スズキ・ハッピーモーニング 羽田美智子のいってらっしゃい

2021.05.28

2021年5月24日(月)

私もよく食べます!『おにぎり』についてです。

 

■今週(5/24~5/28)のテーマ:『おにぎり』

 

5/24(月)  『おにぎりとおむすびの違い』

 

『おにぎり』と聞いて『おむすび』と何が違うの?と思われた方、

いらっしゃるかも知れませんが、私もずっと疑問に感じていました。

 

東日本では『おにぎり』、西日本では『おむすび』と

呼ばれているという説があるそうですが、

一般社団法人『おにぎり協会』によりますと、実はハッキリと

東日本や西日本で分かれているわけではなく、

呼び名は全国に入り乱れているそうです。

 

そんな中でも九州・沖縄地方だけは『にぎりめし』とか『にぎり』とか

呼ばれることが多いそうですが、これはあくまでも例外で、

地域差はないと考えて良いそうです。

 

他にも、おにぎりは富士山を表しているので『三角形』、

おむすびは『それ以外の形』という説もあります。

実際、『おむすび』と呼ぶ地域では三角形よりも、俵型や丸い形が

一般的だそうですが、呼び方と同じようにその形も

いろいろあるそうなんですネ。

 

このように、おにぎりとおむすびについては

様々な説が飛び交っていますが、どれも俗説とされています。

最終的に検討の結果、『おにぎり協会』では

『おにぎりとおむすびに明確な違いありません』と考えているそうです。

 

ちなみに同じコンビニでも、ローソンは『おにぎり』、

ファミリーマートは『おむすび』、そしてセブンイレブンは『おにぎり』と

『おむすび』の両方の呼び名を使っているそうです。

 

おにぎりってイイですよネ。

握ってくれた人の手のぬくもりなのか、

ハンドパワーというものなのか、

普通にご飯をいただくよりも美味しくなる気がするんですよネ。

時間が経って冷めても美味しいし、

お弁当におにぎりを持って行かれる方も多いのではないでしょうか。

塩気があって、中の具材も好きなものを入れて、

個性があって、最高の日本の食べ物ですよネ。

 

 

5/25(火)  『おにぎりの歴史』

 

1987年(昭和62年)、石川県の旧・鹿西町(ろくせいまち)、

現在の中能登町(なかのとまち)にあります

弥生時代の遺跡『杉谷(すぎたに)チャノバタケ遺跡』から

炭の状態になったお米の塊が発見されました。

 

この塊はもち米を蒸して固めて焼いたもので、

先端が尖った円錐型に近い二等辺三角形のような形をしています。

これが『日本で最も古いおにぎり』と考えられています。

 

そんなおにぎりですが、鎌倉時代になると戦の時の

武士の食糧として用いられるようになります。

 

江戸時代になるとおにぎりは、街道を行く旅人たちや

農作業をする農家の人たちの“お弁当”として広まっていき、

庶民の間でも重宝されるようになりました。

 

その後、元禄時代にアサクサノリの養殖が始まると、

海苔を巻いたおにぎりが登場します。

 

明治時代には、日本で初めての駅弁や給食にもおにぎりが使われ、

おにぎりは日本の食生活に欠かせない食べ物になります。

 

1978年(昭和53年)には、セブンイレブンがおにぎりを包むための

『パリッコフィルム』を開発しました。

これによって業界で初めてパリッ!とした海苔の食感が楽しめる

手巻きタイプのおにぎりが発売され、

おにぎりは一気にヒット商品となりました。

 

パリッコフィルム、これは衝撃的でしたネ。

“おにぎりの海苔はご飯にくっ付いて柔らかくなっているもの”と

思い込んでいたのに、パリッとした食感のまま食べられる。

しかも1、2、3と手順が書いてあって、

でも時々失敗してグチャグチャになったり・・・。

そして今はまた、塩だけの塩むすびも人気になったり

おにぎりはやっぱり昔も今も愛される食べ物なんですネ。

 

 

5/26(水)  『おにぎりの形』

 

現在、おにぎりの形は三角型が主流となっていますが、

『おにぎり協会』によりますと、これは1978年(昭和53年)に、

セブンイレブンが三角型のおにぎりの大量生産を始めて以降の

話だそうです。

 

それ以前は『三角型』、『円盤型』、『俵型』、『丸型』の4つの形が

全国各地に広がっているそうです。

 

それぞれの形について説明しますと、

三角型の発祥は関東地方といわれています。

“山型に握った頂点には神が宿る”と信じられ、

三角型になったという説もあるそうです。

現在の正三角型に落ち着いたのは江戸時代に入ってからで、

旅人が持ち歩きやすいように改良されたのでは・・・と見られています。

 

続いて円盤型です。

主に東北地方や中部地方でよく見られる形です。

指と手のひらを丸くしながら握って真ん中を平らにします。

この形にすることで、おにぎりを葉っぱで包んだり、

焼いたりしやすくなっています。

 

続いて俵型です。主に関西地方でよく見られる細長い俵型です。

 

そして丸型です。一般的に九州地方に多いとされていますが、

中部地方を始め全国に広まっています。

手のひらで転がすようにして握るのが特徴です。

 

