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2022.09.05

#231「世界的にも珍しい星空の現象!福岡県岡垣町で見られる「北斗の水くみ」とは?」の巻

あなたは最近、夜空を見上げて星を見ましたか?

ここ数年、星空の珍しい現象のニュースを目にする機会が、ちょこちょこあるように思います。月が地球に最も近づいて大きく見える「スーパームーン」、4月ごろに見られる「ピンクムーン」、あと「ペルセウス座流星群」もね。

去年は、月がすっぽり地球の影に入る「皆既月食」が2回もありました。1回目が去年の5月。この時は「スーパームーン」の状態での皆既月食でしたが、多くの地域で天候に恵まれませんでした。そして2回目は去年の11月。この時は、月の約98%が欠ける「部分月食」。これは140年ぶりの現象だったそうです。そんな「皆既月食」ですが、今年もあります。11月8日だそうです。今回は、日本全国で欠け始めから終わりまで見られるのだとか。12月1日には、2年2ヶ月ぶりに、火星が地球に最接近するそうです。今年の秋から冬にかけても、夜空の天文現象から目が離せません!

今回は、そんな天文現象の中でも「星空」にまつわる話題を!

舞台は、福岡県岡垣町。ここで、これからのシーズン「北斗の水くみ」と呼ばれる世界的にも珍しい星空を見ることができるのです!一体どんな現象なのでしょうか?

岡垣町(おかがきまち)は、福岡県遠賀郡に位置する町。北九州地区を構成する。
北九州都市圏の10%通勤圏に属し、福岡都市圏の5%通勤圏に属している。 wikiより引用

岡垣町観光協会の宮野雅子さんにお話し伺います。

 

晴の輔 これからの時季見られる「北斗の水くみ」とはどんな現象なのでしょうか?

 

宮野「北斗七星はよくご存じだと思いますが、おおぐま座のしっぽのところにあたる七つの星で、ひしゃくの形をしています。北半球の星は北極星を中心に一日で一周して見えます。星が回っているその途中に、北斗七星が水平線にかかり、まるで『ひしゃくで海の水をくんでいるよう』に見えることを『北斗の水くみ』と呼んでいます。」

北斗の水くみ(岡垣町汐入川河口にて撮影)

一瞬聞いた時「北斗の拳」をイメージしちゃって、ケンシロウが水を汲んでいるのかな?と思ってしまいました。その現象が見られる条件は?

 

宮野「北緯33~34度に位置するのと、北に水平線があるという二つの条件をクリアすることが必要です。」

晴の輔 それは岡垣町でしか見られないってことですか?

 

宮野「北部九州の一部の海岸で見られます。岡垣町波津海岸は向かい側に島がないので、遮るものがないという好条件があり、見やすい場所として知られています。世界で見ると、地中海の辺りも見られる場所があるかもしれません。」

 

晴の輔 海と水平線しか見えない!この現象が見られる期間はいつ頃からですか?よく見られる時間帯とかもありますか?

 

宮野「星は一日にぐるりと一周しているので、毎日一回は水くみをしていますが、その時間帯が昼だったり夜だったりします。星が見える時間に水くみをしているのは、7月から11月までです。私たちが見やすく、行動しやすい時間に水くみが見られるのは、9月下旬から11月頃です。」

 

晴の輔 一日に一回水くみしているのは当番みたいですね(笑)。7月から11月ですからセブンイレブンと覚えますね。北斗の水くみが見られると分かったのはいつごろからでしょう?

 

宮野「1980年に、天文学者で福岡教育大学名誉教授の平井正則先生が、小学4年生の理科教材の内容を考えて作る時に見つけたそうです。平井先生が『北斗の水くみ』の名付け親です。」

 

 

晴の輔 町の財産ですね。

 

宮野「この時期に岡垣町に来ていただいて、色々見ていただきたいです。」

宮野「『夜空のひしゃくが海の水をくむ』この言葉の響きが大好きで、その光景にもロマンがあって好きですね。また時間など条件が整っても『見えそうで見えない』そして『次に挑戦だ!』と思わせるところも、また魅力であると思います。」

 

 

 

「どっちだ!?晴の輔」

毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーです。

晴の輔さんが、今、見たいのは・・・

「北斗の水くみ」 

それとも

「若手落語家のお茶くみ」

どっちだ!?晴の輔

 

んふっふっふっ、これはもう迷うことなく決めました!

 

 

「北斗の水くみ」

 

 

そらそうですよ星が見たい!若手落語家のお茶くみはいつでも見られるし、僕だって師匠と一緒の時は今でもお茶くみはするよ。ああ、そうだ

 

今日は「世界的にも珍しい星空の現象!福岡県岡垣町で見られる「北斗の水くみ」とは?」というトピックスでお届けしました。北斗七星はひしゃくの形、水をすくう部分と柄の部分、それが角度によってまるで海の水をすくっているように見える。それで「北斗の水くみ」なのですね。これから11月にかけてがより見やすいそうです。一度見てみたい!

そんな「岡垣町の北斗の水くみ」に

それでは、次回もお会いしましょう。立川晴の輔でした。

 

 

-WEB版こぼれ話し1-

晴の輔 「北斗の水くみ」を見られる時期には多くの方がいらっしゃる?

宮野「はい。岡垣町観光協会では『北斗の水くみ観望会』を10月9日(日)と10月15日(土)に開催します。当日は『北斗の水くみ』や他の天体、土星の輪などを天体望遠鏡で見る催しを『北九州シリウス会』が分かりやすい説明で行いますので、ぜひみなさまお越しください。」

 

-WEB版こぼれ話し2-

晴の輔 岡垣町が他に取り組んでいることは?

宮野「実は、岡垣町という名前の星があるのですよ。直径約6㎞の小惑星で、火星と木星の間の軌道で太陽の周りを3年半かけて一周している小さな星です。北海道の渡辺和郎さんが見つけて「Okagakimachi」と2017年に命名されました。」

晴の輔 Okagakiではなくて?

宮野「はい、machiまで付いています。

晴の輔 その星に行ってみたいですね。町民はそこに住む権利あるのでは?

宮野「そうですね(笑)。いい権利です(笑)。」

晴の輔 ホントに星の町、天体の町なのですね。

 

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    • 立川晴の輔
      立川晴の輔
      立川晴の輔

      立川晴の輔

      落語立川流 立川志の輔一門
      1972年11月21日兵庫県神戸市生まれ
      東京農業大学農学部卒業

      ◆経歴
      平成 9年(1997) 立川志の輔に入門。志の吉を拝名
      平成15年(2003) 二ツ目に昇進
      平成20年(2008) 東西若手落語家コンペティション グランドチャンピオン
      平成25年(2013) 真打に昇進。志の吉から晴の輔へ改名

      東京八重洲、町田、千葉、川越の独演会をベースに全国各地での落語会、子ども落語会、企業落語講演、結婚式の司会等で活動中。