サイエンスプロデューサーの米村でんじろうさんが登場。
「空気砲」や「静電気」の実験など、ステージやテレビでアッと驚く
科学実験を見せるでんじろう先生。
高校教師からなぜサイエンスプロデューサーの道に進んだのか、
科学を学ぶことの大切さや科学の楽しさを伺うとともに、
でんじろう先生の夢なども伺いました。
※ 下にスクロールしていただくと放送内容をご覧いただけます。
米村でんじろうサイエンスプロダクション 詳しくは、コチラ
YouTube でんじろう先生 [公式] コチラ
X(旧Twitter) 米村でんじろうサイエンスプロダクション【公式】コチラ
これが黒木さんも受けた「空気砲」です。
科学は楽しい
科学は人間の好奇心を満たしてくれるもの。
なぜだろうと思うものに答えを与えてくれるもの。
科学は本来楽しいもの。
勉強ではなく、音楽を楽しむように楽しむことができるもの。
科学というと先入観で敷居が高いと思われがち。
料理と同じで教科書とかで原理とか
理屈を学んでも面白くない。でも実際にやれば楽しい。
科学は生きる力を育む。
大人になっていくと、だんだん、好奇心がなくなる。
子供の頃には、見るもの聞くもの、「なぜ?」だが、
大人になってしまうと、日常生活が忙しく、
できるだけその疑問を抑えておくようになってしまう。
好奇心に蓋をしていく。
だからその蓋を取って、身の回りには不思議なこと、
知らないことだらけだということを
童心に戻って思い返すことができる。それが科学。
科学に親しむことで、子供の頃に持っていた無垢な好奇心などが蘇る。
それは、新鮮に生きる力になるのではないかと思う。
音楽や映画、芸術や文学をみて感動して生きる力を得るように、
科学もそういうもの。あまり理屈や原理を理解しなくてもいいと思う。
科学の先生からサイエンスプロデューサーへ
元々は高校の科学の先生。
11年教員を勤め、40歳でサイエンスプロデューサーになった。
フリーランスなった時に肩書きが必要だったので、
自分でサイエンスプロデューサーという肩書きを付けた。
教員を何年もやってるうちに、次第に教師という仕事に向いてない
ということがわかり、フリーランスへ。
科学の楽しい部分を教えることは好きだったが、
生活指導とか、クラブ活動指導とか、進路指導とか、
科学以外のところが向いてなかった。
だから、科学だけを仕事にしていこうと思った。
また、NHKなどの科学番組、子どもたち向けの
科学番組の企画や収録の手伝いをしていたことがあり、
興味を持ち、やってみたいという思いもあった。
フリーランスになったら、心配してくださる方がいて、
こんな仕事やってみないかとか、
「学習と科学」のような学習誌からの企画の手伝いや
テレビ番組の手伝いなど、
仕事がポツポツと入ってきた。
集中して1つのことをやるのは割といいが、
他のことがもう見えなくなってしまうので、
科学の実験だけ工夫するという仕事が向いていたのだと思う。
でんじろう先生と理科の出会い
房総半島の自然豊かなところで育った。
小川で魚を捕まえたり、山菜取りに行ったり、自然に親しみ、
夜は暗いので星とかがよく見える。天の川とかもよく見えた。
興味を持ったこと、例えば天の川は星の集まりだということを、
学校の理科の時間に教えてくれる。
自分の日常の体験と学校で勉強する理科の中身が一致していて、
好奇心搔き立てられたし、そうなんだとわかり、
理科の授業で答え合わせができ、とても楽しかった。
今はネットなどの間接的な情報ではなく、
深く生活に根付いていて、実体験を伴っていたから、
興味がいつまでも消えなかったのではないかと思う。
本を読んで、学校の勉強だけだったら、
興味はいろんな方向に伸びていくので、
思春期になっていくと違う方向に行ったかもしれない
自分は昭和30年代に育っているので、あんまり物がなく、
自分で竹とか木を削って、道具を作ったりした。
周りにあるものを工夫したことが自分の原体験になってるので、
教師になっても手作りの実験をおこない、
サイエントプロデューサーになってからも、
その体験がとても生きている。
子供が科学を学ぶことの大切さ
子供が理科や科学を学ぶことは大切。
自然現象にしろ、機械や道具が動くことにしても、
仕組みや原理がちゃんとあるということを理解することが、
人間が物を考えるときの1つの方法論、考え方としてとても大切。
物事を見聞した時に、そこにはどんなことが働いて
そうなったのか、ちゃんと考えるようになる。
自分で判断できる力を養うための道具となる。
全国各地でサイエンスショーをやっている。
ショーなので、勉強ではないので、とにかくワクワク楽しく、
体験してもらえればいい。
そういう体験の積み重ねが、きっとすごく大切。
ショーの時は、「あっ」と驚いたことが、そのうちに
「なんでなんだろう」と、なっていけばいい。
それも全員でなくてよい。
その中の一部がこれを1つのきっかけにして、
技術者とか研究者の道に進む人もでてくる。
色々な体験することが子供たちにとってはとても大切。
サイエンスの体験もその中の1つだと思う。
科学というのは、ある意味、人間の夢、魔法を可能にしてくれる手段。
そう考えると、ものすごく夢があるし、子供たちもワクワクすると思う。
これからの夢・目標
サイエンスショーは定期的に全国あちこちでやっている。
子供から大人まで楽しめる、
科学技術は日進月歩で。ここ10年、20年、すごい進歩で、
ITなどデジタル技術の発展、飛躍が凄まじくてびっくりする。
数十年前までは想像もできなかったことがおこっている。
未来は全く未知数。全く予想がつかない。だから夢。
子供たちの創意工夫によって、全く違う未来が見えてくる。
新しい技術が発展する可能性がすごくあると思う。
そこから考えると、やはり科学、科学技術というのは、
ものすごく広がりや夢がある世界だと思う。
自分にはサイエンスショーのシアターを作りたいという夢がある。
様々なホールでサイエンスショーをやっているが、
ホールは、火はダメだったり、制限があったり、
客席の構造的にもステージを見るものであって、
サイエンスショー向きではない。
サイエンスショーに特化したような、ホールが作ることができたら
そこでもっと面白いこと、ワクワクするようなこと、体験が、
できるのではないかと思う。
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