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2020.10.09

「木風舎」代表の橋谷晃さんに聞く、山と自然の魅力

山と自然のスペシャリスト、ネイチャリングスクール

 「木風舎」代表の橋谷晃さん登場。

代表を務める、「木風舎」の活動についてや、山の魅力、

コロナ禍に改めて考える山の楽しみ方を伺いました。

木風舎について詳しくは、 コチラ

 

 

 

山に魅せられた高校生

「木風舎」は、山や自然の魅力を伝えるために、

自然感察プログラムなどにスクールや

ツアーを開催している、プロのガイド集団。

山の楽しみ方はもちろんの事、いかに安全に山を歩けるかを

念頭に置いていて、山好き同士をつなげるような役割も担っている。

自身は都会で育ったこともあり、高校の時に初めて山頂で見た、

夕日に心を打たれ、山を徐々に好きになっていった。

周りの山々だけでなく、ふと自分の体を見てみると、

オレンジ色に染まっていて、周辺一帯が、

平等に一つの太陽の光にオレンジ色照らされている、

という事を理解した時に思わず涙してしまった。

何より、山を案内するにあたり、責任を持つ必要があるため、

仕事の時は、常に全力で、手を抜かない事をモットーにガイドをしている。

 

多くの人に自然を愛して欲しい

山登りで一番大切なことは、早く頂上に登ることではなく

そのプロセス、道中をいかに堪能するかにあると考えている。

もちろん、苦労して登頂する事の良さもあるが、

辛いことばかりが山登りではなく、例えば、ふと見上げた時に

葉っぱの間からの木漏れ日が、ステンドグラスのように見える・・・など

自然が織りなす、素敵な場面がたくさん存在する。

それが理想の山登りだと考えている。

生物として、自然に生かされているという事を感じて欲しい。

自然体験を通して、人と自然、人と人をつなげる役割を担いたい。

そして自然を多くの人に好きになってもらう事で、

自然の事を考えてもらい、未来の自然を守っていきたい。

 

下調べも登山の一環

今年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、

山も例年よりは、人は減少傾向にあるが、

屋外のアクティビティーの中でも、密になりにくい

山登りは、行きやすいレジャーの一つだと考えている。

10月からの時期は、標高1000メートル辺りの、

高原と呼ばれるような山々が、ちょうど紅葉の時期で

見頃を迎えているが、密になりづらいとはいえ、

万一罹患してしまったり、症状が現れた時のリスクは

通常の場所よりも極めて大きいため、日頃からの対策はもちろん

少しでも体調が異変を感じるときは無理しないで欲しい。

秋は、紅葉以外にも、きのみやキノコに、綺麗な空の色

涼しい気候も相まって、登山にはとても適した季節だと言える。

虫も少なく初心者にもおすすめの季節。

初心者の人は、特に行く山を念入りに調べてから、

その上で無理のない登山計画を組んで、チャレンジして欲しい。

ゆっくりと、歩き続けられるペースで楽しむことが一番大切。

 

山の必需品「靴・リュック・雨具」

秋の山登りで気をつける事は、何より日暮れの早さ、

出来れば午後3時頃には、下山するように意識して欲しい。

初心者に準備して欲しいものは、靴とリュックと雨具の3点

この3点はとても、恩恵が大きいため、

リュック一つとっても、良いものとそうでないものでは、

同じ中身でも感じる重さが大きく違ってくる。

肩だけでなく、荷重を腰で受けるように設計されているものがおすすめ。

アイテムを購入するときは、なるべく店舗で

試着などをしてから、慎重に自分に合うものを選んで欲しい。

山は思っているより、寒いため防寒具など、

その他にも持っていった方が良いものはあるが、

必須の登山グッズを全部入れたとしても

一人分であればそこまでの重さにはならないため。

準備はしすぎるぐらいで臨んで欲しい。

 

山岳ガイドを憧れる職業に・・・

山岳ガイドを目指そうと思ったのは大学生の時で、

何か自分の好きな事を仕事にしたい、という思いだけで、

ここまで進んできた。セミナーなどで出会う学生にも、

なるべくその意思を伝えるようにしている。

好きな事をしている時、人は一番輝いている。

今後も「木風舎」では、山や自然を通して世の中の役に立ちたい。

例えば、山での国際交流や、外国人観光客に日本の山の良さを

知っていれば、日本自体を好きになってもらえる可能性も高まる。

また、山岳ガイドや自然ガイドが子供の憧れの職業になる事が

大きな目標の一つで、近年やっと、ガイドという仕事が

認知されるようになってきたが。まだまだ足りないと考えている。

親御さんも安心して、「ガイドになりたい」という子供の後押しをしたくなるような

そんなイメージをしてもらえるように今後も尽力したい。

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