高田文夫のおもひでコロコロ

2025.02.10

第122回『明治座とビバデミー賞とたけし杯』

2月1日(土)明治座での私のプロデュース公演、
昼の部 夜の部ともに立ち見まで入って大成功。
昼は「立川志らく芸歴40周年 大落語会」
夜は「シン・東京漫才BIG3」
下は客様全員に配られたシール。

昼の部 志らくのお祝いに駆けつけた女優の二階堂ふみさんから私が頂いた手ぬぐい。

二階堂ふみ。
私も昔から高田ふみ である。
ふみふみである。巨泉はハッパフミフミ。

昼の部のリハーサル途中。
志らくが好きなトムブラウン、ランジャタイ(何故か一人)の岡崎。

夜の部 リハーサル風景
左二人サンドウィッチマン、ナイツ土屋、私と塙、爆笑問題の二人。
スカウト会議本番、キュウ そして東京ホテイソン。
ホテイソンの「漫才協会」入りは決まったが、キュウは頑なに拒んだ。

伊達「実は4月からフジテレビで日曜日 爆笑さんの「サンジャポ」の裏で さんぽの番組始まるんですよ。
週に何回歩くんだって話でしょ サンポウイッチマンですよ!」
右はフジ騒動を語りたい爆問。
太田「フジの騒動だって80年の“楽しくなければTVじゃない”キャンペーンでその当時楽しい番組ばかり作ってたのが高田センセーなんですから――
諸悪の根源は高田文夫です」と大声で叫ばれた。

夜の部を見にきたクドカン(宮藤官九郎)からのお菓子の差し入れ。
そこにはクドカンの字で
「オール日芸IN仙台 91歳の母が観に来ます(生きてれば)」と書いてあった。そしてサイン。

 

前に会った時に私が「クドカン家(ち)に泊まるぞ」と言ったので あわてて来ることに。
打ちあげにも顔を出してくれたので
「お母さん わざわざ来てくれるの?悪いね」
「いや、実は一之輔さんのファンで一之輔さん見たくて来るみたいです」だとアハハ。

ちなみに「オール日芸IN仙台」は4月9日です。

白鳥が倒れたって聞いたけど あいつの事だから きっと大丈夫なんだろう。
クドカンの著作にも「白鳥を踏んだことがあるか(下駄で)」というのがある。
文庫にもなっている。私と宮藤の出会いが書かれている。

 

オールドメディア王としては「夕刊フジ」が無くなったというのは切ないネ。
「オレンジ色の憎い奴」で一世を風靡。
56年間も刷りつづけたのに今回のフジサンケイグループ問題で責任をとらされた。ン?それは違う?

 

一方 2月4日の読売には私が登場。色々いい事が書いてあって最後の最後、〆の文章が素晴らしい。
『“俺が一番面白い”と豪語する。巧みな話術に憧れ、人柄を慕う人が多いのも納得だ』
どうです?私の人柄を慕う人が沢山居るのですよ。人柄だけで54年やってきました。夕刊フジは56年。
出川が私にむかい「あと2年!」と叫んだ。
「オレん家(ち)色の憎い奴」か?

 

例の漫才協会の映画がDVDになって発売されました。題字は私。
「モノ・マガジン」で「ラジオ100周年」特集号。表紙の人は誰だか分からないが中に私も「たけしのANN」について原稿書いてます。

 

「ビバリー」の方は2月3日(月)から7日(金)までがスペシャルウィーク。
今や権威にもなった「ビバデミー賞」。
私の日に来たのは「ふてほど」阿部サダヲ、そしてロバート秋山。
「光る君へ」にまで出て私から「テカる君へ」と表彰された。ちゃんと烏帽子まで用意していた。

「阿部クンはオレとクドカンとお母さんまで居るのに仙台には来ないの?」と言ったら「ウーーン」と言ったまま固まった。

今や関東でコアすぎる3大タイトルとも呼ばれているのが、
「高田文夫のビバデミー賞」
「ビートたけし杯」
「みうらじゅん賞」
の三ツである。

 

その「たけし杯」が2月7日(金)浅草東洋館で開かれた。
審査員が、たけし氏、私、ナイツという関東最強トリオの四人(ン?)。
久しぶりに たけしさんと会って楽屋で1時間以上ずーーっと喋ったけど本当に楽しかったネ。
昔のスタッフやら芸人みんな居なくなっちゃって死んじゃったり病気だったり――。
お互いよくこの年までやってるもんだ。自然と笑みがこぼれるネ、互いに。
「いよいよAmazonでBroken Rageだろ。しょうがないからAmazon入ったよ」と言ったら笑っていた。
近況きいたら海外とびまわっていて船に頭をぶつけて記憶ソーシツに一瞬なったそうだ。
「たけし杯」は8組エントリーされて2組の同時受賞。
パソコン使った刑事コント「ハマノとハンミ」(太田プロ)とミュージカルネタの「シティホテル3号室」(タイタン)。


私は訳も分からず たけしさんから色んなグッズを子供のようにもらった。
「コマネチシールいっぱいあるから色んな所に貼っといて。
このトートバッグなら一寸したお買い物にいいだろ」

 

 

「僕らの時代」(9日)を見たら次の漫才界をになうバッテリーズのエースがトンチンカンな会話をしていた。
吉本の芸人がトバク騒ぎ。
これ以上さわぎが大きくなるか収まるか、どっちか賭けようか?

 

 

2月10日

 

高田文夫

 

 

 

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筆者
  • 高田 文夫
    高田 文夫
    高田 文夫

    高田 文夫

    1948年渋谷区生まれ、世田谷育ち。日本大学芸術学部放送学科在学中は落語研究会に所属。卒業と同時に放送作家の道を歩む。「ビートたけしのオールナイトニッポン」「オレたちひょうきん族」「気分はパラダイス」など数々のヒット番組を生む。その一方で昭和58年に立川談志の立川流に入門、立川藤志楼を名乗り、'88年に真打昇進をはたす。1989年からスタートした「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」は4半世紀以上経つも全くもって衰えを知らず。