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2023.07.14

新潟県のクラフトウイスキーメーカー 新潟小規模蒸留所 取締役の堂田浩之さん登場。

新潟県のクラフトウイスキーメーカー

株式会社新潟小規模蒸留所 取締役の堂田浩之さんが登場。

印鑑販売の企業が、ウイスキーを作り始めたきっかけ、

そして、製造開始からわずか2年で

「ワールド・ウイスキー・アワード」で世界最高賞を受賞した

ウイスキーづくりのこだわりなど伺いました。

 

新潟亀田蒸溜所 コチラ

Twitter コチラ

 

世界一に輝いた 新潟亀田ニューポット Peated

製造開始からわずか2年、

今年行われた世界的権威のある「ワールド・ウイスキー・アワード」の

未成熟原酒部門で世界最高賞を受賞。

世界最高賞を受賞したウイスキーは、

「新潟亀田ニューポット Peated」。

これは、“ピート(泥炭)”を燻して作った原材料の麦芽を使った、

“ピートのきいている”ウイスキー。

ウイスキーが苦手な方は、

無糖の炭酸で割ると、

アルコール度数も低なり、飲みやすくなる。

本音を言うと、ストレートかロックで飲んでもらいたい。

通常ウイスキーは原酒をつくったあとに

樽で寝かして茶色くして出荷する。

「未成熟原酒」とは、樽に寝かせる前の状態のウイスキー。

未成熟原酒部門は、比較的最近できた部門。

原酒の段階でウイスキーの骨格は出来上がる。

どういった原酒を作っているかを競う部門。

 

 

ウイスキーづくり始めたきっかけ

もともとは、国内はんこ販売シェア一位の会社。

ウイスキーをづくりを始めた一番大きなきっかけは、

自分がウイスキーが好きだということ、。

「竹鶴17年」が2016年に3500円くらいで売っていたものが、

当時5000円に上がるなど、日本のウイスキーの価格が

上がってきていて、

このままいくと、日本のウイスキーが自分たちの手が届くところに

なくなるのではないかと自分がぼやいたときに、

妻が「それでは自分でつくればいいじゃない」といったことから

いろいろ調べ始めた。

スコットランドへ行ったり、国内の蒸留所を見に行ったりした。

国内の小さな蒸留所に行った際に、

素人ながらに自分たちも作れるかもしれないと思い、

事業化しようと思った。

ウイスキーを作っている会社で研修をするなどして、

ウイスキーは製造するために必要な免許を取得。

いい品質のウイスキーができたとは思ったが、

世界最高峰の賞を獲得するとは自分自身、正直思っていなかった。

 

 

ウイスキーづくりのこだわり

ウイスキーづくりをするにあたって、勝算はあった。

事業を始める前に、新潟のスノーピークの社長から

「新しい事業をやるなら、自分の好きなことをやりなさい。

好きなことをやれば、突き詰めていけるので

必ず成功するからやってみなさい。」という言葉を頂いた。

自分は本当にウイスキーが好きだったので、突き詰めていけると思った。

自分が飲みたい味のウイスキーを作ろうと思い、作っている。迷いはない。

大手の研究員の方の過去の論文を読みほどいたり、

クラフトウイスキーメーカーの方に意見をきいたり、情報交換をしたり、

大手メーカーのOBの方からアドバイスをもらったりする中で

試行錯誤を繰り返した。

そして、今自分の好きな方向性のウイスキーを作ることができている。

ウイスキーを発酵させるとき、ステンレスの桶ではなく、木製の桶を使用。

木桶には乳酸菌が住み着き、乳酸菌は、ウイスキーを作る上で、

いい香り成分を出すことが知られていて、

複雑なウイスキーの香りにつながる。

また、新潟県産の麦を使おうと、

ウイスキー用に「ゆきはな六畳」という品種を開発してもらった。

未成熟原酒部門で世界最高峰の賞を受賞して嬉しいが、

これを獲ったからには、原酒だけでなく、

3年以降、熟成したものでも良い品櫃のものをつくらないとと

プレッシャーにもなっている。

 

 

世界に羽ばたくジャパニーズウイスキー 

クラフトビール1号の「越後ビール」や、

日本で一番古いワイナリー「岩の原ワイン」があるなど、

新潟は日本酒だけでなく、お酒全般が盛んな地域。

一番大事なのは水。お酒を醸す上で「きれいな軟水」が必須条件。

また、酵母との相性がいい。

ウイスキーの魅力は、自分にとっては多様性があること。

臭いウイスキーもあれば、香りが高いエレガントなウイスキーがあったり、

同じ原材料なのに、作り方によって振り幅があるというのが

魅力だと思う。

ジャパニーズウイスキーは今、輸出額が、日本酒を抜いて

一番海外にでているお酒になっている。

ジャパニーズウイスキーが海外で愛されているのは、

ブレンドの技術だと思う。

ウイスキーはいろいろなタイプのものを樽からだし、ブレンドして製品をつくる。

日本人の繊細さ、味覚の鋭さが評価されているのだと思う。

同じ原酒を、同じ種類の樽にいれても、3年後出来上がった時に個性が違う。

いろいろな性格を持ったウイスキーをブレンドすると

複雑でおいしい味のウイスキーができる。

 

 

今後の夢

会社は、ウイスキーを作りながら、

今もはんこの事業をおこなっている。

ウイスキーの木の樽のはんこも将来は作ってみたい。

会社では、ウイスキーづくりが忙しい時は、はんこを作っている人に

ウイスキーの瓶詰を手伝ってもらったり、

はんこ作りが忙しい時は、ウイスキーのメンバーが

手伝ったりしている。

新潟小規模蒸留所で作られた商品は

「新潟亀田蒸留所」のホームページで販売をしていたが、

予約が多く、今、ホームページでの受注は中止している。

このあと、秋から冬にかけて、またホームページでの販売と同時に

全国の酒屋さんで少量だが販売をしていこうと思っている。

今我々がつくっているのは、ニューボーンと言われる

3年未満の樽の中の商品なので200mlで販売している。

来年の冬から再来年の1月か2月には

3年経ち、ジャパニーズウイスキーの定義を満たした

ウイスキーのファーストリリースを考えている。

その時には700mlのフルボトルで出そうと思っている。

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