音楽への造詣が深いミッツ・マングローブが、
毎週様々なテーマと共に70年代・80年代・90年代の音楽を
ミッツ・マングローブ自身の解釈でお届けしていく番組『ミッツ・ザ・コレクション』。
第116回目のテーマは『3回呪文唱えちゃう系楽曲特集』。
反復言葉やオノマトペと呼ばれる「ドキドキ」「ハラハラ」「ズキズキ」
「ワクワク」ひらりひらり」とはまた別の趣きを与えてくれるのが
「同じ単語を3回繰り返すタイトル」です。
そんな「3回唱える呪文楽曲」を今回は、いろいろとご紹介しました。
まず1曲目は、ザ・スパイダースで「バン・バン・バン」。
日本のロック史の中でも最古の部類に入るであろう
「トリプル呪文型タイトル」の楽曲です。
もう一押し、もうひと盛り上がりを望むなら、「バンバン」のあとに、
もうひとつ「バン」を付ければ、たいていのことは上手くいく。
そんな大人の不文律を教えてもらった気がします。
そして続けてお送りしたのは、CHAGE&ASKAで「YAH! YAH! YAH!」。
チャゲアスの「YAH!YAH!YAH!」も忘れてはならない
時代の混沌やCD業界の羽振りの良さを象徴する楽曲ではないでしょうか?
3曲目は、シブがき隊で「トラ!トラ!トラ!」。
「トラ・トラ・トラ」は、太平洋戦争の始まりとされる
真珠湾奇襲攻撃の開始を知らせる電信暗号です。
いくつかの意味を持つ略語が作られていく中、
4つの「ト」にそれぞれ「ム・ラ・サ。キ」が割り当てられたのだそうだですが、
中でも「トとラ」の組合わせが、演技が良く、威勢も良く、
「トラ」が「虎」と同音であることも士気を高める材料となったわけです。
これかが今現在も、日本が起こした太平洋戦争のアイコンフレーズと化し、
日本人の中にも「トラトラトラ」を恋愛や告白、玉砕に比喩するスタイルは、
いわゆる愛国心系のそれとは違う、ポップフレーズとなりました。
有名なのは。1996年にヒットしたMAXの「TORA TORA TORA」だと思いますが、
今回は、MAXから遡ること10年。
1986年の紅白でも歌われたシブがきの楽曲をお送りいたしました。
そして、続けてお送りしたのは、少年隊で「Baby Baby Baby 2020 [New Vocal]」。
こちらは、サウンドトラック『PLAYZONE’89 Again』収録曲のニューボーカルバージョン。
また編曲も、1番の歌唱部分は川端正美編曲による再レコーディングバージョン、
2番以降は岩崎文紀編曲のオリジナルオケのリミックスバージョンが収録されています。
5曲目は、森高千里さんで「GIN GIN GIN」。
こちらは、森高さんも出演していた、サントリーアイスジンのCMソングでした。
続けてお送りしたのは、岩崎良美さんで「チェッ!チェッ!チェッ!」。
アニメ『みゆき』主題歌の1曲。
お別れの曲は、美川憲一さんで「だけどだけどだけど」でした。
こちらは、美川憲一さんのデビュー曲。
1964年「大映ニューフェース」に合格した美川さん。
翌年18歳の時に、古賀政男氏の指導の下、
「青春歌謡路線」(今でいうアイドル路線)で美少年キャラクターを武器に
歌手デビューをしたのが、この「だけどだけどだけど」。
美川さんだからこそ、その「だけど」の向こう側には、
いろいろな感情や本音や秘密が込められているようにも思えますが、
プラトニックな男女の学生同士の淡い青春恋愛模様が描かれています。
番組に関する感想・ご意見・ご要望などありましたら、
mco@1242.com までお寄せください。
お葉書は、
〒100ー8439 ニッポン放送「ミッツ・ザ ・コレクション」まで。
次回の放送は、2024年5月19日(日)17:30〜です。
どんなテーマでどんなセレクト楽曲が繰り出されるのか、お楽しみに!
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