音楽への造詣が深いミッツ・マングローブが、

毎週様々なテーマと共に７０年代・８０年代・９０年代の音楽を

ミッツ・マングローブ自身の解釈でお届けしていく番組『ミッツ・ザ・コレクション』。

第８３回目のテーマは『JR東海新幹線CM特集』。

JR東海が擁する「東海道新幹線」は、日本の鉄道の花形ブランドとして、

バブル時代から現在に至るまで、様々な新幹線プロジェクトを打ち出し、

それに伴うCMも数多く作られてきました。

そこで今回は、JR東海による東海道新幹線絡みのCMたちを振り返りながら、

そこで使用されてきた楽曲を中心にお送りしていきました。

１曲目は、松任谷由実さんで「シンデレラ・エクスプレス」。

１９８７年４月１日　民営化・JR東日本発足。

初期のイメージキャラクターは後藤久美子さんでした。

ちなみにJR西日本は南野陽子さん。

JR九州は酒井法子さんなど人気アイドルが担っていました。

ここでJR東海が打ち出したのが、

「新幹線は、人と人が出会う、町と町を結ぶコミュニケーションメディア」

という新しいコンセプト。

それで制作されたJR東海初のCMソングが「シンデレラ・エクスプレス」でした。

続いての曲は、ベリンダ・カーライルで「Heaven Is A Place On Earth」。

１９８８年５月～６月　プレイバック・エクスプレス

同窓会に出るために帰郷する若者たちのCM。

その時のキャッチコピーが、

『百万回、電話で「愛してるよ」と言うよりも、

百万枚、便箋に「元気だよ」と書くよりも、

君の目を見て、「久しぶり」とひとこと言った方が、

僕の気持ちが伝わるに決まっている』『会うのが、いちばん』

 ここで使われたのが、前年に世界的大ヒットをしたこちらの楽曲でした。

３曲目は、山下達郎さんで「クリスマス・イブ」。

１９８８年　ホームタウン・エクスプレス

両親や旧友に会いに、縁談を受けに、東京から地元へ帰る社会人たち。

あくまで「帰郷」がテーマだったこのキャンペーンですが、

その「クリスマス篇」というのが１９８８年１２月に放映され、

それこそが、深津絵里さんが出演したあのCMです。

クリスマスに地元に戻ってくる恋人と新幹線のホームで再会する。

そしてこの名曲が初めてCMで使われました。

１９３３年からは超ロングランキャンペーン

「そうだ京都、行こう」が始まります。

２０１８年までの２５年間、長塚京三さんのナレーションとともに

お馴染みのBGMとして使われていたのが、

映画「Sound OF Music」の「My Favourite Things」でした。

実は、この「Sound Of Music」繋がりで、

もうひとつ１９９６年３月のダイヤ改正時に制作されたCMがありました。

「のぞみ大通り」というキャッチコピーのCMで、ここで使用されたのが、

「Climb Every Mountain」です。

日本各地への「出張」「帰郷」「旅行」、

その大動脈は「東海道新幹線・のぞみ」が担う。そんなCMでした。

これで「こだま・ひかり・のぞみ」の３形態運行が東京―博多間で広く浸透し、

８７年から続いた一連の「新幹線キャンペーン展開」もひと段落した感がありました。

ここでは、「Sound OF Music」から「Climb Every Mountain」お送りしました。

お別れの曲は、TOKIOで「AMBITIOUS JAPAN!」でした。

これは２００３年の１０月のダイヤ改正で、

新たに品川駅が誕生した際に展開されたキャンペーンのテーマソングでした。

作詞・なかにし礼 / 作曲・筒美京平という、

往年の歌謡曲時代のヒットメーカーが２１世紀に放った国民的流行音楽です。

『のぞみは、かなう』というコピーも秀逸でした。

車内メロディーとしても、耳にしたことのある方は多いと思いますが、

今年の７月２１日から、UAさんが歌う「会いにいこう」という楽曲に変更されました。

ちなみに、この「AMBITIOUS JAPAN」が使われていたのは、

JR東海が所有する車両のみであり、JR西日本が所有する新幹線車両では、

「いい日旅立ち」のメロディーが使われています。

どちらの車両に乗れるかは、運次第ですが、

車体のJRマークがオレンジ色なのが東海、

青色などが西日本なので、見分けることは可能です。

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