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2023.06.15

6月8日(木)配信 つくば夜間動物病院 院長 唐津健輔

つくば夜間動物病院 院長 唐津健輔

1985年生まれ東京大学を卒業後、
複数の開業病院で画像診断、外科、救急医療を学び
2021年、茨城県つくば市に県内初の夜間専門病院である、
つくば夜間動物病院を開院。


竹内:『つくば夜間動物病院』は夜間専門なんですね。

唐津:そうなんですよ。

竹内:なぜ夜間専門にされたんですか?

唐津:いま、獣医師になって12年くらいなんですけど、最初の8年か9年は普通の昼間の病院に勤めてたんですよね。僕は地元が茨城県なんですけど、そこで勤めた時にやっぱり夜の診療の手薄さが凄くて、都内なんかは結構いっぱいあるんで、病院がね。夜もやってる病院もあるんですけど、郊外だと本当になくて、昼間働いてる先生が頑張って夜も起きたりして、診察してくださってたんですけど、無理ですよね。

竹内:そうですよね、人間だと救急外来みたいなのが夜間ありますけど、そういうのはないんですね。

唐津:そうですね。それ専門っていうところも全くない。

竹内:基本的に大きな病院ていう感じじゃないんですかね。動物病院ていうのは。大学病院とかそういうのだと対応できたりしそうですけど、動物病院ってあんまりそういうのはないんですか?

唐津:そもそも大学が凄く少ないんですね。獣医師になれる大学っていうのが全国に十何校しかなくて、一つの県に一校あるとかそういうのじゃないんで、茨城県にはなくて。

竹内:はい。

唐津:人の救急も郊外の救急ってのは盤石ではないと思うんですけど、動物病院はもっと脆弱だったというか。夜に一人獣医師を待機させておく余裕っていうのが全然ないんですよね。

竹内:そうかぁ。やっぱり夜具合が悪くなってしまって、体調を崩して亡くなってしまったりすることもあるんですか?

唐津:あると思いますね。

竹内:でも大変ですね。やっている側としては昼夜逆転する訳ですもんね。

唐津:そうなんですけど…。

竹内:唐津さんとしてはいま若干眠い時間帯ですか?(笑)いまお昼くらいですけど…。

唐津:そうですね(笑)夜中からずっと起きてる感じでもあるので、帰ったら寝たいなみたいなところではありますけど。ただ、よく大変だよねって言われるんですけど、僕の体感としては昼間やってる方が大変だったなっていうのが正直なところですね。

竹内:それはどうしてですか?

唐津:まず働いてる時間が短いんですよ。私の病院て夜の8時から夜中の2時半まで受付なんです。6時間半の間だけなんですね。

竹内:確かにそうですね。なぜ2時半(笑)

唐津:明け方までやっちゃうと需要がやっぱり少ないんですよね。3時以降は患者さんの数が凄い減っちゃって。

竹内:そっか、それなら待って朝行こうみたいになるのかな。

唐津:そうですね、後はやっぱりスタッフを待機させておくのが結構負担なんですよね。会社としては。獣医師一人じゃなくて、それをフォローしてくれる看護師さんなんかが必要になるんで、その人達が丸々暇になっちゃうし、後は労働時間ですか。基準法に基づくとね。夜の8時から明け方までになっちゃうと、どうしても交代制にしなきゃいけないとか、休憩取らせなきゃいけないとかってなってきて、結構雇用も大変なんですよね。なのでその辺も考えて2時半にしてますね。

竹内:深夜だとどういう症状で来る動物が多いんですか?

唐津:分かりやすいのはやっぱり変なものを食べちゃった系ですね。見てるんで飼い主さんが目の前で。

竹内:はいはい。

唐津:おもちゃ食べちゃったとかチョコレート食べちゃったとか、そういった子がやっぱり多いかなと思いますね。

竹内:これからの目標・夢は何かありますか?個人的でもいいです。

唐津:個人的には、スタッフが幸せになってもらいたいってのが一番ですね。竹内:それが個人的なんですね。スタッフの人達の幸せを願う。

唐津:幸せは人それぞれなんで。仕事が邪魔で幸せになれないとか、そういうのが絶対ないようにしたいなとは思ってますね。

竹内:素晴らしい。いいですね。唐津さんの下で働きたいと思いますよね。凄く穏やかな目をされてるなと思って。こちらも話してると落ち着く感じですね。あと目を凄くよく見ますよね。

唐津:真っ直ぐ見るっていう時は緊張してるからかも知れません。

竹内:すごく穏やかな、やっぱり動物と接してると心が奇麗になるのかな。

唐津:一理あるかもしれません。

竹内:そうですよね、動物たちは無垢ですからね。ありがとうございました。

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