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2024.06.21

国産バナナ農園「ラフファーム」の豊田恵介さんの会社員とバナナ農家の兼業

国産バナナ農園「ラフファーム」代表の豊田恵介さんが登場。

日本一のいちごの街とSLのまち、そして今なおSLが走る栃木県真岡市で

約1年半の年月をかけてじっくり育てている「とちおとこ」という名前のバナナ。

バナナの栽培を始めたきっかけや、初めて出荷するまでの苦労、

さらに農園のある栃木県真岡市への思いも伺いました。

 

※ 下にスクロールしていただくと放送内容をご覧いただけます。

国産バナナ農園「ラフファーム」ホームページ コチラ

 

 

国産バナナ「とちおとこ」

栽培している国産バナナ「とちおとこ」の名前の由来は

真岡市はイチゴの生産が日本一の町で、

「とちおとめ」と肩を並べられるような存在になりたいということから。

「とちおとこ」は実が青い時に収穫して、そこから追熟させる。

味は、夏場は少しあっさりで、冬場は少し味が濃くなる。

これは夏場は成長が早く、大きくなるが、

冬場はゆっくりと成長していくという違いによるかと思う。

食感はちょっとねっとりしていてサイズは小ぶり、

「とちおとこ」は三尺バナナという、中国南部が原産の品種。

三尺バナナを選んだのは、色々食べた中で

1番美味しかったのが1番の理由。

あと、日本ではハウスでの栽培になり、

どうしても高さの制限があるので、この品種を選んだ。

実は13cm~15cmほどのサイズ。ほとんど流通していない。

自分は元々はサラリーマンで、兼業農家でバナナを作るようになった。

バナナを選んだのは、元々自分はバナナがすごく好きで、

初めて師匠のところで国産バナナを食べて、

このバナナを自分でも作りたいと思ったところから。

 

 

バナナ栽培の苦労

起業したいという夢はずっと学生時代からもっていたが、

コロナ禍で家にこもっていて、3食食べる中、

改めて食の重要性に目が行き、農業に興味を持ち、色々調べだした。

バナナを作ろうと思い、栽培を始めたのが2021年。

初めて出荷できたのが去年。

2021年の冬に、資金がなく、加温ができずに枯らしてしまい全滅。

全員、枯れた光景を見て、やはり無理かなと30分ほど無言の状態だったが、

株元に、新芽がたくさん生えていて

これをまた増やすことで、チャレンジがもう1回できるのではないか、

もう1年頑張ろうと思い、続けることにした。

しかし、次も資金不足がまだ継続していたので、

クラウドファンディングという形でいろいろな方に応援をしていただいた。

それで、去年ようやく初出荷となった。

今の出荷量は、月間の収量で言うと200キロ超。

販売は栃木県の農産物の直売所やオンラインショップ、

ふるさと納税を通しておこなっている。

バナナは、同じ時期に植えても個体によって収穫の時期がバラバラで、

この時期だけに大量に収穫するということが難しい。

しかし、そのため、1年中収穫ができる。

 

 

バナナの収穫

バナナの株は1回しか収穫できない。

バナナの実を収穫すると、その株は根元から切り倒す。

新芽が出てきているので、それをまた育てる。

だいたい1年半くらいで収穫できる。

温度管理は夏は温度を下げるのは難しいので、

送風機を入れたり、ハウスの風が通るようにしたりして

出来るだけ涼しくする。

冬場は20度ぐらいを保つように加温機を設定。

国産バナナは、食べたことない方も、たくさんいると思う。

そういった方においしいと思っていただけるということを大切にしている。

無農薬でつくられた国産バナナ。

値段は大きさによって変わるが1本250円ぐらい。

「とちおとこ」がきっかけになり、

真岡市に少しでも足を運んでいただける方が増えると嬉しい。

地元の多くの方に応援していただいて、今頑張っている。

初めて収穫できた時は、

収穫するまで1年半かかってるので、

美味しくなかったらどうしようという不安がずっとあったので、

初めて食べた時は、「うまい」と言って、みんなで泣いた。

 

 

会社員とバナナ農家の兼業

ラフファームのメンバーは男3人。

兼業農家で会社勤めながら、バナナを作っている。

国産バナナは、作っている前例が少なく、

行政の支援がまだ得られていない。

支援金や、お金を借りるということもなかなか難しい状況なので、

今は全員兼業で稼いで、バナナの方に・・・という形でやっている。

真岡市でバナナを栽培している農家は今、自分たちだけ。

今年4年目になるが、やっと行政の方からも認めていただけそうで

そうなると、融資を得られる機会も得られそうで、

今年はハウスを広げるための動きもしていこうと思う。

将来はバナナの専業でと思っている。

栃木県も様々な形で応援していただいている。

全国へバナナを送るには、バナナはとても繊細で、

低温障害や高温障害などで輸送がとても難しい。

バナナは冷蔵してしまうと皮が真っ黒になってしまう。

しかし中身は白い状態なので問題はない。

黄色くなって黒い点々が出てきたきちんと追熟し終わった後であれば

冷蔵庫に入れても大丈夫だが、

その前に冷蔵庫に入れてしまうと甘くなるのが止まってしまう。

 

 

これからの夢・目標

「とちおとこ」は栃木県では、農産物直売所「あぜみち」で

「7」のつく日に販売。

そのほか、オンラインショップやふるさと納税で購入することが可能。

「とちおとこ」を色々な方に知っていただいたり、

より美味しく召し上がっていただくために、

様々な店舗や、お菓子屋さんにバナナを使っていただき、

コラボ商品を生み出している。

例えば最近では那須の銘菓の「バターのいとこ」のバナナ味で

使っていただいている。

他にはバナナミルクの素。

ジャムのような形に加工され、スプーンで取って牛乳に溶かして飲むと

バナナミルクになるというもの。

今、商品開発してるのがジェラート。

栃木県のアイス屋さんに試作していただいていて、

自分たちのバナナの一番の強みである「香りの良さ」を

存分に味わっていただけるようなアイスを開発中。

真岡市を「とちおとこ」で盛り上げたい。

「とちおとこ」をきっかけに真岡を訪れていただけると嬉しい。

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