高田文夫のおもひでコロコロ

2021.12.27

第18回『おっと天下の日大事』

年内はもうこれまで。年が明けたら またキチンと楽しい大衆芸能史を書きますので・・・。12月25日「第4回 オール日芸寄席 おっと天下の日大事」も田中前理事長ネタなどでバカな盛り上がり。もう1人の阿佐ヶ谷の田中理事長と呼ばれる”チャンコ田中”ならぬ”チ〇コ田中”。爆笑問題 田中クンもゲストとして登場し前日 結審したばかりという太田クンの旬のネタを手みやげにウラ・オモテトーク。まさに畑中葉子「うしろから前からどうぞ」状態。私、志らく、白鳥、一之輔も嬉々としてウラウラトーク。あの日のよみうりホールは楽しかった(年明けに配信があるそうです)。来年の春には第5回としていよいよ爆笑問題 太田光に御登場願おう。会が終ったら見に来ていた磯山さやかがやって来て「センセ、ペース配分というものを考えて下さいよ。子供じゃないんだから。前半30分あれだけ飛ばして後半20分は水ばっかし呑んで進行をすっかり白鳥さんに任せてたじゃないですか」だとトホホ。バレていた。楽屋に戻ると追っかけ少年のように宮藤官九郎が立って待っていて「いやあ あんな恐ろしい舞台に前回居たと思うと、ぞっとしますよ。おゝ怖。だけど面白かった・・・」と初めて会った仙台の高校生の時のような顔をして私を見ていました。初対面の40年近く前の話である。高田センセもクドカンもそれなりに年はとった。しかし放つギャグ、ジョーク、言葉にはシワひとつシミひとつない。いつまでも皮半むけの高校生だ。テッカテカ。

先日 週刊ポストで私の企画による16ページ「落語特集」をやり好評を頂きましたが今出ている週刊文春でも16ページ「落語特集」をやっております。私も2ページ談志師匠の想い出を語っております。”詩と批評”の本。あまり なじみがないと思いますが「ユリイカ」で”柳家小三治特集号”。私は業界の長老 矢野誠一氏と延々対談をしております。さぁお正月です。昇太もナイツもほうぼうの寄席に出ていますので縁起ものです。行ってやって下さい。1月2日には清水ミチコが武道館です。

そんなこんなで今年も終わります。2021 GOOD BYE オレの川柳!

仁鶴・小三治・円丈の陰にかくれて訃報があまりに小さかった男、川柳川柳(かわやなぎ・せんりゅう)。必殺の爆笑「ガーコン」である。あちらへ行けば師匠が大好きだった私の盟友右朝と左談次が酒を用意して待ってます。三人でまた”からみ酒”でも楽しんで下さい。私はもう少しこちらに居ます。皆なによろしく。

いつの時の写真か判らないが家にあったので。左から三遊亭白鳥、川柳川柳、銀の輔、私、柳家喬太郎。ペンギンは私の”いち・にの・さんぽ会”のリーダー高野ひろしが飼っているもの(今でも元気)。酒と好きな連中に囲まれて嬉しそうな川柳師匠。

皆様 良いお年を・・・。

 

2021年12月27日

高田文夫

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筆者
  • 高田 文夫
    高田 文夫
    高田 文夫

    高田 文夫

    1948年渋谷区生まれ、世田谷育ち。日本大学芸術学部放送学科在学中は落語研究会に所属。卒業と同時に放送作家の道を歩む。「ビートたけしのオールナイトニッポン」「オレたちひょうきん族」「気分はパラダイス」など数々のヒット番組を生む。その一方で昭和58年に立川談志の立川流に入門、立川藤志楼を名乗り、'88年に真打昇進をはたす。1989年からスタートした「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」は4半世紀以上経つも全くもって衰えを知らず。