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2023.09.14

9月7日(木)配信 株式会社A・1インテリア 代表 光永政洋

株式会社A・1インテリア 代表 光永政洋

1967年生まれ、愛知県出身。
情報処理分野の専門学校を卒業後、パソコン販売企業に就職。
その後、22歳から飲食業に転職し30代後半まで経験を積んだ。
その後、父親が創業したA・1インテリアへ入社。
父親に代わり代表に就任、
オーダーメイドの家具づくりを行いながら、
若手職人の育成にも力を注いでいる。


竹内:A1インテリア、どのような事業をされていますか?

光永:従業員は4名ほどでやっている、本当に小さい町工場ではあるんですけど、ここに書いてある別注家具、店舗家具、いわゆる手で作っていくってことですね。既製品家具ではない、ということです。量販店さんで売っているような家具が中心ではなくて、例えば飲食店さんとかで使われる家具、レジカウンターとか収納とか、あとは、商業施設、イオンさんとか、ららぽーとさんみたいな大手の商業施設に入っている店舗さんに、色々携わらせていただいてる感じですね。あとは、ちょっと違うところでいうと、病院のナーステーションとかにある大きなカウンターとか、ああいうのもやったりしますね。

竹内:そういうところだと、やっぱりオーダーメイドの方がいいんですかね?

光永:たぶん、大きさや形が異なるんですね。

竹内:既製品だとなかなか合わないんですね。

光永:こういう規格でどうぞ、だと思うんですけど、当然パンフレットの中で、幅が何センチ、奥行きが何センチみたいなことで書いてあるんですけど。僕らがやってるのは空間に合ったサイズ感で来るので。だから小さいのは、それこそ1メートル以下の小さい家具、簡単に言うとカラーボックスみたいなものから、5メートル、6メートル、10メートルみたいな感じのカウンター、収納、壁面収納というところがあったりする。

竹内:それは、設計図から携わるんですか?

光永:そうですね。下請けという立場ではあるので、そういう設計をされてる設計事務所さんとか、大手内装会社さんからいただく図面を元に制作しているっていうのが現状ですね。

竹内:ご自身が職人としてお仕事されていて、こだわっているところってどんなことがあるんですか?

光永:製造業一般にいえるとは思うんですけど、クレームが出ないようにすることがひとつですよね。やっぱり製造という部分に関しては、次に繋げなくちゃいけないので。なので、仕上がりに関しては、気を遣ってますね。

竹内:どうやって気を遣うんですか?何度も感想を聞いたりっていうことですか?

光永:例えば、意外と工場って、知らないところで、いろんな傷や汚れとかゴミとかがついちゃってる場合が多いんです。うちの場合は、工場から即、現場に持っていくことが多いので、工場でしっかりその辺を見ていかないと、実際に現場の人たちが見て「これ汚いな。汚れてるな」っていうことがあると、かなり致命傷ではありますね。

竹内:ええ。

光永:家具ってどうしても、見てもらうというのも、ひとつの要素としてあるとは思うので、そういう部分ではやっぱり外見が整ってないと、いい印象は持たれないですし。なので、そういうところは最低限。逆に言うと、さっきおっしゃられた、若い、経験のない子たちでも、そこは普通に見てわかりますよね。理解をしてもらえるっていうか、きれいか汚いかっていう判断は、技術ではなくて、習慣というか、その人の感覚ではあるので。そこはやっぱり大事にしたいと思うし、どなたが見ても良いようにってことで。だから最初覚えるのはそこですね。掃除、じゃないですけど。

竹内:きれいな状態で送るっていうのは、たしかに大事ですね。

光永:そうですね。現場に送るってことですよね。

竹内:そういうところをやっぱり、皆さん気を遣っていらっしゃるんですね。

光永:一番、目に行きますよね。例えば家具屋さんとかのショップに行かれたりして「わぁ、すごいな」と思って見ながら、ついつい触ったりしませんか?

竹内:ホコリとか。

光永:角っこを触ったりとかして。

竹内:はいはいはい。

光永:そうすると、滑らかだと「あ、いいじゃない」って思うんですけど、ちょっとこう、手が引っかかると「あれ?どうなってるの?」とかっていう、やっぱりそこのね、ちょっとしたことではあるんですけど。

竹内:今、2代目でいらっしゃいますけど。2代目として、やっぱりお父様とは違う会社にしたいとか、そういう思いっておありなんですか?

光永:私、プロフィールでも書いてあるんですけど、そもそも学生からパソコン販売の仕事をやって、そこから飲食業みたいな感じで。

竹内:全然違うお仕事をされてましたよね。

光永:それを15年以上やってて、それから現在に至るんですけど。それでも、足掛け20年くらい経つんですかね。最初、今の工場っていうのは、親はたぶん生活の手段として仕事をやっていたと思うんですよ。なので、企業体っていう解釈はうちの親には全然なくて、どちらかというと、自分の好きなように好きなことをやっていたんですよね。

竹内:はい。

光永:なので、僕が飲食をやっていた、ちょうど20代から30代半ばって言うと、いわゆる働き盛り的な年代だとは思うんですけど、その中で、お客さんにどうしたらリピートして来てもらえるんだとか、どうしたら次のチャンスにつながるんだっていうのは、いろんな意味で勉強してきた時代だったので。それが、そのまま今に至るんです。なので、親がどうやってたっていうよりも、自分のスタイルで今ずっとやってるイメージなんですかね。親は、ただ自分の作りたいこと、僕はその次として、今までやってきた経験をもとに、今度は世に広めるではないですけど、会社として組織として、何か成り立たせたいなとは思って、今に至ってるってことですかね。

竹内:さらに会社として大きくしていきたい、という思いが。

光永:そうですね、乗りかかった船になっちゃってますよね。

若い子とかと関わりを持つと、若い人たちに、業界としてメリットがないとか先がないとか、言われたくないですし、じゃあそういう業界かっていうと、そうではないと思うんですね。今取り沙汰されている、AIに取って代わるような業態ではないと思ってるので。ということは、まだ向こう100年は十分通用する業界ではないかなと思うんです。

竹内:はい。

光永:だとしたら、今このご時世に、自分で生き延びていく、稼いでいくっていう手段としては、全然ありだと思っているので、そういうことを教えたいなとか、体感してもらいたいなと思うんです。そうなってくると、自分が好き勝手にはいられなくなるんですよね、段々。この子たちにもっとこう育っていってほしいし、ガンガンやっていってほしいし。そうすることによって、業界がまた盛り上がってってくれたらいいなと思うし、そうするとまた若い世代、次の世代って連鎖をしていってくれるのかなと思ったりもして。最初は軽い弾みで若い子とかって言ったんですけど、だんだん離れられない、軽くは扱えなくなる状況にはなってきてるってことですね。

竹内:やっぱり既製品にはないオリジナルの良さっていうのは、家具にはあると思うので、そういう家具を引き続き作っていっていただけたらなと思います。

光永:ありがとうございます。

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