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2024.11.22

光彫り作家のゆるかわふう さんに聞く「光彫りの魅力」と制作活動について。

 世界初、オリジナル技法の「光彫り」を考案した今注目の美術家

光彫りの魅力、さらに黒木瞳さんとのコラボレーションのきっかけや

舞台美術への取り組みについても伺いました。

 

※ 下にスクロールしていただくと放送内容をご覧いただけます。

公式HP コチラ

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Instagram コチラ

 

2024. 12/8までウッドワン美術館展覧会(広島) 

 

<お知らせ>

昨年、ゆるかわさんが舞台美術を担当した

黒木瞳さんの朗読劇『ルビンの壺が割れた』の再演が決まりました。

2025年1月24日の東京公演を皮切りに九州各地を回ります。

古代ギリシャの壺をテーマに制作した、ゆるかわさん作品もご覧になれます。

————-

●東京公演

2025年1月24日(金)夜公演18:00場 19:00開演

2025年1月25日(土)昼公演13:00開場14:00開演

<にしたんクリニック貸切公演>

2025年1月25日(土)夜公演 17:00開場 17:30開演※16:30よりロビー開場

揚所/I’M A SHOW

東京都千代田区有楽町2丁目5番1号有楽町マリオン(有楽町センタービル)別館 7F チケット/8,800円(税込)

主催/FUZIMURA

特別協賛/にしたんクリニック

お問い合わせ/サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日12:00-15:00) 

 

 

● 長崎公演

2025年2月8日(土)

昼公演 11:00開場 11:30開演

夜公演 16:00開場 16:30開演

場所/とぎつカナリーホール

長崎県西彼杵郡時津町野田郷62番地

チケット/7,500円(税込)

主催/NIB長崎国際テレビ・とぎつカナリーホール

お問い合わせ/NIB長崎国際テレビ

095-826-2266(平日9:30~17:30)

 

 

●福岡公演

2025年2月9日(日)

16:15開場 17:00開演

場所/八女市民会館おりなす八女 ハーモニーホール

福岡県八女市本町602-1

チケット/一般 6,000円(税込)おりなす友の会5,500円(税込)

主催/NPO法人おりなす八女文化事業振興会・八女市

お問い合わせ/八女市民会館おりなす八女

0943-22-5332

(受付時間:9:00~18:00)※祝日を除く月曜休館

 

 

● 宮崎公演

2025年2月11日(火)

17:00開場 17:30開演

場所/都城市総合文化ホール 中ホール

宮崎県都城市北原町1106番地100

チケット/8,800円(税込)

主催/FUZIMURA

後援/MRT宮崎放送

お問い合わせ/FUZIMURA

096-288-6696

 

 

● 大分公演

2025年2月13日(木)

18:00開場 18:30開演

場所/竹田市総合文化ホールグランツたけた

廉太郎ホール 大分県竹田市玉来1番地1

チケット/8,800円(税込)

主催/FUZIMURA

共催/公益財団法人竹田市文化振興財団

後援/OBS大分放送

お問い合わせ/FUZIMURA 096-288-6696

 

 

● 熊本公演

2025年2月15日(土)

16:00開場 17:00開演

場所/市民会館シアーズホーム夢ホール大ホール

熊本県熊本市桜町1番3号

チケット/8,800円(税込)

主催/FUZIMURA

共催/市民会館シアーズホーム夢ホール

後援/TKUテレビ熊本・FMKエフエム熊本

お問い合わせ/FUZIMURA 096-288-6696

 

 

● 鹿児島公演

2025年2月16日(日)

15:15開場 16:00開演

場所/川商ホール(鹿児島市民文化ホール)第2ホール

鹿児島市与次郎二丁目3番1号

チケット/5,500円(税込)※高校生以下半額

主催/公益財団法人かごしま教育文化振興財団(川商ホール)

お問い合わせ/川商ホール(鹿児島市民文化ホール)

099-257-8111(9:00~22:00)※水休

 

 

朗読劇 『ルビンの壺が割れた』の舞台セット

「光彫り」は、後ろから光を当てて、

凹凸をつけたものが浮かび上がるというような芸術。

前回この番組に出演したあと、黒木瞳さんが個展に来て、

『ルビンの壺が割れた』という作品を朗読劇にしようと思っていて、

そのルビンの壺を自分に彫ってほしいと依頼された。

今まで作ってた青の静かな世界とはまた全然違った分野の

朗読劇だったので、自分にとっても挑戦だった。

「ルビンの壺」なので、横顔がツボにも見えるし、

人の顔にも見えるということで、

そこまでは作品で作れるかなというイメージはあった。

しかし、舞台セットなので、いかんせん大きい。

通常は、一歩ずつ積み上げながら、

最終的にどんなイメージが浮かぶかなというところに

進んでいくが、今回は、突然見えた。

最後に、大きな仕掛けを作りたいという話もいただき、

そこも含めて、あとは技術的な問題を

どうやって解決するかだった。

 

 

「光彫り」とは?

