あさナビ

  • TOP
  • ブログ一覧
  • エピテみやびの田村雅美さんに聞く、心のケアにもつながる「エピテー...
2024.05.03

エピテみやびの田村雅美さんに聞く、心のケアにもつながる「エピテーゼ」について。

エピテみやび株式会社 代表取締役の田村雅美さんが登場。

田村さんの会社で扱われている、

事故や手術などで失った体の一部分に着ける、

取り外し可能な人工の装具である「エピテーゼ」。

心のケアにもつながる「エピテーゼ」について詳しく伺うとともに、

田村さんとエピテーゼとの出会いや、

会社設立に至るまでの思いなど伺いました。

エピテみやび株式会社 HP コチラ

X(旧twitter) コチラ

Instagram コチラ

※ 下にスクロールしていただくと放送内容をご覧いただけます。

 

    

 

エピテーゼとは

「エピテーゼ」とは、事故や病気、または先天的などで

体の一部を失われた人のために外見と心を回復する脱着できる人工ボディ。

これは、義手や義足などと異なり、動かすなどの機能はない。

主に外見を整えるための審美的なものに特化したもの。

もともと歯科技工士の仕事をしていて、もっと技術を高めたいとアメリカへ。

そこでエピテーゼに出会った。

大学病院に見学に行った際、

顔を失った元兵士の方に顔を作るということを施されていた。

その方は左の目、耳、頬の一部がえぐれているようで、

エピテーゼで目と頬の一部をお面のようなものでピタっとつけるイメージ。

それを一部始終みせてもらい、顔がそのまま元通りになり、

とても素敵な仕事だと思った。

また、彼が自分の顔を鏡で見た時の喜びと

それを見守っていた家族と泣きながら喜んでいる姿が

今でも昨日のことのように目に焼き付いている。

自分にとってはすごい衝撃だった。

外見を整える、その先に心のケアがある。

手術だけではない治療方法があると初めて知った。

自分がエピテーゼを仕事にしたいと思い、

今のような形にしていこうと思ったきっかけは、

もうひとつ、友人が乳がんになったこともある。

自分の会社では、手の指、足の指、乳がんでなくされた方のバスト、

耳、爪、人工の皮膚のエピテーゼなどを扱っている。

 

 

エピテーゼができるまで           

エピテーゼは、血管が少し見えていたり、ほくろなどもある。

その人に合わせて形を整えたり、肌の色を整えたりしていく。

脱着ができるので、必要な時に付けることができ、

お風呂や温泉に着けたまま入ることもできる。

エピテーゼは、手術された方の手術跡を隠しながら

自然に見せていく。

体に負担のないところが特徴。

エピテーゼを作るのは、

色、形、一人一人違っているので、細かい作業。

しかし、やりがいがあり、とても喜ばれる仕事

笑顔になってほしい、幸せになってほしいという

思いを込めてつくっている。

着けた時、みなさん、ようやく他の人と一緒になれたと喜んでくださる。

 

 

会社設立へ

エピテーゼをまだ知らない人多いので、もっと身近に感じて欲しい。

エピテーゼは、医療用具ではなく、ウイッグやかつらと同じように、

治療の延長になるわけではなく、外見を整えるものなので、

雑貨扱いになる。

しかし、逆にそこから汎用性が広がるということがあり、

お客様の望むように作れるのがメリットだと思う。

海外から戻り、学校に通い、群馬で起業。

まだどれくらい仕事としてやっていけるかわからなかったので、

群馬の実家にプレハブを立たせてもらい。

いろいろなお客様の話を聞くというところからスタートした。

自分の想像以上に多くのみなさんが困っていることがわかり、

こんなに悩んでいるのであれば本格的に仕事としてやっていこうと思った。

認知度が低い中、テレビの番組で取り上げられたり、

「女性起業チャレンジ制度」でグランプリを受賞したことで、

みなさんに知られることになった。

全国から悩み相談があり、グランプリの賞金200万円を元手に東京に進出。

今では北海道から沖縄までのお客様がいらして下さる。

困っている方にもっと知ってほしいと強く願っている。

 

 

依頼者からの声

お客様ひとりひとりにエピソードがある。

例えば、長年、耳がないことで悩んでいた女性の方は

56年前はまだ医療や外見に対するケアが今と比べて進んでおらず、

生まれてからいろいろな病院にいったが、なす術がなかったが、

エピテーゼを知り、耳ができたことで、

新しい自分に生まれ変わることができたと

目を潤ませながら伝えてくださった。

エピテーゼができるまでは・・・

まず、相談をして、サンプルの試着を必ずしてもらう。

指であれば50本近くあり、形、色味、指の曲り具合などがすべて違う。

その方がどんな場面で悩まれているのか、

実際に作った時にどうなりたいのか、ということをヒアリングし、

それにあうエピテーゼのサンプルを着けてもらう。

指であれば、予約が空いていれば相談から納品まで最短で3週間ほど。

その間、何度か打ち合わせをし、決まると、手首から先の型取りをする。

そして、蝋でできた指をはめてもらい、

爪の長さ、指の関節や、指の曲り具合などを確認し、

寸法を合わせていく。

 

 

今後の目標・夢

エピテーゼをみんなに知ってほしいと思い、

毎年最低1回個展を行っている。

サンプルを手に取ってもらい、見てもらう他、

お客様のビフォー、アフターの写真をパネルにして紹介したり、

自分が作っているところを動画で流したり、

ちょっとした体験、ワークショップなども行っている。

エピテニストの育成もしている。

エピテニストは、エピテーゼを作り、

カウンセリングをするプロフェッショナル。

自分が一人でつくっていくのは、エピテーゼが認知されていくと

限界があり、また、遠方お客様も大変なので、

エピテニストを育成することで、それぞれが住んでいる場所で

起業してもらい、地域密着として仕事に繋げてもらう。

また、女性が自己実現を叶える場所として、

エピテニストを目指してほしいとも思っている。

自分がエピテーゼを学んだ時は、資格はなく、

仕事にしようと思ったときに道のりがなく、大変苦労した。

そこで、自分が7年かけて得た知識と経験を凝縮して

スクールで学べるようにした。

技術の基礎からサロンをひらくというところまで

一筋の道のりでできるようにし、

お客様にも安心して頂けるように、

スクールでは独自の資格制度をおこなっている。

最新番組ブログ
    パーソナリティ
    • 黒木瞳
      黒木瞳
    • ルチア