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2024.07.12

インスタント麺愛好家の大山即席斎さんのおススメのインスタント麺。

インスタント麺愛好家の大山即席斎さんが登場。

年間700食、通算2万食以上食してきたインスタント麺のスペシャリストである

大山さんに、インスタント麺の魅力や、

競争の激しいインスタント麺業界についてや

インスタント麺の流行について伺うとともに、

おススメのインスタント麺も紹介していただきました。

 

※ 下にスクロールしていただくと放送内容をご覧いただけます。

 

X(旧twitter) コチラ

 

 

ご当地インスタント麺

<オススメのインスタント麺・・マルタイの「熊本黒マー油とんこつラーメン」>

マルタイという、九州の有力な棒ラーメンのメーカーのご当地ラーメン。

マルタイは、九州7県全部のインスタント麺を出している。

これは熊本の黒い油がのっていて、ちょっとニンニクが効いてる

黒い油が浮いているのが一般的な熊本トンコツ。

後味が悪くない程度のこってりさに押さえてある

棒ラーメンは九州のラーメンの再現に適している。

縮れていなくてシャキッとした麺は棒ラーメンの得意分野。

マルタイも有名だが、他にも五木食品や日の出製粉、

サンポー食品など、九州は地場のインスタント麺の王国。

自分は、明星中華三昧がきっかけで、インスタント麺の生活に加速がついた。

1995年、TVチャンピオンの「第1回インスタント麺通選手権」で優勝。

毎日インスタント麺を食べている。

自分にとっては、毎日食べるインスタント麺というのは、

ご飯と味噌汁のようなもの。

ご飯は炭水化物なので、麺がご飯に相当し、

ラーメンのスープが味噌汁に相当する、

ご飯と味噌汁を毎日食べて飽きたという人がいないのと同じ。

 

 

競争の激しいインスタント麺業界

<オススメのインスタント麺・・・明星『中華三昧タテ型 榮林 酸辣湯麺』>

有名な中国料理店の榮林が監修しており、非常に本格的な味わい。

同じ商品がカップと袋麺で出ていて、どちらでも楽しむことができる。

辛さと酸っぱさが魅力。

昔は結構激辛で激酸っぱいものが多かったが、

最近は割とマイルドになっている。

メーカーもやはり健康に配慮した商品を色々と出している

今、インスタント麺はすごい過当競争になっている。

数年前のデータだが、年間1500種類ぐらい新商品が出るらしい。

しかし、インスタント麺は定番が圧倒的に強い業界。

「サッポロ一番」や「チャルメラ」など、昔からあるものが

みんなに愛されて、圧倒的に長く生き残ってる。

令和の技術で作られている新製品は、昔のものより

圧倒的においしいはずなのになかなか生き残れない

やはり一旦定着した味は、安心できる味で、

みんなが追い求めてるのではないかという気がする。

ラーメン業界で有名な「春木屋理論」というのがある。

荻窪の老舗の人気のラーメン店の春木屋のご主人が言われたという理論

人間は成長していって、どんどん美味しいものを食べていって口が肥えていく。

また時代によってもいいものが食べられるようになってきて、口が肥えてくる。

だから、昔と同じ味に作ってると、前より味が落ちたと言われてしまう。

なので、時代に合わせてどんどん味も向上させるという理論。

昔からのものも味は同じようでも実は向上している

 

 

インスタント麺業界の挑戦

<オススメのインスタントメシ・・・日清『完全メシ カレーメシ 欧風カレー』>

日清食品はご飯も結構長いこと手掛けてきた。

しかし、ご飯はカップで出しても、家でご飯を炊けばいいじゃないか

といういうことを言われてしまい、なかなか売れなかった。

出しては消え、出しては消えという状況だったが、

ようやく定着したのがこのカレーメシ。

作り方は熱湯を内側の線のところまでいれるだけ。

あとはカレーパウダーなどを入れるだけ。

初期の頃は、お湯かけて、一旦お湯を取り除いてから食べる

パターンだったが、これはお湯をかけてご飯が全部お湯を吸ってできてしまう。

そこまで簡単にしたことで、今成功したとも言える。

「完全メシ」という名前は創業者の安藤百福氏の理想が込められてる

1番最初に売られてたチキンラーメンも、パッケージに

「完全食」という言葉が書いてあった。

「完全食」はそれさえ食べとけば、健康が維持できるという商品。

当時はまだそれほど完全ではなかったが、今の「完全メシ」は、

「完全食」の理想を追い求めて作ったコンセプトの商品になっている。

最近のインスタント麺は減塩商品やカロリーが少ないもの、

食物繊維が練り込んであるものなど、

様々な形で健康維持に配慮したような商品も出ている。

 

 

実在する店のインスタント麺

<オススメのインスタント麺・・・『一蘭 とんこつ』>

これは、2年ほど前に出た、値段がおよそ500円するカップ麺。

しかも具なし。麺とスープのみ。

その思い切った戦略が話題になった

今はインスタント麺の値段が上がり、300円を超える商品も増えたが、

これが出た当時は、インスタント麺は300円を超えると売れないと

言われていた。 ところが、大ヒット。

やはり思い切りの良さ、具を省いて麺とスープだけを味わってほしいという

本気さが伝わる。

実際に営業しているお店とのコラボレーション商品は

2000年頃に出たと言われてる。

スミレと一風堂が売り出したのが最初ではないかと言われている。

最初からとてもお店の味に似ていてとても出来が良かった。

再現度が高かったので、皆が飛びつき、

ライバルの他社もお店の名前を冠したラーメンを出すという流れになった。

どのラーメンがおいしいのかと聞かれることが結構多いが、

自分がインスタント麺を紹介するとき心がけていることは

自分としてはこれが1番ということを言うのではなく、

まず相手の好みを聞いて、その中で あなたにとってはこれが1番ですよ

というおすすめの仕方をしている。

インスタント麺を毎日食べているが、袋麺の方は具がないので。

毎日どんな具をのせるかを工夫している。

そのとき、ただ1つ大事なことは。味を変えてしまうような具は乗せないということ。

 

 

海外のインスタント麺

<オススメのインスタント麺・・・『カムジャ麺』>

韓国のラーメンで、ジャガイモのでんぷんを使ったラーメン。

冷麺文化である韓国らしいラーメン。もちもち感が強烈。

今、韓国の袋麺をはじめ、海外のインスタント麺は日本で人気。

東京の場合はとても手に入れやすくなっている。

新大久保の東口側はコリアタウンだが、

西口側に行くと 東南アジアやインド、アラビア方面の食材が

たくさん売っていて、アジアのラーメンがたくさん手に入る。

日本人に合うものもあれば合わないのもあるが、

意外と全然知らないような国のラーメンも美味しかったする。

カップ麺グルメ漫画『3分待って むぎ先輩』の監修もやっている。

インスタント麺は「自分にとっての主食」。

空腹を満たしてくれる幸せの素みたいなもの。

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