ジャーナリストの須田慎一郎さん登場。
政界、官界、財界での豊富な人脈をもとに、数々のスクープを連発。
数々のメディアに出演のほか、“取材するYouTuber”としても活躍、
これまでのジャーナリストとしてのキャリアや
徹底した現場主義を貫く取材の舞台裏について伺いました。
※ 下にスクロールしていただくと、放送内容をご覧いただけます。
・youtubeチャンネル「須田慎一郎のただいま取材中!」 コチラ
ジャーナリストとしての日常
自分の仕事の中で大きな割合を占めているのは、
やはり人と会って直接情報を得ること。
日々の情報収集が重要で、方々を回ったり、
電話やショートメールでやり取りしながら
情報を積み重ねている。
ニュースは新聞各紙から夕刊紙まで目を通し、
テレビやラジオもチェックするが、
それをそのまま受け取るのではなく、
「本当に事実なのか」という疑いからスタートする。
新聞記者時代に叩き込まれたのは、
1人の証言では足りず、複数人、3人くらいから話をきき
裏を取るという姿勢で、その積み重ねで初めて発信する。
ただ、それでも間違うことはあり、
その場合はすぐに訂正することが大切だと考えている。
オールドメディアは多重のチェック体制がある一方、
ネットは個人がそのまま発信するケースも多く、
信頼性の面ではオールドメディアに軍配が上がるかと思う。
ジャーナリストとしてのキャリア
大学卒業のタイミングが遅れ就職活動は出遅れたが、
景気の良さもあり金融専門誌に入社。
振り返ってみると、もともと記者志望で、
経済学部で学んだことを活かせる場所を選んだのだと思う。
入社後すぐ大阪に配属され、銀行業界を担当。
関西の金融機関では不正融資や使い込みなど問題も多く、
結果的に事件取材の現場にも関わるようになった。
中でも「イトマン事件」は強く印象に残っており、
“闇に消えた3000億円”と言われた資金の行方を追う中で、
暴力団への流れにも迫るなど、徹底した取材を重ねた。
その後フリーのジャーナリストとなり、
テレビのレポーターとしての仕事を得た。
当時は肩書きのある人しかスタジオに立てない時代だったが、
急遽代役として取材した内容を説明することとなり出演。
それが「サンデープロジェクト」。
生放送で短時間に要点を伝える難しさに苦しみながらも、
この現場で鍛えられていったと感じている。
メディアへの出演
「サンデープロジェクト」に出演した30代前半の頃、
自分はまったく喋れなかった。
生放送で35秒あった解説時間が17秒に縮まり、
頭が真っ白になって何も言えないこともあった。
また、司会の島田紳助さんに終了7秒前に振られて言葉が出ず、
ディレクターから厳しく叱られた経験から、
「たとえ数秒でも話せる準備が必要だ」と痛感し、
訓練を重ね、今では2秒でもコメントできるようになった。
もともと文章を書くのが得意ではなく、取材は得意だが
書くより喋る方が向いていると感じ、
結果、今のスタイルにつながっている。
講演会などもしていて、最近は、企業経営者などが
一番関心を寄せる「経済がどうなっていくのか、
景気は良くなるのか」というテーマで話すことが多い。
景気は本来循環するものであり、
停滞が続く現状はむしろ異常だと捉えている。
今後は高市総理の行う積極財政の動きが進めば、
景気は少しずつ回復に向かう可能性があると見ており、
その変化への期待感が、
前回の選挙での大勝につながっているのだと思う。
徹底した現場主義
自分はジャーナリストとして徹底した現場主義を貫いてきた。
これまでの取材で印象的だったのは、
フリーになり、『週刊文春』から受けた暴力団抗争の取材。
沈黙を続ける組長のインタビューを取ってこいという
無茶な指示を受け、あらゆるつてを頼って交渉した結果、
「1人で来るなら応じる」という条件を引き出した。
指定された早朝、ビル前で待つと迎えの車が来たが、
抗争の真っ只中だったので、「大丈夫ですかね?
襲われないですかね?」と尋ねると、それは防弾仕様で
「機関銃でも大丈夫」と説明され、
逆に緊張感が高まったということがあった。
自分は現場主義。「真実は現場にしかない」ということを
駆け出しの頃から学んできた。
新聞やテレビで報じられた情報は、
すでに多くの人が知る手垢にまみれた二次情報であり、
そこに新しさはない。本当に価値のある一次情報、
つまりスクープは現場にしか存在しない。
ジャーナリストというのは、
いかにスクープを出していくのか、発信していくのか
というところに全勢力を傾ける。
だから、現場に行かないとならない。
どうなる日本経済
今年の日本経済を考える上で、
自分が気にしているのはエネルギー問題。
原油や天然ガスの多くを中東に依存している以上、
ホルムズ海峡やペルシャ湾の情勢が不安定になれば
大きな影響を受ける。日本の備蓄は約245日分あると発表されたが
その間に状況が落ち着くかどうかが重要で、
資源小国としての弱点が出ていると感じている。
高市政権が景気回復を目指しても、
国際情勢という外的要因に左右される可能性は大きい。
また、政策を進める中で官僚やマスコミ、
政治内部からの抵抗も予想され、その行方は注目している。
メディアについては、ラジオはネットとの親和性が高く、
音声中心の情報消費が広がる中で
今後さらに価値が高まると見ている。
自身は現場主義を貫いてきたが、
今では現場で最年長に近い存在となり、
記者会見では皆さんの質問が終わった段階で手を挙げるなど
若手への配慮も意識している。
それでも現場に立ち続けていきたい。

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