#45 ゲストは、オルビス株式会社代表取締役社長小林琢磨さん！

ニッポン放送「ラジオ情熱ラボ〜ビジネスの先に〜」

毎週日曜日の21時からお送りします。

パーソナリティは、花王株式会社 DX戦略推進センター ECビジネス推進部生井秀一と、アナウンサー八木ひとみです！

スタートアップ企業や注目の新規事業、未来に向けて情熱を注ぐ人、企業を代表する方をゲストにお招きし、事業を起こす際の進め方、成功へのマインドセットなど、ビジネスの実用的なお話を伺います。

ラジオ情熱ラボ

今回のテーマは「組織改革とリブランディング」！

小林琢磨（こばやし・たくま）

1977年生まれ。

2002年株式会社ポーラへ入社、
2010年にグループの社内ベンチャーとして
立ち上げた株式会社DECENCIA（ディセンシア）社長へ就任。

2017年オルビス株式会社のマーケティング担当取締役、
2018年に代表取締役社長に就任。
この年、新生オルビスのビジョンを掲げ、
「ORBIS U（オルビスユー）」をリニューアル。
翌年1月には、「飲む」次世代スキンケア
「ORBIS DEFENCERA（ディフェンセラ）」を発売。

2029年への長期目標を見据え、
〈心地よくいることで生まれる美しさ〉という、
本質的な体験価値を模索し続けている。

美容業界にハマった理由

八木：新卒でポーラへ入社されたんですね。
美容業界に入られたのはなぜですか？

小林：学生の頃、商社や銀行は何をやっているのかよくわからなかったんですが、メーカーはわかりやすいし、楽しそうなので選びました。
中に入ってから美容にどハマりした感じですね。

生井：ハマった理由はなんでしょうか？

小林：セグメントで言うと、医薬品・化粧品になるんですが、
医薬品は使い終わったらできれば辞めたいものですが、
化粧品は生活の中に入り込み、毎日使う消費財でありながら、
ブランドビジネスである、というのが面白いからですね。

ポーラの社内で立ち上げたベンチャー

八木：2002年に入られたポーラは、当時は、どのような状況だったんでしょうか？

小林：創業80年以上で大きい会社だったんですが、訪問販売の時代ではなくなっていたので、かなり低迷してきていました。
同じグループの通信販売のオルビスが爆伸びしていた時で、時代の変わり目でした。

ポーラで変革すると時間がかかるので、新しいビジネスモデルでやりたいと思い、
僕の同期の研究員と一緒に社内ベンチャーを立ち上げました。

生井：これはあるあるなんですが、既存の事業や組織があると、すでにある販路から売れ、などのいろいろな抵抗があったのではないかと思うのですが、どうでしょうか？

小林：それがあったので、既存の事業に干渉されないように、最初から株式会社にして、一から立ち上げました。

組織改革とリブランディングを成し遂げたコツ

八木：2018年にオルビスの代表取締役社長に就任されていますが、
その当時、会社はどのような状況だったんでしょうか？

小林：一言で言うと、低迷している状態でしたね。
総合カタログ通販で何でも売っていたんですが、2010年以降は専門ブランドのD2CやAmazonなどの勢いがすごく、市場環境がガラッと変わってきていました。
ところが、成功体験が大きく変革ができないので、なかなか市場の変化に対応ができず、低迷していた時期でした。

八木：成功体験は強烈だと思うのですが、組織改革、意識改革、どのような所から始められたのでしょうか？

小林：市場環境の変化のスピードや株主のプレッシャーに間に合わせるため、1年目に組織を変えると同時にリブランディングも行い、いきなりコーポレート・ロゴまで変えました！
長くやってきた人たちの反発はすごかったですね、組織大混乱という状態でした。

八木：どうやって乗り越えられたんでしょうか？

小林：2つあって、何を一番大事にしているかと、絶対にやり続けるということです。
手段は全て変わっても、創業の時の哲学を一番大事にする、それを軸にしてミッションビジョンを作り直しました。
また、いくら反発しても改革を実行する人だと諦めてもらい（笑）、最初のひずみに折られることなく、歯を食いしばって変革し続けました。

次回も小林琢磨さんに引き続きお話をお伺いします！