スズキ・ハッピーモーニング 羽田美智子のいってらっしゃい

2021.10.01

2021年9月27日(月)

秋の味覚の1つ、『栗』についてです。

 

■今週(9/27~10/1)のテーマ:『栗』

 

9/27(月)  『栗とは』

 

栗はブナ科の木です。

そんな栗の木には雌花と雄花があり、

受精した雌花が実をつけます。

 

もともと雌花にはトゲがあって、これが実をつけた時にイガになります。

このイガですが、他の果物でいう皮にあたります。

 

そんなイガの中から出てくるのが、私たちがイメージする栗ですが、

外側の固い皮のことを『鬼皮』といいます。

実は栗の場合、この鬼皮が他の果物の果肉にあたります。

 

そして、鬼皮をむいて出てくる薄い皮がついたものは種です。

そうなんです。私たちが実だと思って食べている部分は、

実は種なんですネ。

ちなみに、この種についている薄い皮のことを

『渋皮』といいます。

 

栗にイガがある理由ですが、諸説ある中、『虫から守るため』という説が

有力とされています。

それでも栗をゆでた時、まれに小さな虫が中から

出てくることがありますよネ。

 

これは『クリシギゾウムシ』という、ゾウムシの仲間の幼虫で、

もしもイガが無かったら、もっとたくさんの他の虫からも

狙われていた・・・と考えられるそうです。

 

 

美味しいものや美しいものにはトゲがあるんですよネ。

でもそれは虫に入られてしまうから、身を守るため・・・

凄い知恵ですネ。

でもこのイガ、私は子どもの頃、

本気でタワシだと思っていました(笑)

 

それにしても、ずっと実だと思って食べていたものが、

種の部分だったとは・・・

知らないことが多すぎて、ホント勉強になりますよネ。

 

私、先日スーパーで栗を買って食べました。

とっても甘くて美味しかったです。

ホント、栗大好き。

 

 

9/28(火)  『栗の豆知識①』

 

栗は紀元前の縄文時代から、食材や木材として使われていたことが

分かっています。

このように私たちにとって、とても馴染み深い栗ですが、

2020年の栗の収穫量を見ますと、

最も多かったのが茨城県で、全体の22%を占めています。

以下、熊本県が14%、愛媛県が9%、岐阜県が5%、

長野県が3%と続いています。

 

そうなんです!私の故郷・茨城は全国1位を誇る、

栗の産地なんですネ。

茨城県では、明治の後半から栗の栽培が始まったとされています。

主な産地ですが、笠間市・かすみがうら市・石岡市などで、

他にも県内の各地で広く栽培されています。

 

その中でも笠間市は、茨城県の中でも代表的な栗の産地なんです。

笠間市は山に囲まれた盆地で、昼と夜の気温差や土の性質が

栗の栽培に適しているんだそうです。

 

また“手間をかけてでも、本当に美味しい栗を作りたい”という思いから

笠間市では『貯蔵栗』という栗を開発したそうです。

これは栗の糖分を最大限に引き出すため、一定期間0℃前後で冷蔵し、

熟成させたもので、通常の栗の2~3倍も甘いんだそうです。

 

私、これ頂いたことあるんですが、本当に甘くて美味しかったです。

 

他にも全国的に有名な栗として、京都や兵庫県の『丹波栗』、

岐阜県恵那地方の『恵那栗』、長野県の『小布施の栗』などがあります。

 

そうなんですよネ。茨城はホントに栗が有名で、

秋になると必ずあちらこちらからたくさん頂いて、

茹でで半分に切ってスプーンで食べていましたネ。

 

 

9/29(水)  『栗の豆知識②』

 

栗は世界中で親しまれていますが、2019年の生産量を見ますと、

最も多かったのは中国で、全体の約77%を占めています。

その次がスペインで約8%ですから、

いかに中国が多いか分かりますネ。

 

そのあとをボリビア、トルコ、韓国と続いて、

日本は全体の9位だったそうです。

 

栗は種類が多いですが、大きく分けると『日本栗』、『中国栗』、

『西洋栗』、『アメリカ栗』の4つに分かれます。

日本栗は『和栗』、西洋栗は『ヨーロッパ栗』とも呼ばれています。

 

日本栗は野生の『芝栗』という栗を品種改良したもので、

日本で一般的に売られています。

実が大きくて風味が良いのが特徴です。

種類は100以上もありますが、もっとも広く栽培されているのが

『筑波』という品種です。

甘みがあって香りも良く、品質が高いのが特徴です。

 

日本では栗のことを『マロン』と呼ぶことが多いですが、

マロンは英語ではなく、フランス語なんです。

英語では『Chestnut(チェスナット)』です。

 

