ニッポン放送の新番組「ラジオ情熱ラボ〜ビジネスの先に〜」
毎週木曜日の21時からお送りします。
パーソナリティは、花王株式会社 DX戦略推進センター ECビジネス推進部 生井秀一とアナウンサーの八木ひとみです!
スタートアップ企業や注目の新規事業、未来に向けて情熱を注ぐ人、企業を代表する方をゲストにお招きし、事業を起こす際の進め方、成功へのマインドセットなど、ビジネスの実用的なお話を伺います。
生井:「売らない店舗」b8ta (ベータ)有楽町店に行ってきました。
八木:「売らない店舗」というキーワードは最近よく聞くようになりましたね。
生井:そうですね、体験を作る場所としてとても増えているようです。今日はその辺りの実態についてお聞きしたいと思います。
八木:生井さん、『情熱ラボ』今夜のテーマをお願いします!
生井:『店舗DX』です!
店舗DXとは
店舗DXというのは、店舗型ビジネスにおける
デジタルトランスフォーメーションであり、
オンライン(デジタル)とオフライン(リアル店舗)を融合した、
新しい顧客体験を創出する取り組みを指すこと。
八木:テーマ『店舗DX』について伺うゲストの方をご紹介しましょう。b8ta (ベータ)Japan代表・北川卓司さんです。
北川:よろしくお願いします。
八木:b8ta (ベータ)Japanとはどんな会社なんでしょうか?
北川:2015年にアメリカのサンフランシスコで1号店を立ち上げた体験型店舗です。昨年8月に日本にも上陸しました。
八木:b8ta (ベータ)Japanは「売らない店舗」という話が先ほどもありましたが、どういうビジネスモデルなのでしょうか?
北川:簡単に言うと不動産業に似ており、b8ta (ベータ)の区画に出品する賃料を月額でいただいています。また、b8ta (ベータ)のスタッフが代わりに接客したり、お客様の声を集めます。店舗には無数のAIが配置してあり、お客様の行動を分析し、それらのデータをお渡ししています。
生井:出品側にとっては、そのデータをいただけることに価値があるということでしょうか。
北川:その通りです。マーケティングのプラットフォームとしてご活用いただいています。今まで実店舗ではどういうお客様がいらして何名の方が商品を触ったかなどのデータは数値では表せなかったのですが、そこの可視化をやってのけたのがb8ta (ベータ)の面白いところかなと思っています。
生井:私は有楽町店に行きましたが、テクノロジーとビジネスをうまく組み合わせた商品が多いように感じました。
北川:今後テクノロジーが発展していく上で、IOT関連の商品を置いて欲しい企業が増えるのではないかと考えてb8ta (ベータ)という店舗を作っているのですが、日本ではD2C関連のものや化粧品などの多岐に渡った商品を展開しております。
八木:コロナになってから余計にリアルの店舗に行くということが少なくなった方も多いと思います。こうやって体験できるところがあると、企業側にとってメリットが大きいのかなと思いますね。
生井:そうですね、ECだけでは得られない価値がとても重要ですね。私たちも花王で出店したことがあるのですが、足用石鹸やへそゴマパックなどテクノロジーとは違うものを出したんですが、足用石鹸では、臭気を測れるロボットのぬいぐるみと組み合わせて出していただいて、足が臭いとぬいぐるみが倒れるという仕組みだったのですが、非常に面白い体験が出来たなと思います。
八木:商品の見せ方もいろいろとあり、工夫ができるということなんですね。
北川:「リテールを通じて人々に新たな発見をもたらす」というのが、われわれのミッションで、体験や発見をうまく訴求する方法を企業様と一緒に作り上げていくというのがわれわれのやり方になっています。
八木:「売らないテナント」は、世界的にも増えているんですか?
北川:弊社がパイオニアだと思っているのですが、2015年の立ち上げ時から「サービスとしての小売業」というコンセプトを提唱しています。
例えば商業施設の売り上げが下がっていく中で、お店はどういったものを価値として提供できるのか、そこは体験や発見の場所になるんじゃないかというコンセプトが広く浸透し始め、弊社だけではなくいろんなプレイヤーがアメリカは出てきていますし、国内も百貨店などで増えてきてるのかなと思います。
生井:なるほど。有楽町の店舗や、続いて福岡でのポップアップストアなど、今後日本ではどのように展開していく予定ですか?
北川:11月中に渋谷に国内3店舗目の店舗をオープンします。ここでは、五感で楽しむb8ta (ベータ)店舗ということで、試飲や試食などができるようにし食品のカテゴリーを少し増やす予定です。
また、バリスタも採用し、コーヒーを楽しんでいただきながら回遊して新しい商品やサービスの体験や発見を促すという戦略です。
八木:楽しみですね!今後の小売業では店舗DXというものを使いながら広げていかないと、世の流れに乗り遅れるんでしょうか?
北川:デジタル化が叫ばれている中で、デジタルでお店やマーケットプレイスに出品するのは当たり前になってくると思います。そうなると原点回帰で、オフラインでの実店舗をどういう風に使って活用して行くか、それがいかに差別化につなげることができるかというのが重要になってくると考えています。
八木:最後に、b8ta (ベータ)Japanが目指す今後の小売業の姿を教えていただけますでしょうか?
北川:b8ta (ベータ)Japanとしましては、「売らない小売」や「売ることを主目的としない」といったカテゴリーを第一人者として作り上げ、また、そこをリードしているのがb8ta (ベータ)だと認識していただけるようになることを短期的な目標としています。
長期的には日本全国の主要都市に店舗を作り、いろいろな方に認知していただいて体験と発見の場所を作り上げることを目指しています。
番組では、リスナーの皆さんからのビジネスについての質問、感想をお待ちしています!
メールアドレス: jl@1242.com
この日の放送は、期間限定でradikoタイムフリーサービスで聴くことができます。
<11月25日(木)までの期間限定!radikoタイムフリーで聴く>
番組名:「ラジオ情熱ラボ~ビジネスの先に~」
放送日時:2021年11月18日(木)21時00分~21時20分
出演者 :八木ひとみ、生井秀一
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