スズキ・ハッピーモーニング 羽田美智子のいってらっしゃい

2020.04.10

2020年4月6日(月)~

4/6から私・羽田美智子が、この番組をお送りします。

朝の忙しいひととき、よろしければお付き合い下さいネ。

 

そこで”はじめまして”の意味も込めて、

私・羽田美智子についてです。

 

■今週(4/6~4/10)のテーマ:『羽田美智子にまつわるあれこれ』

4/6(月)  『朝の過ごし方』

 

この時間、まず起きたら窓を開けます。

そして、空を見ます。きょうの地球にごあいさつをします。

”おはよう、地球さん”と言います。

それから、空気を中に入れてお掃除を始めます。

これが気持ちイイんです。

 

その間に、時間がある時は土鍋でご飯を炊きます。

前の日にお米を漬けておくんですけど、

土鍋でご飯って、簡単に炊けるんです。

10分から15分蒸しあげたところに、火を止めて、

その間にお洗濯をしたり、お味噌汁やおかずをつくったりして、

朝ごはんの準備をします。

 

そして、時間に余裕がある時は体操をします。

軽く柔軟体操をしたり、ちょっと筋トレをします。

腕立て伏せを30回、『プランク』というインナーマッスルを鍛える運動をして、

だいたい20分くらい運動している間に、ご飯がちょうど美味しく炊けてます。

 

お味噌汁は、大先輩の伊東四朗さんから頂いたお味噌を使っていますが、

これが本当に美味しくて・・・

ご飯とお味噌汁と、自分でつくったぬか漬けがあれば、それで十分です。

 

ひとつご紹介したいのが、時短料理の『ブリの照り焼き』です。

ブリに軽く小麦粉をまぶして、オリーブオイルで両面を焼いて、

そこにおろしショウガをちょっとのせて、

福岡の『庄分酢』の『万能くろ酢たれ』をまぶすと、

たった5分で『ブリの照り焼き』ができます。

 

こうした朝ごはんが、私の元気の源です。

 

※『庄分酢』 https://shoubun.jp/

 

 

4/7(火)  『大切な故郷・茨城について』

 

私が生まれ育ったのは茨城県の水海道市という所で

現在の常総市です。

私はここに高校卒業するまで住んでいました。

 

私が小さい頃、町には1軒だけ『宝来館』という、

小さなレトロな映画館があったんです。

そこで映画を見たことが、現在の『女優』というお仕事に触れた

最初の一歩でした。

 

そんな私ですが、上京した時、実を言うと『茨城出身』というのが

ちょっとコンプレックスだったんです。

何日かしたある日、スーパーに並んでいるお野菜を見たら

懐かしい文字が書いてあったんです。

そこには『鉾田市生産』とか『つくばみらい市生産』って書いてあって、

それを見た瞬間、”茨城って東京の人のお腹を満たしているんだ”

”茨城は東京の台所なんだ!”と分かって、

何かちょっと誇らしい気持ちになったんです。

 

私の知ってるおじいちゃん、おばあちゃんがつくっている物が

みんなのお腹を満たしているんだ!と思えた瞬間でした。

 

茨城って東京から決して遠くないのに、今も方言があるんです。

何で東京から近いのに、方言が抜けないのかな?って

昔は思ってたんですけど、今は”自分たちの文化を守り続けてるんだ!”と

”それって結構スゴイことなんだ!”って思うようになったんです。

それ以来、誇りを持って堂々と『茨城県出身です!』と言えるようになり、

地元を愛する人になりました。

 

そして、今では『いばらき大使』、『常総ふるさと大使』を務めています。

 

茨城はここ数年、いくつもの大きな災害に見舞われていますが、

『災害に負けない、安全安心な県であって欲しい』

そして『東京の人のお腹を満たす台所であって欲しい』と願ってます。

 

 

4/8(水)  『上京物語』

 

私は茨城の高校を卒業後、東京の短大への進学で上京しました。

私には二人の兄がいますが、二人とも当時、上京していたんですが、

上の兄は就職で会社の寮に入ったので、

真ん中の兄と一緒に東京で暮らし始めました。

この時、初めて実家を離れたのですが、兄がいたので、

淋しさとか不安は、まったくありませんでした。

 

でも、親の有難みをすごく感じて、

これまで何でこんなことをやってくれてたのかな?と

しみじみと思うようになって、

やっぱり若いうちに親元を離れるって、イイことなんだなと思いました。

 

最初に暮らした所は、同じ東京でも都心からちょっと離れていて、

目の前には畑がいっぱい広がっている所でした。

その当時、お隣の部屋に住んでいた方とは、今でも交流があるんです。

赤ちゃんがいるご夫婦だったのですが、ある雨の降る日、

奥様から突然、”主人を迎えに行きたいから、

この子を見ててもらってイイかしら?”と頼まれたんです。

 

