医療法人社団都筑会 つづきレディスクリニック 理事長 吉岡範人
1978年生まれ、千葉県出身。
聖マリアンナ医科大学を卒業後、産婦人科に入局。
その後、カナダのブリティッシュコロンビア大学への留学を経て
2019年、つづきレディスクリニックの理事長に就任、
地域医療の発展に貢献している。
竹内:前回と変わらぬお顔で。そりゃそうか。
吉岡:はい、整形もしていないですね。
竹内:衣装はもちろん変わってるかなと思いますが(笑)まずは仕事内容を教えていただけますか。
吉岡:横浜市の方で、産婦人科のクリニックをさせていただいています。特に婦人科の診療ですね。そちらの方に特化してやらせていただいているっていう感じになります。
竹内:婦人科の診療っていうと、どんな患者さんがいらっしゃるんですか?
吉岡:そうですね。若い人が多い地域でもありますから、いわゆる生理痛、月経困難症の改善のためのピルの処方ですとか、医療脱毛をやらせていただいたり。あとは更年期の治療。それ以外にもいわゆる訪問診療なんかもやらせていただいています。
竹内:訪問診療をされてるところって結構珍しいですか?
吉岡:そうですね。産婦人科で訪問診療をやっているクリニックというのはあまりないので。僕はあえて産婦人科の悪性腫瘍、がんの患者さんとかを中心に。ほぼそこに特化してやらせていただいています。特に産婦人科のがんの患者さんの終末期って年齢層も非常に若かったりしますので、そうすると他の方と取り扱いが違ったりですとか、終末期の様相もかなり変わってきたりすることがありますので、そういうのに特化して産婦人科医として今まで大学病院でやってきた終末期の医療を御自宅でも提供させていただいているという感じになります。
竹内:そういう訪問診療っていうのはどのくらいの頻度であるんですか。普段の診察もされている中で訪問は結構時間のやりくりが難しいと思いますが。
吉岡:基本的にはお昼休みとか。後は診療が終わった、夜の時間は僕フリーなので、夜の時間を中心に使わせていただいて、患者さんのところに行かせていただいてるっていう感じです。
竹内:お忙しいですね。
吉岡:そうですね。一応、夜間とかは呼ばれた場合には必ず行くようにはしています。
竹内:吉岡理事長が仕事で今最もこだわっていることっていうのは何ですか?
吉岡:私は産婦人科の医療を行ってますけど、産婦人科の医療だけだとなかなか症状を治せないことも結構多いですね。特に女性の方の悩みなんかは、例えば検査で引っかからなくてもそれでも困ってらっしゃる。検査で異常がないんだけど、生理痛があって困っているとか、おりものが多くて困っているとか、いろいろそういう困ってるところはあるじゃないですか。大学病院なんかだとそういうところは検査で異常がないので大丈夫ですってことになるんですけど。やはり地域に根差した病院ですから、いわゆるそういう症状をよりよくするっていうことに注力をして診療に当たらせていただいています。
竹内:結果があまり出なかったとしても、どういうふうに調子が悪いのかっていうのを探し出していくんですか?
吉岡:検査で大丈夫ですよっていう説明をしますけど、結局その人は困っているので、帰っても何となくこう有耶無耶になってしまいますよね。そういうところを他の方法とか、既存の方法を使ってみて良くなるんじゃないかなとかっていうことをやっぱり考え出したり。結局患者さんていうのは、そういう症状が良くなるために来てる方が多いですから、そこをいろいろな視点から。もしくは産婦人科の医療だけにとどまらず、他のこともプラスアルファとして組み合わせることによってより良い症状を改善させられるようにということを努力してます。
竹内:先生が最近こう力を入れていることって何かありますか?
吉岡:生理痛で困っている女子ですね。特に若い世代で困ってる生徒たちに、より良い医療を提供できるようにっていうことで、今、色々学校を回って講演会をさせていただいたりはしています。
竹内:じゃあ色んな人にそういう知識を広めようっていうことそうですね。
吉岡:いわゆるスポーツのオリンピック選手とかで、いわゆるスポーツで勝つために生理痛を良くしたりとか、コンディションを良くしたりっていうのは、産婦人科医としては結構、いま発展してる分野ではあるんですけど、それを何とかそうじゃない、もうちょっと裾野の広がった部活で頑張ってる女性とか、受験生で頑張っている女性とか勿論仕事で頑張ってる女性でもいいんですけど、そういう人達の生理痛、月経困難症っていうのを改善する為の理解をしやすいような授業とか、そういうのを提供してるっていう講演会で回らせていただいたりはしてます。
竹内:確かに学校の授業とかで、そういうのはあんまり意外となかったりしますよね。でも凄い大事な知識ですもんね。
吉岡:今回は特にその生徒さん同士でも色々考えを相談してもらったりとか、生理のことを話すことってなかなかきっかけがないじゃないですか。もちろん先生にも相談するって話ですけど、相談することができないので、いわゆる少しグループな感じで話し合いを持ってもらうような授業にして、生徒さんと生徒さん。もちろん生徒さんの間に先生も入ってもらったりして、その生理がどうだっていう話が、生徒さん同士とか先生とも話せるような場を提供できたっていうところは、一つの改革ができたかなっていう風に思ってます。
竹内:あとは女性だけの場でその話をするのもいいですし、男性もそういう意識を持ってもらうとありがたいなっていうのはありますよね。
吉岡:おっしゃる通りです。なかなか学校でやると、そういう考えもまだ浸透しなくて。今後としては男子生徒も。例えば、もてる男性になる為に生理痛のことを勉強してもらうとか、そういうことをできるように、そういう知識とかそういうことをお話しさせていただいて。実際に生理痛がよくなれば受験でいい結果を出せたりとか、部活でスポーツで勝つこともできると思いますから、そういう人たちの支えになるように、実際にオリンピック選手にも来てもらって、一緒に彼女の体験も入れてもらって、そういう講演会をするっていう場をつくらせていただきました。これをどんどん広げていければ、よりよい医療、先程の話ではないですけど、産婦人科の医療を提供できるんじゃないかなっていうふうに思っています。
竹内:ありがとうございます。何かヒントをもらえた人も多いんじゃないかなと思います。
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