冷凍食品ジャーナリストの山本純子さんが登場。
今や食卓に欠かせない存在となった冷凍食品。
需要拡大の背景や冷凍食品の魅力、現在のトレンドや
おすすめの冷凍商品もご紹介いただきました。
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冷凍食品が人気になるまで
冷凍食品専門紙の編集長から
2015年に独立して冷凍食品ジャーナリストに。
昔は冷凍食品に対して「美味しくない」「栄養が少ない」
といったネガティブなイメージがあったが、
それは大きな誤解で、この10年ほどでその誤解も
一気に変わってきたと感じている。
そのきっかけになった出来事が、いわゆる“炒飯戦争”。
ニチレイフーズの「本格炒め炒飯」と味の素冷凍食品の
「ザ・チャーハン」が話題となり、どちらが美味しいかで
議論が起きるほどで、これをきっかけに男性層にも広がり、
さらにコンビニでの売り場拡大や
コロナ禍での需要増加も重なり、一気に生活に浸透。
現在は約1万品目が流通し、消費量もこの30年で倍増。
冷凍食品は保存料に頼らず、
メーカーが非常に調理技術開発力を高め、美味しさを実現。
今や単身者だけでなく、共働き世帯やシニア層まで
幅広く支持される存在になっている。
冷凍食品のトレンド
自分が今おすすめしている冷凍食品の一つが、
テーブルマークの『うどん和膳』。
主食・主菜・副菜が一度に揃う“ワンプレート冷凍食品”は
ここ数年で人気が高まっているが、うどんでの展開は新しく、
話題になっている。
袋のまま電子レンジで温めると容器がそのまま器の役割を果たし、
彩り野菜のかき揚げやちくわ天も一緒に楽しめる。
うどんだけでは少し物足りないというニーズに
しっかり応えている商品。
さらに、具材の配置や容器の形状も細かく工夫されていて、
均一に加熱できるよう設計されている。
こうしたワンプレート商品は、4年で市場規模が
約2倍に拡大しており、背景にはタイムパフォーマンスと
コストパフォーマンスの良さがある。
レンジ一回で完成し、価格も手頃。
生活スタイルの変化で
一人で食事をする機会が増えた中でも、
満足度の高い食事ができる点が支持されている。
そのほか、自分が注目している冷凍食品は
具付き麺や冷凍野菜・フルーツ。
非常に需要が伸びている。
・「うどん和膳 彩り野菜かき揚げとちくわ天」(テーブルマーク)
時空を超える冷凍食品
オススメの冷凍食品の一つ、『あきたと鶏めし』。
本場秋田の駅弁メーカー・花善が70年作り続けてきた味を
そのまま冷凍で届ける商品で、
「第2回日本全国ご当地冷凍食品大賞2025-2026」で
グランプリを獲得。
ご当地の味は現地に行かないと食べられないものも多いが、
冷凍食品は時間を止めて空間を超えて届けることができると
ご当地冷凍食品は今、注目されている。
この商品も、あきたこまちや地元の若鶏、きりたんぽなど
秋田の魅力が詰まっていて、食べた瞬間に記憶とともに
その土地の風景がよみがえるような体験ができる。
冷凍食品は単なる加工品ではなく、
学者の方は「冷凍食品はシステム」と表現。
おいしいものを美味しく調理して、急速凍結して、
それで時間を止めて、マイナス18度以下という温度帯で
皆さんのお手元に届けておいしく解凍する、というシステム。
でも、これは説明するのに長いので、
「冷凍食品は時間を止めて空間を超越する」と表現している。
食文化の継承や食品ロス削減にもつながる、
今の時代に合った存在だと感じている。
・「あきたと鶏めし」(花善)
“旬”を閉じ込める!冷凍商品の可能性
冷凍フルーツも注目している。
フルーツだけで作られていて、ビタミンも摂れ、
罪悪感なく楽しめるおやつとしてとても優秀。
「アヲハタ くちどけフローズン 白桃」は
凍ったままでもサクッと食べられる食感で、
これは果汁に漬けて水分をコントロールする
新しい技術によって実現。
普通は凍らせると固くなってしまうところを、
食べやすくしているのがポイント。
日本は意外とフルーツの摂取量が少ないが、
こうした商品が広がることで健康面にも良い影響があると思う。
また、冷凍野菜もここ最近で大きく需要が伸びている。
価格の変動が少なく、カット済みで無駄も出ない。
さらに旬の一番美味しい状態で凍結しているので、
旬の野菜の栄養をそのままいただくことができ、
1年中“旬”を楽しめるのも魅力。
加熱しすぎなければ食感も良く、美味しくいただける。
旬の時に時間を止めて空間を超越してるの冷凍野菜。
・「まるかじゅり ブルーベリー&シトラス(グレープフルーツ入り)」(アヲハタ)
・「くちどけフローズン 白桃」(アヲハタ)
冷凍食品で生活を豊かに
冷凍食品に対して「手抜きではないか」と感じてしまう方に
それは違うと伝えたい。
冷凍食品は“手抜き”ではなく“手間抜き”。
家庭で行う調理の手間をメーカーが代わりに
担ってくれているだけで、その裏では美味しく調理し、
凍結し、再現するための努力が積み重ねられている。
それをうまく取り入れることで、食生活の幅も広がり、
また、浮いた時間を他の料理や時間に使うこともできる。
手間をみんなで分け合う時代なんだと思っている。
保存料に頼らず長く保存できる点も大きな魅力。
最近ではホクトの冷凍エリンギやブナシメジなど、
素材の美味しさをそのまま閉じ込めた商品にも驚かされた。
自分にとって冷凍食品は、もはや欠かせない存在で、
生活を豊かに、そして健康的にしてくれるもの。
これからも情報発信を続けながら、
その価値を多くの方に伝えていきたい。

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