関東地方出身の私には、

“おにぎりは三角形が主流”だとばかり思っていましたが、

そういえば京都のお友達がお弁当を作ってくれて、

いただいたのが俵型のおにぎりでした。

それがすごく嬉しくて、美味しくて・・・

結局、おにぎり・おむすびは誰かに握ってもらうと

すごく美味しいものだと実感しました。

きっと“お母さんに握ってもらったおにぎりが一番美味しい”という方も

いらっしゃるんじゃないでしょうかネ。

 

 

5/27(木)  『おにぎりの具』

 

2019年、海苔とお茶でおなじみの『山本山』が

『好きなおにぎりの具』のアンケートを行いました。

その結果、一番多かったのは『鮭』で21.6%でした。

2位は『明太子』で13.3%、3位は『梅干し』で12.7%。

以下、『昆布・昆布佃煮』 、『タラコ・焼きタラコ』、『ツナマヨ』、

『すじこ』、『おかか』、『お塩だけ』、『梅おかか』という順位でした。

 

鮭は男性・女性どちらも1位で、年齢別でも『20代以下』を除く

すべての年代で1位でした。

ちなみに『20代以下』でも2位でしたから、

いかに鮭がおにぎりの具として人気が高いかが分かりますよネ。

 

地域別でも北海道、関東、信越、中部、関西、中国、四国で

1位でした。

それ以外の地域、東北は『すじこ』、北陸は『昆布』、九州は『明太子』、

そして沖縄は『ポークたまご』が1位でした。

 

ポークたまごとは、『スパム』に代表されるランチョンミートと

卵を焼いたもので、それをご飯と海苔で包んで

サンドイッチ状のおにぎりにしたものです。

 

ところで、鮭を抜いて『20代以下』で一番人気が高かった具は

何かといいますと、『ツナマヨ』だったんです。

 

ツナマヨのおにぎりは1983年(昭和58年)、

セブンイレブンが最初に発売しましたが、それ以降、

コンビニのおにぎりの定番の人気商品になっています。 

 

鮭、美味しいですよねぇ~。

梅干しも捨てがたいし、ちりめん山椒とシソの組み合わせも好きだなぁ~。

あと、味噌をつけて食べる味噌おにぎりも好き。

塩だけもイイし、ツナマヨはみんな好きですよねぇ~。

沖縄のポークたまごも焼きおにぎりもイイですよネ。

キリがありませんネ(笑)

 

 

5/28(金)  『おにぎりの豆知識』  

 

おにぎりに使われる海苔ですが、“食べる直前に巻くタイプ”と

“握ったあとに巻くタイプ”があります。

“食べる直前に巻くタイプ”の場合、

パリパリとした食感になるのに対して、

“握ったあとに巻くタイプ”の場合、しっとりとした食感になります。

    

コンビニのおにぎりの海苔は“パリパリタイプ”、

ご家庭で作るおにぎりは“しっとりタイプ”が多いですよネ。

    

“パリパリ”と“しっとり”、これはそれぞれ好みのタイプが

分かれるかと思います。

私はう~ん・・パリパリが好きかな。

 

そんな海苔ですが、一般的におにぎりに使う時は『九州有明産』、

手巻き寿司などに使う海苔は『瀬戸内産』の海苔が

良いとされているそうですよ。

    

そして、おにぎりは日本だけでなく、海外でも注目を集めています。

フランス・パリのように、おにぎり専門店がある所もあります。

    

海外でもおにぎりが注目されている理由として、

持ち運びが簡単で場所を選ばず手軽に食べられて、

ヘルシーというのがあるそうです。

また、小麦粉を使っていないので、グルテンフリーに対応していることや

梅ですとか昆布といった具材を選べば、

ビーガンの方も食べられるというのも理由の1つだそうです。

 

私、海外に行った時に、現地の日本の方がおにぎりを

握ってきてくださったことがあって、

涙が出るほど美味しかったんです。

それは単純に“おにぎりが美味しい”っていうだけではなく、

“美味しいもの、懐かしいものを食べさせてあげたい”という心を

一緒にいただいているからなんだろうなぁ~と思いました。

人間の手にはやはり計り知れないパワーがあると思います。

おにぎりはそういう意味でも

日本人にとってパワーフードかもしれませんネ。

 

 

■今週の感想 

 

以前、この番組の収録の時にお腹が空いて鳴らないように、

おにぎりを買ってスタジオに行ったことがあるんです。

そして私が“おにぎり、好きなんですよ”って言ったことから、

今回のテーマが『おにぎり』になったんです。

 

おにぎりってやっぱり私たちにとって、

とても身近な食べ物ということもあって、

“私の住む所ではおにぎりの形は〇〇!”とか

“好きな具は〇〇”といったように、

いろいろ反響を頂きました。

おにぎりへのこだわりというか愛情を感じた1週間でした。

 

そう言いながら、またおにぎりが食べたくなってしまいました(笑)

 

 

【お知らせ② 次週(5/31~)からのテーマ】

 

もう既に見かけますネ!

『サクランボ』についてです。

 

 

【お知らせ③ 番組で使用しているBGM】

 

◆オープニング 

♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

 

◆エンディング

♪To Be  /  モントルー

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パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/