あさナビ

2022.05.27

「カワスイ 川崎水族館」の魅力とその舞台裏

日本初の商業施設内にある水族館

「カワスイ 川崎水族館」から、

イベント企画・広報担当の髙橋和來さん、

飼育管理担当の飯村真実さんが登場。

カワスイの魅力はもちろん、商業施設内の水族館ならではの苦労や

ユニークな企画についてたっぷり伺います

 

カワスイ 川崎水族館

公式HP コチラ 

イベント企画・広報担当の髙橋和來さん

飼育管理担当の飯村真実さん

 

アフリカンシクリッド

チャグロサソリ

ウツボ 

アフリカハイギョ

 

カワスイ 川崎水族館とは

カワスイは、JR川崎駅すぐ近くの商業施設内9階と10階にあり、

「世界の美しい水辺」をテーマに展示している。

東京の多摩川、オセアニア、アジア、アフリカ、南米、アマゾンにゾーン分けされ、

世界の水辺を散歩しているような雰囲気で楽しめる展示をしている

およそ300種類以上の生き物を展示していて

展示で大事にしている部分や生き物の魅力を

飼育員から聞いた生き物の持つ魅力や情報を来館者に発信している。

どのようにしたら集客を得られるのか試行錯誤しながら

水槽展示をしている。

「世界の美しい水辺」の展示として、

身近な多摩川から始まり、アジア各地の水辺に徐々に移すような展示をしている。

来館者に、展示されている生き物を見て「こんなに綺麗なんだ」と感じてもらったあと

イベントなどで、飼育員の解説を聞き、

生き物の魅力を知るきっかけになるような水族館を目指している。

 

 

水族館・飼育員の仕事

飼育員の仕事は、餌やり以外にも、水槽の掃除や

病気になった魚の治療、死んでしまった魚の解剖を行う

「カワスイ」では、淡水に生息する生物のことを学べるため

仕事をする上で、視野も広がり、スキルアップにもつながると思っている。

アフリカゾーンには、淡水に生息するカラフルな熱帯魚

「シクリッド」の仲間が多く展示されている。

「シクリッド」は子育てをする珍しい種類の魚で、

卵を口に咥え、稚魚になるまで育てあげるという

「マウスブルーダー」という方法で繁殖している。

流木や岩に卵を生みつけて育てあげる「基質産卵型」の魚など

家族全員で卵を守っていく姿が見れる水槽もある。

また、4億年以上姿形を変えていないとも言われている

古代魚「アフリカハイギョ」も展示している。

肺呼吸をすることができる魚で、

肺を持っている魚は他にシーラカンスしか現存していない。まさに「生きた化石」

 

イベント企画・広報の仕事

カワスイで立ち上げた企画の例としては

多摩川ゾーンで水槽の近くに桜の木や

茶屋のように座れる場所を設置し、お花見ができるようにした。

また、館内のカフェでも、桜の装飾や桜メニューで

季節感あふれるものを提供。

企画展などを年に2〜3回開催しており

飼育員解説など、無料で参加できるイベントも用意している。

企画は現場の飼育員や運営クルーから話を聞き、

お客様の声を反映することを大切にしている。

カワスイの300種類の生き物の内、55種類がナマズということで、

カワスイナマズの日を制定、今年2月にナマズ総選挙も実施。

そのようなイベントをきっかけに来館したという声を聞いた時や、

イベントにからめたワークショップ開催などで

成果が数字でついてくると嬉しい。やりがいを感じる

来館者は土日はファミリーが多く、平日は仕事帰りで来る方が多い。

 

世界の危険生物展

KADOKAWAから出版されている「角川の集める図鑑GET!」と

コラボレーションをした特別企画展示『世界の危険生物展』を6月30日まで開催中。

世界の水辺に生息している危険生物をリアルなテイストで

イラストを起こしてもらい、カワスイホールを巨大な水槽の図鑑のようにし、

全12種類30点を展示。

この中には、よく遭遇するが、実は危険生物だったなど

新しい発見ができる生物もいる。

この特別展示では淡水魚だけではなくウツボやモンハナシャコなどの

海の生き物に加え

ヤドクガエルなどの両生類、サソリや、リオックといった虫も展示されている。

ウツボは歯が鋭く、喉の奥に違う顎があるため

一回噛むと、絶対に離さないようなつくりになっている。

モンハナシャコは、容姿が派手なシャコで

アサリを前足でパンチして、殻ごと割って食べる習性があり、

そのパンチには水槽を割ってしまうほどの威力がある。

危険生物の生態の面白さを伝えることを大切にしている。

また、館内の飲食店で企画展にちなんだメニューを出すということも行っている。

 

これからのカワスイ

水族館の立ち上げに携る機会はなかなかなく

様々なことに挑戦しながら作り上げることに面白さを感じている。

今後は飼育クルーや運営クルーが企画するイベントを

一丸となって作っていきたい。

一部の水槽の中には、ライブカメラが入っていて、映像に

AIが反応して生き物の名前など説明がすぐでる

「リンネレンズモニター」という最先端の技術を取り入れた

展示システムを導入している。

水族館の目玉として、最大体長が4メートルになる

淡水魚で一番大きくなる魚の「ピラルク」を展示。

全ての水槽が飼育員の手作りで

生き物の環境に合わせて流木や水草を配置している。

これは、他にはない魅力だと思っている。

どうしたらお客様に見てもらえるか、

楽しんでもらえるかを追求し、水槽づくりができたのはいい経験だった。

広報活動をすることで、認知を広げ、多くの方に来てほしいと思っている。

無料のイベントや随時、企画展を開催しているので、

多くの方に足を運んでいただき、魚の魅力を知ってもらいたい。

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