赤ちゃんだったのでちょっと不安だったんですけど、

”イイですよ”と言って赤ちゃんを預かって、

大泣きする赤ちゃんをあやしながら、帰って来るのを待ってたんです。

そのことがあってから、そのご夫婦とはすごく仲良くなって、

”お兄さんとふたり暮らしなら、ごはんつくってあげるから

 食べにおいでよ”と言われて、毎日食べさせてもらって、

最後には食費を入れるようになって、奇妙な5人暮らしが始まりました。

 

その住まいを離れて年月も経つと、次第に連絡を取らなくなって

疎遠になっていたのですが、数年前、私が出演するドラマのロケ地の

手配に関わった方が何と!その方の親戚だったんです。

そのご縁から、奥様と当時、赤ちゃんだった娘さんと

30年ぶりぐらいに再会して、またお付き合いが始まりました。

 

皆さんもこの春、こういう出会いがあるとイイですネ。

 

 

4/9(木)  『新人時代』

 

私は短大を卒業してから、芸能界の道を進みました。

スタートは旅行会社のキャンペーンガールで、

その後、映画やドラマに出演する機会をいただきました。

 

でも最初の頃はホント演技が下手で、

たくさんの方に迷惑をかけていました。

 

最初に抜擢されたドラマでは撮影中、監督さんたちから

罵声というか怒声を浴びせられて、

初めて人からあんなに怒られたなぁ・・・という経験をしました。

 

例えば”誰だ、こんなに使えない女優を寄こしたヤツは!”とか

”できないんだったら帰れ!”ということを初めて人に言われて、

毎日、歯を食いしばって、ついていかないといけない・・・と

必死にやっていました。

 

その時、監督さんたちは何も出来ない私に、

叱咤激励するつもりで言ってくださっているのは、

よ~く分かっていて、だから”負けるもんか!””泣いたら負けだ”という思いで

歯を食いしばって頑張っていましたが、そんな時、やさしい先輩たち、

当時ドラマでご一緒だった阿藤快さんや山下真司さん、

石黒賢さんから”お前ばっかり、こんなに怒られることないんだよ”

”今度怒られたら庇ってやる”と、やさしい言葉をかけてくださった時、

”お願いだから、やさしくしないで。あふれちゃう”と思った瞬間、

涙がこぼれてきて、トイレに駆け込んで泣いてました。

 

今でもそのスタジオに行くと、身が引き締まるというか

初心に帰る思いがします。

でもこれって私だけじゃなくて、今もドラマで共演している

井ノ原快彦さんや津田寛治さんも、

”オレたちも撮影スタジオのトイレで泣いたよ”と言ってました。

 

”石の上にも三年”。頑張っていればきっとイイことがあります。

 

 

4/10(金)  『好きな言葉・大切にしている言葉』

 

『決して叱るな、自分の来た道。決して笑うな、自分の行く道』。

自分より若い人を見て、”何で気づかないんだろう”と思って

怒りたくなる時って、あるかと思いますが、

そういう時に”自分も通って来た道じゃないか”というふうに

自分が来た道を思い出して、

『決して叱るな。叱る前に教える気持ちを大切にする』という言葉です。

 

『決して笑うな、自分の行く道』とは、自分よりも先輩を見て、

例えば”モタモタしてるなぁ”と思ってしまった時、

”これから自分もこの道を行くんだなぁ”という思いで、

笑うのではなく、”先輩たちが示してくれているんだ”と思って、

やさしく見守るという教えの言葉です。

 

みんな人間一緒なんだなと思うことで、他者の中との境界線を取り去る

大切な言葉だと思っています。

 

そしてもう1つ。『良き思い出は心の宝。

心の宝を作っていただくことこそ、おもてなしの心』。

 

これは、私が出演した『花嫁のれん』というドラマの中で、

野際陽子さんがよくおっしゃっていたセリフです。

野際さんは老舗旅館の『大おかみ』。

私は『女将さん見習い』という役でした。

 

野際さんが亡くなられた時、お別れの会で、最後にこの

『良き思い出は心の宝。

 心の宝を作っていただくことこそ、おもてなしの心』という言葉を

みんなで一緒に言って、『野際さん、ありがとう』と締めくくりました。

 

このドラマ『花嫁のれん』ですが、

ミャンマーでも放送されていて、

そのご縁で今年1月、私はミャンマーで行われた

『国際ドラマフェスティバル』というイベントに、招待していただきました。

そこで改めて、野際さんと今も一緒にいられる世界があることに

心から幸せを感じました。

 

■今週の感想 

 

今週は最初の放送ということで、私・羽田美智子について

いろいろお話させていただきました。

次週からは1つのテーマでお送りします。

 

私はラジオが大好きで、家でもよく聴いています。

ラジオは何かしながら聴けるのがイイですよネ。

でもこうやって自分がラジオで話すとなると、

こんなにも大変とは・・・(汗)

どうぞ長い目でお付き合いのほど、よろしくお願いします。

 

 

【お知らせ① 次週(4/13~)からのテーマ】

 

私も愛用している『アロマ』について・・・

 

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

 

◆オープニング 

♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

 

◆エンディング

♪To Be / モントルー

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パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/