道の駅プレゼンツ 大石久和のラジオ国土学入門

2020.03.15

第19回のテーマは「首都圏一極集中の弊害」

番組アシスタントの新保友映です!

今回は、首都圏の人口が増えていますが、この一極集中で、どんな問題が今後起きるのか、その辺りのお話を大石さんに伺ってみました。

新保 首都圏一極集中で、大石さんが心配なことは何でしょう?

「何と言っても首都圏を大きな災害が襲うことです。首都圏直下地震や南海トラフ地震が起きた場合、土木学会の試算でも、日本が世界の最貧国になる、といった大変な被害を受けると想定しています。とにかく首都圏一極集中を是正することが急務だと思います」

新保 ほかの先進国はどうなのですか?

「パリ、ロンドン、ニューヨーク、ローマ、ベルリンなどの人口をチェックすると人口集中はしていません。ここに国土学が関係してきます。ヨーロッパ人は城壁都市に暮らした歴史から、一ヶ所に集まると危険だということが体の中にしみ込んでいます。日本人は人が集まると経済効率が上がり、生活するのに便利だと思っています。しかし、それは日常の論理です。非常時の論理ではありません。日本人は非常時の論理をほとんど受け入れていません」(大石)

新保 人口は活力というメリットがあるのでは?

「そうともいえません。今後首都圏では急速な高齢化が起こります。2030年までの高齢化人口増加率のトップ5は、東京、神奈川、埼玉、千葉の首都圏と、これに大阪が加わります。今後東京だけでも、65歳以上の人口が850万人になると見込まれています。『人口増加=活力』とは言えない時代が始まります」(大石)

新保 このあと、首都圏の医療や物流、食料自給率など、首都圏一極集中の問題点、さらに地方分散への提言など、大石さんが熱く語っています。詳しくは、上記の「聴き逃しサービス」をクリックして、ぜひ、番組をお聞きください!

*コラム「江戸が100万人都市になった理由とは?」*

徳川家康は江戸入府の後、利根川と荒川の流れを変えて、洪水被害から江戸を守り、さらに新しく田畑を開墾した。江戸時代初期は、各藩の大名が領域内の大河川の改修を行った時代であり、日本の人口は、100年ほどで、2倍近くの約3,000万人になった。これは耕地面積が広がり、食料が増産できたからだ。国土への働きかけによって、人々は恩恵を受け、人口が増え、国力を生んだ。幕末に西欧列国が植民地にしようと日本にやってきたが、3,000万人という国力があったから、植民地にならずに済んだと私は思う。江戸時代だけでなく、その後も継続して先人たちは治水事業を行ってきてくれたのであり、現代世代のわれわれも、国土への働きかけを続け、より豊かで安全な国土を次の世代へ受け渡していく責任がある。しかし、現代人の都合で、そんなところにお金を使う余裕はないと言ってきたのが、ここ20〜30年間の日本の姿だ。

*「駅長さん登場!」*

長野県佐久市の「道の駅ヘルシーテラス佐久南」青木栄治駅長

上信越~中部横断自動車道佐久南インターチェンジ正面に、平成29年県内最大級の道の駅として誕生。自動車道の玄関口として健康長寿をテーマに魅力ある道の駅を目指しています。

Q.そちらは健康拠点としての役割を持つ道の駅だとか?

「まだオープンして3年目ですが、長野県及び佐久地方が長寿県ということで、健康長寿をテーマにしている道の駅です。昔はそれほど長生きの県ではありませんでしたが、減塩の食事と、その指導をしてきたこと、そしてJA長野厚生連(佐久総合病院)があって、食生活や健康の大切さを指導してきたことで、佐久地方が健康長寿となっています」

Q.防災拠点としての役割はいかがですか?

「台風19号の時は、避難所として地域住民の皆さんが13名ほど、ここで一晩を過ごされました。国から『重点道の駅』と指定され、佐久市からは防災拠点として、駐車場はヘリコプターが離着陸できる場所として想定されています」

Q.中部横断自動車道の佐久南ICに隣接していますね。

「自動車道路は国土交通省直轄の道路で、トイレ休憩場所の役割を当道の駅が補っています。長野県の東玄関の入り口に位置していますので、地元の盛んなものをPRしていき、その中でも新鮮な農畜産物、さらにコシヒカリ『五郎兵衛米』の産地でもあるので、県内外の皆さんにPRしながら伸ばしていきたいです」

道の駅ヘルシーテラス佐久南
所在地:長野県佐久市伴野7番地1
電話:0267-78-3383
営業時間:農産物直売所/AM9:00~PM5:00
物産直売所/AM9:00~PM8:00
http://www.healthyterrace-saku.jp
※お出かけの際は、ホームページの最新情報をご確認ください

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パーソナリティ
  • 大石久和(おおいし ひさかず )
    大石久和(おおいし ひさかず )
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    大石久和(おおいし ひさかず )

    1945年岡山県生まれ。京都大学大学院工学研究科修士課程修了後、70年に建設省(現国土交通省)に入省。道路局長などを歴任、道の駅の制度化などに尽力し、2004 年退官。その後、全日本建設技術協会会長、土木学会会長、日本道路協会会長等を歴任。また早稲田大学大学院(客員教授)、東京大学大学院(特任教授)、京都大学大学院(特命教授)としても教鞭を振う。専攻は国土学。 国土に働きかけるインフラ整備とその恩恵の体系、社会資本整備の哲学である「国土学」を提唱。著書に「『危機感のない日本』の危機」(海竜社)、「国土と日本人 災害大国の生き方」(中公新書)、「国土が日本人の謎を解く」(産経新聞出版)、「国土学 国民国家の現象学」(北樹出版)、「国土学事始め」(毎日新聞社刊)などがある。趣味は家庭菜園。

アシスタント
  • 新保 友映(しんぼ ともえ)
    新保 友映(しんぼ ともえ)
    新保 友映(しんぼ ともえ)

    新保 友映(しんぼ ともえ)

    1980年山口県生まれ。青山学院大学法学部卒業後、2003年ニッポン放送にアナウンサーとして入社。プロ野球情報番組などを務め、野球の取材や知識が深い。女性アナウンサーでは35年ぶりとなる「オールナイトニッポン」のパーソナリティをはじめ、音楽番組「三宅裕司サンデーハッピーパラダイス」、バラエティ番組「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」など数々のレギュラー番組に出演し、萩本欽一さんや志村けんさんの番組アシスタントも務める。また報道番組「高嶋ひでたけのあさラジ!」では、ニュースや芸能情報も担当。2018年ニッポン放送退社。現在は、スポーツイベント、トークショーの司会、各種表彰式・授賞式、記者会見、試写会等の司会も務める他、ベースボール専門サイトFull-countでプロ野球のコラムも執筆している。

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