スズキ・ハッピーモーニング 羽田美智子のいってらっしゃい

2021.05.14

2021年5月10日(月)

私もウチではかけています。『メガネ』についてです。

 

■今週(5/10~5/14)のテーマ:『メガネ』

 

5/10(月)  『クルマの中の置きメガネ』

 

私は外出する時はコンタクトレンズをしていますが、

家の中ではメガネをしています。

また、コンタクトの調子が良くない時のために、

クルマの中にメガネを置いてあります。

 

今、“クルマの中にメガネを置いてあります”と言いましたが、

実はこれってダメなんだそうです。

それを知って思わず“エッ、ダメなの!何で?”と思いましたが、

理由は『メガネは熱に弱いから』だそうです。

    

クルマの中は密閉された空間のため、特に夏場に直射日光があたると、

ダッシュボードの温度は70℃近くまでなるといわれています。

メガネのレンズにはキズや反射、汚れなどを防ぐための

コーティングがされていますが、このコーティングが熱によってひび割れて、

はがれ落ちてしまうそうなんです。

 

コーティングはやり直すことができないので、その状態のメガネを

そのまま使い続けるのは目のために良くないそうなんですネ。

そうなると新しく買い換えるか、レンズを交換するしかありません。

 

“メガネをケースに入れておけば大丈夫なのでは?”って思われたかも

知れませんが、ケースの中の温度も上がってしまうので、

熱さから守れないそうなんですよネ。

 

これはメガネだけでなくサングラスにもいえることで、

専門家の方は“面倒でも運転の時しか掛けないメガネやサングラスでも、

必ずクルマの外へ持って出るようにしてください”と、おっしゃっています。

 

私、メガネもサングラスもクルマの中に置きっ放しで・・・

もう手遅れなのかなぁ~。3年以上入っていますし(汗)

冬場はともかく、夏場は絶対にメガネやサングラスは、

クルマの中に置いておくのはダメということですネ。

皆さんもクルマの中の置きメガネ、注意してくださいネ。

 

 

5/11(火)  『メガネの歴史』

 

メガネに欠かすことができないレンズですが、紀元前3世紀頃には既に

水晶やガラスで作った凸(とつ)レンズが存在していました。

凸レンズとは、真ん中の部分が厚いレンズです。

但し、この当時のレンズは太陽の光を集めて、

火をおこすために使われていたと思われます。

 

その後、凸レンズを使うと文字が大きく見えることが分かって

拡大鏡として使われるようになりました。

そんな凸レンズを使って“視力を補うための器具”として

メガネが発明されたのは、13世紀後半のイタリアという説が有力ですが、

誰が発明したのかはハッキリとは分かっていないそうです。

ちなみに当時のメガネは老眼用でした。

 

近視用のメガネが誕生したのは15世紀になって、

凹(おう)レンズが発明されてからです。

凹レンズは凸レンズとは逆に、

真ん中の部分が薄いレンズです。

こうして誕生したメガネは、のちにヨーロッパに広まっていきます。

 

初期のメガネにはツルの部分が無かったので、手に持って使うか、

鼻に乗せて使っていたと考えられています。

 

当時の写真を見ると、シンプル。

今のメガネに慣れてしまっていると、

どう使ってイイのか分からない形をしています。

シャーロック・ホームズを思い出しますかネ。

 

鼻に乗せるだけですから、落ちないように細心の注意が必要でした。

その後、紐で耳に掛けるタイプのものが登場します。

現在のような“ツルの部分が付いたメガネ”の誕生は、

18世紀になってからです。

 

昔の人も老眼になったり、近視になったりしていたんですネ。

 

 

5/12(水)  『日本のメガネの歴史』

 

16世紀の中頃、キリスト教の宣教師、フランシスコ・ザビエルさんが、

周防国(すおうのくに)、現在の山口県の大名、

大内義隆(おおうち・よしたか)公にメガネを贈ったのが、

日本最初のメガネといわれています。

 

それよりも前に、室町幕府の12代将軍、

足利義晴(あしかが・よしはる)公が使っていたメガネが、

日本で最も古いメガネという説もあります。

 

ザビエルさんから数年後、同じく宣教師のフランシスコ・カブラルさんが

織田信長公と対面した時、メガネをかけていたカブラルさんを見て、

一同がとても驚いた・・・という記録が残っているそうです。

 

“メガネを使っていた歴史上の人物”の1人に、

徳川家康公がいます。

家康公が使っていたのは“ツルのない手持ちの鼻メガネ”で、

そのメガネは静岡県の久能山東照宮(くのうざん・とうしょうぐう)の

博物館に保存されています。

 

