「聞くだけで元気になる情報」をお届けする”ぐっさんの健やかDAYS”
第17回目のテーマは…「ロコモ」
詳しいお話を、
「慶應義塾大学」医学部整形外科学教授
日本整形外科学会理事長の松本守雄先生に伺いました。
▼ロコモとは
ロコモとは「ロコモティブシンドローム」の略で、
「運動器の障害により、移動能力の低下をきたした状態」と定義されます。
「運動器」は、骨、筋肉、関節などから構成される器官です。
自動車に例えると、運動器はボディ[車体]や、タイヤのようなものです。
骨、筋肉、関節などの各パーツが連携して働くことで、
人間は自分の身体を自由に動かすことができます。
そのため、運動器の各パーツのどれが壊れても、
身体をスムーズに動かすことができなくなり、
日常生活に支障をきたす可能性があります。
したがって、運動器を健康に維持することが、とても重要なんです。
▼移動能力の低下
移動能力の低下とは、「歩く」移動だけでなく、
立つこと、走ること、座ることなども含まれます。
こうした機能が低下してしまうと、要支援・要介護となるリスクも、大きくなるんです。
ということは、体を動かすための運動器に異常があって、
動きにくい体となってしまうことが「ロコモ」なんです。
自分がロコモなのか?違うのか?気になる方も多いと思います。
日本整形外科学会が、簡単にチェックできる方法として提案している
「ロコチェック」があるので、ご紹介します。
①片脚立ちで 靴下が履けない
②家の中で つまずいたり滑ったりする
③階段を上るとき 手すりが必要である
④掃除機の使用や布団の上げ下ろしなど、日常のやや重い仕事が困難である
⑤2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難である
⑥15分くらい続けて歩くことができない
⑦横断歩道を 青信号で渡り切れない。
以上、7つのチェックのうち、一つでも日常的に当てはまれば、
「ロコモティブシンドローム」の可能性があります。
そんなロコモを予防するには、
「適度な運動」と「バランスの良い食事」が大切です。
お歳を召した方が、気軽にできる運動としては、
「片脚立ち」や「スクワット」を推奨しています。
運動の詳しい方法は、日本整形外科学会の
「ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイト」に、掲載しています。
気になった方は、「ロコモチャレンジ」で、検索してみてください。
タイミングを逃すと、状態が悪くなることもあるので、
「ロコチェック」一つ以上当てはまった方、また気になるという方は、
一度お医者さんに相談してみてください。
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