映画監督の藤井道人さんが登場。
5月3日(金)から日本で公開
映画『青春18×2 君へと続く道』の見どころの、
この映画のオファーを受けた時に感じたという不思議な縁や
この作品への思いなどたっぷりと伺います。
さらには、作品選びなど藤井監督の仕事の流儀、
プライベートについても伺いました。
5月3日(金)全国ロードショー
©2024「青春 18×2」Film Partners
映画『青春18×2 君へと続く道』
『青春18×2 君へと続く道』は
ジミー・ライ氏の紀行エッセイ「青春18×2」の映画化。
ずっと台湾で映画を撮りたいという思いがあり、留学したりもした。
この度、チャン・チェン氏からのオファーで
台湾と日本の合作映画を作ることができた。
自分自身、日本映画にも救われたが、
アジアの映画が大好きで、
台湾やいろいろな国の映画をみて育ったので、
その中で挑戦したいという思いがあった。
チャン・チェン氏は自分の憧れだったし、
彼からのオファーが36歳になる僕が撮る映画だったというのは
とても数奇な縁を感じ、
自分以外の人に撮ってほしくないと思い、オファーを受けた。
「18×2」は36歳の主人公が18年前の過去と現在がでてくる作品で、
まさに自分が36歳の時に撮影した映画。
これはいろいろな人に出会っていくロードムービー。
人と人と出会うことで人生が繋がっていく、続いていくということを
この映画の中で旅と一緒に描きたかった。
それが悔いなくできた。
映画制作の道
高校時代までは剣道を365日中360日やっていたほど
剣道しかやってこなかった。
映画作りは、剣道の団体戦に似ている。
剣道は個人競技でありながら、「和」だったり、
一人一人の集合体であるという部分が、
映画の助け合いの精神に通じるものがあると感じている。
監督デビューは2014年公開の『オー!ファーザー』。
『デイアンドナイト』を観た河村光庸氏から声をかけられた。
河村光庸氏と出会わなければ、
今もインディーズの映画をずっと作っていて
売れないでいたかもしれない。
河村さんから、『新聞記者』という映画を撮ってみないかと
いわれたことから人生が少し開けたように思う。
彼が亡くなるまでの数年間は一緒にいたと思う。
よく、師でもありと言っているが、河村さんは友達だった。
親子のような形で作品を作っていくことができた。
仕事の流儀
「人を描くこと」と「時代を描くこと」が自分の中でしっかりできていれば
あとは、縁であったり、撮ってほしいと言ってくれた人へ忠義や
自分がその人にできることがあればという思いで
今まで作品を選んできたように思う。
人生で何本も撮れるわけではない。
御縁をいただいたからには、しっかり時代に残すという覚悟をもって
1本1本向き合っていきたいと思っている。
編集にかける日数は他の人より長いといわれる。
1日に1回しかみない。
客観的な目線を思いっきり入れていくのが編集。
いい状態ではないと判断がつかない。
ずっとみているとわからなくなってしまう。
すごいヒットしている原作だからやってほしい、
という作品にはあまり魅力を感じない。
どちらかというと、ちょっと難しそう、ちょっと失敗しそうなくらいが好き。
勝ち戦をやるのではなく、自分だったらこの作品を
どう歴史に残せるかを考えたほうが楽しい。
一番嫌いなジャンルが余命物だった。
だからこそ『余命10年』をやってみようと思えた。
自分だったら嫌いな余命物を変えられるような気がした。
難しそうな仕事のほうが楽しい。
藤井監督の日常
オフの日はここ1年くらいない。
365日中、360日くらいは仕事をしている。
あまり仕事だと思っていないので大丈夫。
生きている中で常に映像、映画が隣にあるほうが楽。
なかなか切り離せない。
剣道をやめたあと、ジャンルを問わず映画を毎日観ていた。
自分はひとつのことしかできない。
今でもクリエイティブのほうに全部振り切ってしまうので、
家事全般なにもできない。
夜、飲みにいったり、一人で飲んだりするのが
息抜きだったり、リセットできる時間。
映画は同じ作品はなく、違う俳優、スタッフと仕事をするので
一生同じことがない、毎日違うので飽きることがない。
旅行が唯一の趣味だったが、
コロナ禍で旅行に行けなくなり、仕事がまた忙しくなり、
しばらく海外旅行に行けていないのが一番悲しいところ。
『青春18×2 君へと続く道』公開への思い
最新作『青春18×2 君へと続く道』が本日、日本公開。
アジアツアーを終えてきた気持ちなので、
ついに日本の観客の皆様に届けられることが嬉しい。
主演のシュー・グァンハン氏は素晴らしい役者。
36歳と18歳を両方やるのはとても難しいことだが、
それができる役者とやりたいというオーダーを
見事超えてきてくれた。
容姿に関しては結構緻密にディスカッションをしたが、
どちらかと言えば、体の重心や落ち着きのなさ、しぐさ、
汗っかきな感じなどのビジュアルは一緒に作っていった。
自分から若いクリエーターへのアドバイスは、
思っている以上に海を越えた先は近いということ。
ボーダーはないということを自分たちが信じればすぐそこにある。
日本にずっといるとそこが世界だと思ってしまうが
外にはもっと魅力的な世界が広がっていて、
そこを知るとどんどん楽しくなる。
そのボーダーはとても低いということを
自分が体現してあげたいし、
自分たちが切り開いていけたらと思っている。

2026.05.15
5月25日(月)からは、元プロボクサーで俳優の赤井英和さん、佳子さん ご夫婦が登場。
5月25日(月)からは 元プロボクサーで俳優の赤井英和さん、佳子さん夫婦が登場。 2022年には「いい夫婦の日 パートナーオブ・ザ・イヤー」を受賞するなど おしどり...

2026.05.08
5月18日(月)からは、社会学者のトーマス・ブラックウッドさんが登場。
5月18日(月)からは、 東京国際大学教授で社会学者の トーマス・ブラックウッドさんが登場。 専門は「教育社会学」。 日本の部活動の教育的役割の研究から見えたこと...

2026.05.01
冷凍食品の美味しさが世間に浸透した大きなきっかけは、伝説の炒飯戦争!
冷凍食品ジャーナリストの山本純子さんが登場。 今や食卓に欠かせない存在となった冷凍食品。 需要拡大の背景や冷凍食品の魅力、現在のトレンドや おすすめの冷凍商品もご紹...

2026.04.24
くりーむパンが看板商品「八天堂」社長の森光孝雅さんに聞く、経営危機からの脱却と大ヒット商品の誕生秘話
スイーツパンなどを手掛ける 「八天堂」代表取締役社長の森光孝雅さんが登場。 看板商品の冷やして食べる「くりーむパン」は、 1日に約3~6万個を製造。 経営危機から...

2026.04.17
造園家・グリーンディレクターの齊藤太一さんに聞く、“植物との関わり”ある暮らしの大切さ
造園家・グリーンディレクターの齊藤太一さんが登場。 植物のある暮らしの空間や商業施設の景観のデザイン、 グリーンコーディネートというお仕事、 さらに、造園における「...