レンズの本格的な国内での生産が始まったのは、

明治時代に入ってからです。

1873年(明治6年)、オーストリア・ウィーンでの万国博覧会に出席した

技術者の朝倉松五郎さんが、

レンズの製造技術を学んで帰国しました。

そして国内では初の“機械によるメガネレンズの製造”を始めました。

その2年後に朝倉さんが創業したのが、東京・新宿に本社があります

『朝倉メガネ』です。

 

徳川家康公の時代といえば、皆さん、着物にちょんまげですよネ。

そこにメガネをかけているイメージって、ホント私にはありませんが、

近視とか老眼の悩みって一緒だったんですネ。

なんか親近感を覚えますよネ。

 

 

5/13(木)  『メガネの注意点』

 

まずは『メガネを外す時』です。

その際、片手で外すとツルの部分に余計な力が加わって、

緩みや曲がり、変形や破損の原因になります。

必ず両手でやるのがポイントです。

同様にメガネをかける時も、ツルの部分を両手で持って

耳にかけると良いそうです。

 

続いて『メガネを置く時』です。

レンズを下に向けて置くとレンズに傷がついたり、

フレームの破損の原因になります。

ツルの部分を折りたたんでレンズを上に向けて置くか、

ツルの部分を開いて上下逆さまに置きます。

 

続いて『メガネをたたむ時』です。

ほとんどのメガネの場合、左のツルの部分から静かに折りたたみます。

メガネを両手で外した時に左手で持つほうです。

無理に右から折りたたみますとフレームがゆがんで、

かけ心地が悪くなることがあります。

 

そして『レンズにゴミやホコリがついた時』です。

そのまま空拭きしてしまうと、レンズの表面についたゴミやホコリを

レンズにこすり付けてしまって、キズの原因になります。

そうならないように、水洗いしてから拭くと良いそうです。

 

特に『汚れがひどい時』は中性洗剤を薄めた液で軽く洗って、

水でよくすすいでからティッシュで水気を拭き取ります。

この場合、中性洗剤というのがポイントです。

 

つい、ずさんに置いたり、かけたり外したり

やってしまいがちですが、メガネは物を見る大切な道具。

 

昔、コマーシャルにありましたが、メガネは顔の一部ですから、

丁寧に取り扱いたいものですネ。

 

 

5/14(金)  『メガネの産地』  

 

日本には“世界に誇るメガネの産地”があります。

それは福井県です。

福井市と鯖江市(さばえし)を中心に、国産のメガネの約95%が

福井県で作られています。

 

その歴史の始まりは1905年(明治38年)です。

農業が出来ない冬でも安定した収入が得られるようにと、

実業家の増永五左衛門(ますなが・ござえもん)さんは

メガネのフレーム作りに注目しました。

そして、大阪から職人さんを招いて製造技術を学び、

現在の福井市で農業の副業としてメガネ作りを広めていきました。

 

その後、活字の文化の普及と共にメガネの需要も増えていきます。

それに合わせてメガネ作りも、福井市からお隣の鯖江市にも

広がっていきました。

 

そして次第に専門の職人さんが、パーツごとに分かれてメガネを作る

いわゆる”分業化”が進んでいきます。

こうして鯖江の町全体が”ひとつの大きな工場”として

メガネを作るようになります。

その結果、鯖江は『めがねのまち』と呼ばれるようになっていきます。

 

1980年代には世界で初めて”軽くて丈夫なチタン製のメガネ”の

開発に成功し、これによって鯖江は”国際的なメガネの産地”としての

地位を築き上げました。

 

へぇ~、メガネ作りは農業の副業として始まったんですネ。

農業よりもメガネの町で有名になってますよネ。

増永さん、功労者ですネ。

 

私も40年以上、メガネのお世話になり、

今まで数えきれないほどのメガネと出会ってきましたが、

ほとんど鯖江製だったと思います。

 

 

■今週の感想 

 

私は普段コンタクトレンズで、ウチにいる時は

メガネをかけていますが、一度、この番組の収録の時、

メガネでスタジオに行ったら、スタッフの皆さんに驚かれました。

そんなに私って、メガネのイメージがないのかな?(笑)

 

今回、メガネのことで一番ビックリ&ショックだったのは、

クルマの中の置きメガネはNGということ。

今さらながら反省です(汗)。

 

番組でもお話しましたが、メガネは熱に弱いですから、

これから夏に向けて、クルマの中の置きメガネ&サングラスには

お互い気をつけましょうネ。

 

 

【お知らせ② 次週(5/17~)からのテーマ】

 

今年もこのお花を見かける季節がやって来ますネ。

『アジサイ』についてです。

 

 

【お知らせ③ 番組で使用しているBGM】

 

◆オープニング 

♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

 

◆エンディング

♪To Be  /  モントルー

 

 

 

  • スズキロゴ
パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/