あなたは、環境に優しいことをしていますか?
レジ袋の有料化が始まったのは2020年の7月。あれからもうすぐ4年になります。今は、ほとんどの方がマイバッグを持ち歩いています。僕も常に持ち歩いています。世界中で大きな課題となっている「プラスチックのごみ問題」。ヨーロッパでは今、使い捨て容器を使わない「量り売り」のお店も増えています。
プラスチックのゴミを出さないようにみんながマイバッグ、マイボトル、マイ容器を持つようになればいいのですが、なかなか難しいですね。
環境省の調べによると、世界では毎年少なくとも800万トンもの「プラスチックごみ」が海へ流出しているという試算があるそうです。「800万トン」とは、どれくらいの重さだと思います?なんとジャンボジェット機で5万機相当の重さなのだとか。5万機ですよ!このペースで進めば、「2050年には魚よりプラスチックごみの量の方が多くなる」という予想もあるそうです。怖いですよね~
今回はそんな「環境問題に取り組んでいる水族館」の話題!舞台は、長崎県佐世保市の観光名所・九十九島。
ここにある「海きらら」という水族館が、環境に優しいある取り組みをしていて、注目を集めています。一体、どんな取り組みなのでしょうか?
「海きらら」を運営している「させぼパール・シー株式会社」の営業部販売課、富田優子さんにお話しを伺います。
富田「私ども海きららでは、208ある九十九島の島々に上陸し、漂着ゴミを回収して持ち帰ります。その大量のゴミを全てスタッフで分別後、海洋プラスチックを洗浄・乾燥・裁断後に業者さんへ送って、新しい商品にアップサイクルし販売しています。その売上げは次のクリーン活動費になり『持続可能な取組み』に繋げています。全て私たちの手作業です」
晴の輔 回収したものはどうなるのでしょうか?
富田「グッズを販売しておりましてアコヤ真珠付きのオリジナルキーホルダーや実用性のあるコースター、小物トレイ、歯ブラシスタンドや時計など沢山のアイテム販売をしております」
富田「子どもたちに興味を持ってもらえるように、アート型のゴミの大型展示とパネル設置を分かりやすく行っております。有難い事にSDGsの浸透もあり予想以上の反響です。最近では海外のお客様にも好評です。その時のゴミによって同じ模様が無いので選ぶ楽しみもあるようです」
晴の輔 回収したゴミをアートのようにしている!
富田「現状の海を見ていただいています」
晴の輔 なるほど!この取り組みはいつ頃から実施しているのですか?
富田「2020年に社内・水族館の部署の垣根を越えて『うみプラプロジェクト』を立上げ1年間準備をして、2021年8月からクリーン活動と販売を開始しまして3年目です」
富田「小型船いっぱいのゴミを回収して帰ってきます。往復する時もありまして本当に臭いゴミなのですが、落ちないように大事に抱きしめて帰ってきております」
晴の輔 九十九島に流れ着くゴミの種類はどんなものがあるのでしょう?
富田「悲しいことに種類をまとめてご報告ができないぐらい本当に多種多様で、ワンルームぐらいのコンテナから家庭ゴミ、九十九島の位置から海外のゴミも多く漂着しています」
富田「はい、ごろんとありました」
晴の輔 ずっとゴミ拾いを継続されてまいりました。少しはゴミが減ったという実感はありますか?
富田「正直言って、今はまだありません。でも一個でも減るように回収をみんなで続けております」
晴の輔 水族館の皆さんは、海の生物を間近で見ているからこそ気になりますし、生態系を乱してしまう原因なのですからね。
富田「今では本当に大きな使命だと思っております」
晴の輔 使命を背負っている!皆様の活動は水族館を運営していくだけでも大変だと思いますけど「海の現状をどうにかしよう」というその活動がきららじゃないですけどキラキラしています!応援しますよ。
富田「お願いします!」
「どっちだ!?晴の輔」。
毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーです。
晴の輔さんが海きららの取り組みに協力するなら・・・
・海のゴミをアップサイクルしたグッズを購入する。
それとも
・海に流出している大量のゴミの現状を落語界でしゃべり続ける。
どっちだ!?晴の輔
あ~、グッズを購入するか?海の現状をしゃべり続けるか?…これね、あ、決めました。
「両方」
選ばなくてごめんなさい。これは深刻だから一人でも多くの人にゴミ問題の現状知ってもらいたいと強く思います。
今日は「長崎県佐世保市の九十九島の水族館が実施している環境に優しい取り組みとは?」というトピックスでお届けしました。海を想像すると綺麗な砂浜の海をイメージしちゃいますよね。でも現実は九十九島に流れ着く大量のゴミ、大量のプラスチックです。そのゴミを拾うだけでも大変なのに、それをグッズにして現状を知ってもらう。応援したいですね!
そんな「海きららのうみプラプロジェクト」に
それでは、次回もお会いしましょう。立川晴の輔でした。
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