーグ)YouTube コチラ

 

バスケットボールの世界へ 

Bリーグでは全国のチームを束ね、ルールを決めたり、

事業面でチームをサポ―トしている。

2020年に3代目のBリーグのチェアマンに就任

2012年に千葉ジェッツの社長に就任。

ここから競技ルールを学んだほど、バスケットに関しては素人だった。

しかし、チームを運営するためのビジネスは長くやってきたので、

厳しい状況を再建してほしいとオファーを受けた。

旅行会社をやっていたときにお世話になった方が

千葉ジェッツをオーナーとして立ち上げ、

なかなかうまくいかない、手伝ってほしいと言われたところから、

1年間限定で引き受けたが、気が付いたらこんなに長く関わり、

今は立場も変わってチェアマンに。

バスケット界の超マイナーなところから、

少しずつ日の目を浴びるようになり、

Bリーグが誕生し、野球、サッカーに続く第3のプロリーグとして

盛り上がってくるこの十数年にたまたま関わらせてもらった。

Bリーグは、B1、B2、B3の3つのカテゴリーがあり、

今シーズンは全国に54チームあり、

来シーズンは徳島と福井のチームが新規参入するので

41都道府県56チームとなる。

これを盛り上げるのが自分のミッション。

だいぶ選手を皆さんに知ってもらい、各チームの来場者が増え、

営業収入は年々増えている。

 

 

千葉ジェッツの再建

千葉ジェッツの社長に就任し、人気、実力もあるチームに。

旗振り役として、方向付けして仲間を鼓舞したが、

選手、スタッフ、地元の自治体、企業からの支援など

そのエネルギーがいい方に向かった。

自分は来月給料が払えないというところから関わった。

選手や社員には、将来このようなみんなにとって幸せなチームを作る、

そのためにこのようにやっていくというビジョンをしめし、

まず、今、目の前のことを頑張ろうと説得した。

地元の企業へは、絶対この地域に不可欠なチームを

作るというビジョンを示し、今は価値はないが、

未来への価値を信じて応援してほしいと話した。

これは難易度が高かった。熱意だった。

スポーツビジネスに自分は興味はなかった。引き受けたのは縁。

しかし、関わった以上はこのチームを途絶えさせるわけにはいかない、

1年で再建の道筋をつくるということだけにエネルギーを注いだ。

自分がバスケットをやっていて、バスケットに愛着があって

競技にフォーカスしてしまう人間であれば再建はできなかったと思う。

 

 

チェアマンの仕事

Bリーグが全国のチームが幸せになるように支援するというのが

仕事だとするなら、

たまたまそのひとつを人気チームにする成長プロセスを

一度体験しているということが評価されたと思うので、

その経験をもって、全国を同じように成長できるように

サポートできたらいいのではないかと、チェアマンを引き受けた。

ピンポイントに地元にいって、首長と話したり、

地元のスポンサーにいってお願いしたり、

クラブの選手たちに声をかけたり、ビジネス部分の指導もしたりするが

基本的にはリーグの方でZOOMなどでチームの社長に集まってもらい

勉強会をしたり、間接的にできることをやっている。

バスケットはアリーナなどで行う屋内スポーツ。

密閉空間なので、演出や音響など、いろいろできることがあり、

エンタテイメントとして提供できるものがある

会場で火がたかれたり、レーザービームをだしたり、

アーティストによるライブなど、

スポーツを見ることとライブを見ることが共存している。

試合に勝った負けた以外の楽しみがある。

楽しい空間になっているということを多くの人に知ってほしい。

 

 

成長するBリーグ

Bリーグは試合数が多く、B1、B2、B3、

それぞれレギュラーシーズンで60試合。

上位8チームがトーナメント戦をおこない日本一を決める。

規模感は違うが、全ての試合でエンタテイメント空間をつくりだしている。

もともとバスケット界はNBAのイメージから、

体育館での演出など、バスケット以外でも楽しませようという動きがある。

また、十数年前は日本はバスケット界はマイナーで、

バスケットをやっているだけではお客様が来なかった。

来てよかったと思わせるように、企業努力をしていて、

演出などに力をいれるようになった。

Bリーグでは、構造改革をおこなった。昇降格制度は廃止。

勝った負けた以上に、ビジネスとしてお客様に満足させ、

会場に足を運んでもらえるように投資する。

また、地域の方と結びつきを強くするために社員に投資するなど

長くこの業界が根付くように、

勝った負けたに依存しない状況を作り上げようと改革を行っている。

未来をつくっていくことにワクワクする。

自分がワクワクしないと、ワクワクできる状況をつくれない。

大変だが、楽しみながら頑張っていきたい。

 

 

Bリーグの未来

全国にファンを熱狂させ盛り上がっているチームをたくさん作って、

地方から日本全国へエネルギーを提供できる状況を作ることができれば、

バスケット、Bリーグを通じてみなさんを元気にできるのではないか。

「バスケットボールで日本を元気に」

その実現のために何ができるかを考えている。

バスケットボールは中学校や高校は男子も女子も部活の数は一番多い。

競技者は多い。しかし、世界で勝てていない、

メディアに取り上げる機会も少ないという時代が長く、

メジャーへの道が閉ざされていたが、Bリーグができたり、

スター選手が生まれている中、

今は状況が変わり、その扉が少し空き始めたところ。

バスケットをやっている子供たちにとって、

少し前まではプロを目指すということは考えられなかったが、

今は年俸も高くなり、1億円プレイヤーも生まれ、

職業として夢のある状況が生まれてきている。

レベルの高い選手も増えている。

30年くらいたつと、日本代表も強くなり、

コンテンツとして魅力的になっている状況がつくられていると思う、

まだ今、自分たちはその礎。

未来に向けて難しい改革もしなくてはいけない。

やりきってバトンをわたしたい。

Bリーグをまだ体験したことがない人もいると思う、

本当に面白いので、ぜひ一度会場に足を運んでほしい。

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