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2024.04.26

銀座博品館の伊藤義文さんが語る「銀座」の魅力、これからの「銀座」。

銀座博品館 代表取締役会長の伊藤義文さんが登場。

100年以上前から営業を続けている、

日本を代表する玩具店・銀座博品館のこれまでの歩み、

そして代々引き継がれる思いと様々な取り組み、

さらに「銀座」の魅力、これからの「銀座」についても伺いました。

 

銀座博品館 HP コチラ

 

銀座博品館について

明治32年創業。

もともと「博品館」はこの場所にあった建物。

「博品館」は勧工場といって

いろいろな博覧会でやったものを販売。

当時専門店が多い中。

いろいろなものを売るということで百貨店の走りと言われる。

現在は地下1階から4階までが玩具。

5階6階がレストラン。その上が劇場になっている。

銀座の中で、エンタテインメントという切り口では

NO1になりたいと思っている。

他の玩具店との違いは

今の時代に、基本的に定価販売をしているということ。

また、20万点ほどという、かなりの品数を揃えている。

車のサーキット場なども置いて好評を得ている。

スペースが広く、ぬいぐるみの売り場は日本の中でも大きい。

商品のセレクトのコンセプトは「遊品」=遊び心がある品。

スタッフが売りたいものを仕入れて売るというスタイルをとっている。

 

 

伊藤会長の足跡~リーダーの条件

父が社長をやっていたので、強制されてはいないが。

いずれこの会社に入って社長になるもんだという意識はあった。

他への就職も考えたが、どうせやるなら早く、良い形をと思い、

「博品館」に入社。

社長は16年務め、2017年に会長就任。

今は3つ下の弟が社長。

兄弟で全く性格が違い、すれ違うことはあってもぶつかることはなかった。

手法が全く違う。

理想は、飛行機で例えると、有視界飛行を社長の弟がおこない、。

自分が計器をみて操縦できたら一番良いと思う。

グループとして全体をみるのが自分の役目だと思っている。

短期的な玩具、中期的な劇場、長期の不動産の3本柱で今までやってきて、

新たに次の柱が何かないかを考えている、

社員に対しては、自分たちが「この商品を売ってください」というのは簡単だが、

スタッフが自分が気に入ったものを情熱をこめて売ってもらうのが

一番いいと思っている。

 

 

能登半島地震を受けての取り組み

今年1月1日に発生した能登半島地震を受けて、

おもちゃを扱う「博品館」だからこそできる

自分たちらしい応援の仕方は何かないかとみんなで考えた。

たまたまテレビで能登の伝統玩具の「加賀八幡起上り」が

銭湯の絵か何かに入っていたのを観て、

連絡したところ、とても伝統のある会社だった。

商品を博品館で買い、それを売ることで、

顔の見える応援ができると思った。

「加賀八幡起上り」は

朱色に塗ってあり松竹梅を描いているとても愛らしい人形。

元々は能面などを作られていた会社で

自社も劇場をやっているので縁を感じた。

「加賀八幡起上り」は今も販売している。

復興支援のために仕入れ値で販売。

コロナ禍、緊急事態宣言の時、

文房具は店を開けていても良いのに、

お店を締めなくてはいけないという時があった。

玩具は生活必需品ではないという判断だった。

この時に悔しい思いをしたので、

顔の見える支援をしたいと思った。

 

 

「銀座 桃花源」

銀座にあるビルの5階と6階にはレストランもあり、

本格中華のお店「銀座 桃花源」も入っている。

「桃花源」はもともと熊本に本店があり、

会社のそばにある銀座グランドホテルの2階に

支店が20年入っていた。

コロナ禍で自社もレストランの退店があったので、

「桃花源」が閉まるときき、

もともと好きでみんなで食べに行っていた店だったので

こちらに移られないかという話をした。

皿やスタッフをそのまま引き継いで、

事業譲渡することになり、開店した。

非常にファンが多かったということを今になって思う。

その他、インド料理やとイタリアンと中華の違うタイプの店があり

焼肉屋もオープン。

皆さんが回遊できるよう、いろいろな料理がある。

 

 

これからの銀座博品館と銀座の街

銀座でお店を出すことと続けていくことには違いがある。

ある程度の資本力があれば出店できるが、

続けていくことは一番難しい。

馴染むかどうか、認められるかどうかということで違う。

出店する前にいいか悪いかを判断するのではなく、

出店して馴染むか馴染まないかで、

まずやってみるのが大事ではないかと思う。

もともと始めた時はみんなベンチャーだったはず。

銀座はもともと専門店の集まりだったと思う。

そればビルになったりでいろいろなものが入ってきた。

常にアップデイトされているものなので

そういう意味では懐深くなんでも受け入れ、

合わなければ自然にフェイドアウトしていく

という流れでいくべきだと思う。

「博品館」は、何回来てもらっても、いつ来ても、

新鮮な感動や驚きを感じてもらえる店でいたい。

また、銀座の中でエンタテイメントという切り口では圧倒的No.1という

イメージのビルにしていきたい。

 

 

 

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