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2021.07.09

食品ロス問題ジャーナリスト、井出留美さんに聞く「食品ロス」の現状。

食品ロス問題ジャーナリスト、井出留美さん登場。

世界最大の問題「食料危機」

食品ロス問題に取り組み始めたきっかけ、現在の活動内容、

さらに食品ロス問題の現状や家庭でできることなど伺いました。

Twitter コチラ

詳しくは、コチラ

 

 

深刻な食品ロス問題

食品メーカーの広報室長を務めていた時、

フードバンクというものに関わり、その活動を通して、

『食品ロス』に関心を持ち始めた。

その後、自身の誕生日でもある3月11日に、東日本大震災の被災地へ行き、

現地で理不尽な理由で無駄になってしまう食料を見て衝撃を受け

「office. 3.11」を設立した。

食品ロス問題ジャーナリストとしては、

講演や講義を行いながら、本を出版したり、

食品ロスに直面している人や関わる人への取材、

また情報発信などを主な活動としている。

2019年に施行された「食品ロス削減推進法」の成立にも協力している。

食品ロス削減推進法とは、企業や個人に限らず様々な立場の人が

食品ロス問題を考える必要があるという法律。

実際、全体の半分近くは家庭からの食品が多い。

例えばスーパーで、牛乳を買う時期限の長い商品から

購入する人が多いが、それではどんどん期限の近いものが

売れ残ってしまい、結果、廃棄される、という流れができてしまっている。

 

食品ロスの現状

現在、世界では毎年40億トンの食料を生産し、

その中で食品ロスはおよそ13億トンにも及ぶ。

日本では年間600万トンの食品ロスが発生していて、

それは、東京都民が年間に食べる量とほぼ同じ。

世界にも日本にも満足に食べられない人がいるという事を

きちんと考えることから始めて欲しい。

国連WFPが1年間に寄付をしている食品の量が、

420万トン。およそ1.5倍を日本で廃棄している事となる。

特に日本は国内での食料自給率が38パーセントなので、

コストやエネルギーをかけて食品を輸入して、その多くを廃棄

してしまっている。極めて家庭ごみの少ないと言われている、

京都市でも1年間で61000円分の食品を廃棄してしまっている。

これに加えて企業からの廃棄もあるため、その量は計り知れない。

大きな原因としては、企業の場合は欠品ができないという事、

多めに作るという事が当たり前になっている。

 

賞味期限とは

日本で発生している食品ロスのうち、およそ半分は

家庭で捨てられている。その背景には、

賞味期限の認識の仕方が大きく影響してくる。

賞味期限とは美味しく食べられる期間の定義であり、

賞味期限が切れたからといって、決して食べられないわけではない、

例えば、卵は10度以下で保存していれば、理論的には

産まれてから57日間は生で食べることが可能。

しかし賞味期限は2週間程度と明記されているケースが多い。

例えば、10ヶ月美味しく食べられるカップラーメンがあった場合、

企業は賞味期限を少し短く設定する、それは直射日光に晒される

など多くのシチュエーションを加味するため、仕方のない事。

また消費期限という表記もあるが、こちらは品質に関わる期限なので

必ず守って欲しい。基本的には期限が5日未満のものに明記され、

お弁当やおにぎりや生クリームのケーキなどに書かれる事が多い。

今は農林水産省が、賞味期限が過ぎた缶詰寄付する活動もしている。

 

食品ロスを防ぐために

世界でも日本でも、食品ロス削減のために様々な取組を行なっている。

デンマークには賞味期限が切れた食品を安価で販売する

スーパーなども展開されている。2050年には人口が

90億人〜100億人になると言われているため、

このまま進むと、今ある資源では到底足りなくなってしまう。

個人で取り組める食品ロス削減の第一歩は食材の保存方法、

野菜1つとっても、例えば青菜や青梗菜の場合、

市販の野菜の保存袋を活用するだけで、大きく期限に違いが出てくる。

またバナナの皮が黒くなっている事があるが

あれはシュガースポットといって熟れてきて甘みがましている状態。

あえて黒い状態のバナナを購入して冷凍するなど、

個人でも知識があれば出来る事はいくらでもある。

キュウリの場合は、斜めに輪切りにして少し水分が抜けるまで干しておく、

その後、塩もみをして甘酢などに浸けて食べると保存もしやすく、

夏にぴったりな爽やかな料理へと変貌を遂げる。

 

 

「捨てないパン屋の挑戦 しあわせのレシピ」

今後力を入れたい取り組みは、まず賞味期限の真意を

もっと浸透させる事、発信していくだけでなく、

本など後世に残る形にしていきたい。また食品ロスが

産まれるヒエラルキーのようなものを無くしていきたい。

食品業界は上下関係が少なからず出来てしまっている。

売り手が強く、作り手が弱い、そうすると欠品を防ぐために

どうしても作り手は多めに作る必要が出てきてしまう。

コンビニなどは値引きがしづらいなど、多くの問題がある。

何より食品を廃棄することにもコストやエネルギーがかかる。

「捨てないパン屋の挑戦 しあわせのレシピ」という本の出版を

予定していて、実在するパン屋さんにフォーカスを当てた

ノンフィクション作品になっている。ある事がきっかけで食品を捨てる事が

大きく減ったというパン屋さんの物語で、子供でも読める内容になっている。

食品ロスを減らす事はで多くの人の働き方や

生き方が変わってくると信じている。

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