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2021.07.09

騒音対策を手掛ける企業「株式会社・静科」代表取締役の高橋俊二さん登場。

騒音対策を手掛ける企業「株式会社・静科」

代表取締役の高橋俊二さん登場。

騒音対策を手掛ける企業、工場などの企業はもちろん

個人やご家庭でも、音に関する問題を解決すべく開発した

自薄型軽量防音パネル「一人静(ひとりしずか)シリーズ」

防音・吸音・調音のプロの技術力とニーズの広がりについて

さらに、今の社会に求められる防音対策、

「いい音を聴かせる環境づくり」について伺いました。

静科 ホームページ コチラ

動画集です。 コチラ

 

「一人静(ひとりしずか)シリーズ」

株式会社・静科は、騒音対策を手掛ける企業で、

自社開発の薄型軽量防音パネル「一人静(ひとりしずか)シリーズ」が

現在とても注目を集めていて、セラミックを染み込ませた

紙製のハニカム構造に発泡材を入れる事、比較的使用しやすく

高い遮音性を実現している。とても軽い素材にも関わらず

低音から高音まで幅広く対応出来る。

湿度にも強く屋外など、場所にとらわれず使用可能。

加工が容易なため、簡単に仮設にもとても適している。

大きく分けると、防音という括りの中に、吸音や遮音というものがあり、

吸音は無駄な音を吸収し、より音を鮮明に聞こえるようにする事で

スタジオなどに用いられることが多い。遮音は完全に

音を外に漏らさないようにするための技術で、

工場などの騒音をシャットアウトしたい時に必要とされる。

 

ハニカム材との出会い

現在は騒音対策、静かな環境づくりを実現するために

日々開発を行っているが、もともとは違ったものを作っていた。

新幹線やヘリコプターの壁・床材などを製造していて、

下請け業者でやっていたため、大きな収益はあまり見込めなかった。

なんとか自社開発で収益を出すべく、思考錯誤をしていた時、

元々は防音材を作る予定ではなかったが、路頭に迷っていた時

床材などで使用している構造を産業技術センターに出したところ、

「音に効果的」というアドバイスをもらい、「一人静」が出来上がった。

実際に現物を見るととても軽く、素人でも簡単に加工できるように

作られている。中にはハニカム材という材料を使用していて、

蜂の巣のような構造がとても強い強度を実現している。

中に入っている発泡剤は、生け花などに用いる吸水材と同じ材料を使用している。

 

 

俳優から家業へ

自身は2代目社長として、父から会社を引き継いだが、

その前は芸能界で活動していた。10代の頃から歌手の

お付きをしていて、その後俳優業をしていたが、

あまり思うようには行かず、30歳を機に家業を手伝うようになった。

歌や芝居などエンターテイメントが好きで、

幼少期はアイドルになりたいと思っていた。元々は歌手志望だったが、

芸能界に入ってから自身が、あまり歌が得意ではないという事に気づき、

俳優の道へ進んだ。当初は家業を継ぐというよりは

ひとまず手伝いのつもりだったが、晩年、自身の父でもある

先代が体を壊してしまい、入退院を繰り替えすようになった事が

2代目社長になる大きなきっかけとなった。

しかし自身が社長になってからは何倍にも大きく収益を伸ばす事が出来た。

まず最初に取り組んだことは、原価を安くすること、

先代や、古株の開発社員や他の従業員との衝突など

大変なことはとても多かった。

 

音と生活

騒音対策だけでなく、「いい音を聴かせる環境づくり」にも

力を入れている。自社のブランドの中には、

音響用の商品もある。音楽方面は基本的に

吸音という技術が求められる。スタジオやライブ会場

ホールなどで活躍する。吸音とは音を吸収することで、

音の雑味などを吸収して、より鮮明でクリアな音を作り出せる。

今は、音響系、工業系、内装オフィス系の3ブランド展開している。

中には、音だけでなく断熱、体に害の少ないもの、湿度調整など

付加価値の付いた防音材を多数開発している。

これからの季節、コロナ禍で窓を開ける機会も多くなるが、

住宅技術の進歩で今は、非常に家で音が響きやすい。

オンライン会議などもあるため、家庭に防音材を用いている

ユーザーも多くなってきている。

 

夢・目標

国内外問わず、防音材の需要が伸びてきている。

海外を見ても「株式会社・静科」の吸音能力を

超える製品はなかなか存在しない。またコロナ禍で

生活の仕方や、働き方が変わってきて、

より一層注目が集まっているように感じている。

昨年まではパーテーション関連の商品の売れ行きが伸びていたが、

今年に入ってからはオンライン会議などを、より快適にするために、

会議システム自体をコーディネートしてほしい

という問い合わせも入ってくるほどになっている。

今後挑戦したい防音の技術としては、振動音と呼ばれる音の

対策にもっと力を入れていきたい。今のところあまり

市場が大きくなないため、今後必ず必要になってくると予想している。

振動音とは、バスドラムの音や、集合住宅での上の階の

歩く音など、生活の身近なところにたくさんある。

先代からの教えや、自身が培ったものを、めまぐるしく

動く時代にフィットさせながら、後世に継承していきたと思っている。

 

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