日本で1番歌がうまいと私が勝手に思っているのが女性では勿論「MISIA」、男性では「玉置浩二」だろう。そのMISIAがニッポン放送のタイムテーブル8月9月号でラジオの魅力について語っている。読み出したら なっなっなんと「高田先生の明るい声に コロナ禍、つらい時にホッとさせられました。心が楽になりました」みたいな事をタップリ喋ってくれちゃってるのさ。33年間ずっと どーでもいい事を話しつづけてきて やっと ものの分る人に分ってもらえたっつー感じだネ。機会があったら「TIME TABLE」見て下さい。この記事のことが嬉しくて8月5日(金)の私の「ラジオビバリー昼ズ」で喋った訳。磯山さやかまで喜んじゃって「MISIAが このラジオきいてるって凄いじゃないですか。うちの兄なんて昔からMISIAのファンクラブにはいってるんですから」
その9時間後。月に1回の「MISIAのオールナイトニッポンGOLD」生放送(22時から24時)。時報と同時にMISIAが「いやぁすごいなあ、今日は朝から大変。高田先生が私のこと ずっとしゃべってくれて(中略)辛い時こそ明るくしてくれる人が普通にラジオで語ってくれるのがいいんだよネ。それより びっくりしちゃったのが磯山さやかさんのお兄さん、私のファンクラブに入ってるんだって すごくない?」だと。
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「のてっこ」とあるのは「山の手の子」という意味。10才の時 初めて行った末広亭には本当に仰天したという話。今 出ている「東京人」は”寄席”の大特集。今回は また内容も充実していて噺家ではなく寄席そのものを広くとりあげている。新宿末広亭やら上野鈴本などメジャーな定席(じょうせき)から客席30やら40なんて小さな手作り寄席までキチンと取材し紹介している。1冊丸ごとコロナ禍でも”ガンバレ寄席”の気持ちが充満。寄席のピンチを切り抜けようと私も口上で応援しているという訳です。寄席に足を運んでください。「寄席(よせ)」とは「人を寄せる場所」という意味です。
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ラジオでもそんなに紹介する時間もなく雑誌でも取りあげるスペースもなく・・・という訳で この場を借りて新刊の紹介。とりあえずこの1ヶ月の間に私が頂いた皆様の著書を。大体7割方呼んだと思う。
「ぼやいて、聞いて。」(ナイツ塙宜之・左右社)塙が人とつるめないとぼやき愚痴る。私のことも少しほめて尊敬して書いているので良書とする。
「マイ修行映画」(みうらじゅん・文芸春秋)映画における7年間の修行の書。私は30年も前から「みうらじゅんはマイブーム」である。
「精霊たちのブルース」(原田龍二・万代宝書房)4駆に乗ってから読むと最高。
「立川生志のニュース落語」(立川生志・梓書院)あとがきで何故あんなに長いこと真打昇進が遅れたのか書いている。若い頃 談志のプライドを傷つけることを言ったかららしい。そりゃそうだ。この業界の師匠とか先生なんてものは実績というプライドだけで生きてるんだから。私も無神経な奴、数人に傷つけられて、生涯つきあわなくなった。師匠と先生と国宝は傷つけてはいけない。
「カリギュラマシーン大解剖」(彩流社)74年から4年間 日本テレビで放送された優秀な子供番組。「ゲバゲバ90分」のチームが作った。喰始が”天才”と呼ばれていた時代の番組。私は日本テレビに仕事で行くと必ずカリギュラの台本を持ち帰り研究した。すぐにフジテレビでここから少しパクり「ひらけ ポンキッキ」を立案。番組的には こっちの方がヒットした。
「ラジオと憲法」(角田龍平・三才ブックス)元漫才師の弁護士が芸人、作家、歌手・・・色んな人に出会う。「オールナイトニッポンR」パーソナリティをやっていた 事もある。
続いては文庫本を 。
「永六輔大遺言」(さだまさし・永拓実 小学館)「無事七回忌も済みました」と娘さん達から手紙をもらった。この拓実とは永さんの孫で男の子である。何回か飯も喰わせたが どこに居るやら。
「インフォデミック・コロナ情報氾濫」(松野大介・講談社)テレビの制作側から描いたコロナ報道のあり方。詳しいのでおどろいた。この松野は現在沖縄在住の作家。その大昔は中山秀征とABブラザーズを組んで ちょっとだけ人気。ABのBの方である。Aは先週BSで22年振りの「DAISUKI」を放送。松野は今でも沖縄からモズクを送ってくれる いい奴。
「大俳優 丹波哲郎」(ワイズ出版)映画好きにはたまらないワイズ出版。名優、怪優、大俳優。その人柄と同じく625ページという破格ぶり。映画出演作品の全資料も圧巻。元祖BIG BOSSである。
「土を喰う日々 わが精進十二ヵ月」(水上勉・新潮文庫)映画化され いよいよこの秋公開。主演は勿論 待ってましたの沢田研二そして松たか子。旬を喰うとは つまり土を喰うことと水上は書く。料理のさまざま指導は土井善晴である。ジュリーの水上勉・・・クゥ~ッ いいネ。
<PS> 私は教わったことがある。
「八月は 六日九日 十五日」
2022年8月8日
高田文夫
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