フランス語ではマロンは本来、“マロニエの木の実”を指す

言葉でしたが、マロングラッセを栗で作るようになってから

栗もマロンと呼ぶようになったといわれています。

 

 

栗は世界中で愛されているんですネ。

マロンはフランス語かぁ。

じゃあ、栗を使ったケーキ『モンブラン』は?と調べましたら、

フランス語で『白い山』という意味だそうで、 

あの形のことを言っているんですネ。

美味しいですよネ。マロングラッセもモンブランも。

私は日本の『栗きんとん』という和菓子も大好きです。

 

 

9/30(木)  『甘栗』

 

甘栗とは中国・河北省の山脈付近に

自生している栗のことです。

『中国栗』という種類で、甘くて実がしっかりしていて、

さらに渋皮がむきやすい・・・という特徴があります。

 

甘栗は『天津甘栗』とも呼ばれていますが、

中国の天津で採れるから天津甘栗だと思われている方、

いらっしゃるそうですが、違うそうです。

 

これは甘栗が中国の天津の港から、

日本へ向けて出荷されることから、

総称して『天津甘栗』と呼ばれるようになったと

考えられています。

 

そんな天津甘栗を使ったヒット商品が、1998年に発売された

クラシエフーズの『甘栗むいちゃいました』です。

甘さの目安の1つ、糖度が16度以上の栗だけを使って、

独自の製法で作り上げたものです。

 

皮をむかずに手軽に甘栗が食べられるのと、

『甘栗むいちゃいました』というネーミングのインパクトもあって、

当初はテスト販売だったのが2000年には全国発売され、

大ヒット商品となりました。

 

ちなみにネーミングですが、『ポケットモンブラン』、

略して『ポケモン』という案もあったそうです。

そのまま召し上がる方もいらっしゃれば、

お料理に使われる方もいらっしゃいますよネ。

 

 

私、甘栗は甘栗という品種ではなく、どこかで

甘さをプラスしているかと思っていました。

自然に甘いんですネ。

むきやすくて美味しいですよネ。

 

『甘栗むいちゃいました』。私、大好きです。

もともとむいちゃってくれているので、手軽で簡単で、

もう言うことないですよネ。

このネーミングもさすがだと思います。

インパクトありました。

 

 

10/1(金)  『栗の栄養』

 

栗にはむくみや高血圧、動脈硬化に効果的とされるカリウムや、

新しい赤血球を作り、貧血の予防が期待できる葉酸などが

含まれています。

 

さらに、リンゴの約8倍ものビタミンCが含まれています。

ビタミンCにはお肌の弾力を保って、ハリのあるお肌にする

美肌効果や、免疫力を高める効果などが期待されています。

 

一般的にビタミンCは熱に弱いため、加熱すると

成分が壊れてしまうんですよネ。

ところが、栗に含まれるビタミンCはデンプンに包まれているため、

“加熱しても壊れにくい”という特徴があります。

つまり、焼き栗や栗ご飯にしても、ビタミンCの栄養を

しっかり摂ることができるんです。

 

さらに、便通の改善を促進する働きがある食物繊維が、

セロリの約2.8倍も含まれています。

 

さらに栗の渋皮には、抗酸化作用のあるポリフェノールの一種、

タンニンが多く含まれています。

でも渋皮には、ちょっと苦みがありますよネ。

そこで、渋皮を残したまま煮る渋皮煮にすることで、

美味しくいただくことが出来るそうです。

 

そんな栄養豊富な栗の手軽な食べ方が『ゆで栗』です。

ゆでることで、種類による味の違いがよく分かるそうですよ。

 

 

栗には、そんなにたくさんの栄養素が入っているんですネ。

これは知らなかったなぁ~。

渋皮煮、大好きですけど、作るのがなかなか大変なんですよネ。

お友達がよく作ってくれて、おすそ分けしてくれるので、

それを私は楽しみに待つようにします。

 

 

■今週の感想 

 

番組でも何度も言いましたが、私、栗が大好きなんです。

ゆでても焼いても、栗ご飯にしても、渋皮煮にしても、

どれもホント、美味しいですよネ。

 

そんな栗の日本一の産地が、私の故郷・茨城と知って

“京都じゃないんだ!”と驚いたのと同時に、嬉しくなりました。

 

もう既に今年はゆで栗を食べましたが、

この先、果たして私はどれくらい栗を食べるのでしょうか(笑)

 

皆さまも秋の味覚の栗、ぜひご堪能くださいネ。

 

【お知らせ① 次週(10/4~)からのテーマ】

 

先日、人生で初めて挑戦したんです!『DIY』についてです。

 

 

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

 

◆オープニング 

♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

 

◆エンディング

♪To Be  /  モントルー

  • スズキロゴ
パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/