世界初、オリジナル技法の「光彫り」を考案。

「光彫り」とは、いわゆる絵画とかではなく、

使ってる素材は建築用の断熱材。

いわゆる壁とか床の裏側に入っている、

ちょっと固めの発泡スチロールのようなもの。

自分は3cmの厚みのものを使っている。

ホームセンターに行けば、誰でも買えるようなもの。

少し水色がかってたり、少しオレンジだったりと色がついている。

それに後ろからLEDライトの白い光を当てると、暗闇で急に輝き出す。

厚みの変化と、表情をつけることで、

暗闇の中で光る色々な作品モチーフが描けるところが

非常に面白いところ。

元々は、東京芸大の建築科で

断熱材を、建築模型の素材として使っていた。

グループ展の際、友だちはみんな絵がすごくうまいので、

自分が何ができるか考え、

これぐらいでしかできないなと思って始めたのが「光彫り」。

 

 

展示会「ゆるかわふうの世界」

12月8日まで、広島にあるウッドワン美術館で

「驚異のアート 光の芸術家 ゆるかわふうの世界

 宇宙(そら)の記憶」が開催。

ウッドワン美術館が所蔵している、

洋画界の巨匠、黒田清輝先生の「木かげ」という作品を

光彫りで表現した作品を展示。

全く一緒ではないが、イメージをして

黒田清輝の洋画の世界観を表現した。。

今回、初めて緑色の断熱材を使った。

実際の黒田清輝の作品と自分の作品を

並べて、展示させていただけるという、貴重な機会をいただいた。

「光彫り」は失敗ができないし、

彫ったら彫りっぱなしなので。、本当に慎重に、

でもこの自分の作品の良さをどうやって出そうかというのを

考えながら彫っていくというのがやはり難しい。

部屋を真っ暗にし、額縁の中にLEDが入っていて、

それをつけて描く。

部屋真っ暗にしないといけないので、アトリエは昼間も閉め切る。

真夏はすごい暑いので大変。

 

 

朗読劇 『ルビンの壺が割れた』での挑戦

「光彫り」は、凹凸がありますし、色も鮮やかで。

人の目で見ないとわからないところが非常に多い。

写真にしてしまうと、ただの写真になってしまうので、

ぜひ実際に見てもらいたい。

プロジェクターの映像ともまた違ったモノの質感があり、

非常に迫ってくるリアリティがあったりする。

今回の『ルビンの壺が割れた』の舞台セットはとても大きいので、

1ヶ月ぐらいはかかったのではないかと思う。

普通に彫ってグラデーションを作るというより、

オレンジやら黒やら赤やら、いろんな色を混ぜながら、

断熱材の中でも、いろんな変化を生ませるために

新しいことにいろいろチャレンジしたので、

時間はかかった方だと思う。

明るいところで見るとただの断熱材だが、

そこに後ろからバックライトを当てると非常に鮮やかに光ったりとか、

舞台の中でいろんな表情をつけられるところが、今回面白かった。

普段自分1人で全部やってるのだが、

今回はスタッフさんも実現するために協力してくださった。

朗読劇なので、朗読だけで演技していくわけだが、

心情の変化と、自分の作った作品とがちょうどリンクするような形で、

クライマックスに迫るに従って、すごい変化が起きてくる。

 

 

今後の活動

「光彫り」を始めて来年がちょうど10年目にあたる。

来年は、美術館の展覧会そのものはないが、

10年の集大成ということで、面白くしていきたいと思っている。

まだ確定はしてないが美術館から飛び出て、

何か素敵な建物、京都のお寺であったりとか、

すごく歴史がある建物の中で、

自分の作品を展示したいという気持ちがあり、

今それを計画している段階。

今年は、 京都ノートルダム女学院の横に、古い建物があり、

そこの和室で展示した。

和室で展示すると、ふすまみたいに見えたりする。

自分も建築出身なので、建物の中でどういう見え方ができるのか

というのを色々チャレンジしたい。

まだ計画段階なので、これからどうしようかなというところ。

京都といえば、桂離宮があったりとか、

夜に月を見て楽しむ文化であったりとか、非常に深い歴史があるので

そこで日本の美として光彫りを広めていきたいというところがある。

ゆくゆくは海外でも展示できたらとは思っている。

また、「光彫り」を自分だけでなく、いろんな人にやってもらっていったら

面白いとも思っている。

 

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