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2021.08.20

クリエイティブ・ディレクター鹿毛康司さんに聞く、『「心」が分かるとモノが売れる』

8月16日(月)からは、

クリエイティブ・ディレクターの、鹿毛康司さん登場。

数々のヒットCMの誕生の裏側やそのアプローチの方法、

モノを売るためには「お客様の心に向き合うこと」とは・・・

著書『「心」が分かるとモノが売れる』

その極意を伺います。

 

潜在意識

クリエイティブ・ディレクターとは、CMを作る時のリーダーのような存在。

エステーの家庭用消臭剤「消臭力」や防虫剤「ムシューダ」など、

数多くのヒットCMを手掛けている。

2020年に独立し、株式会社かげこうじ事務所を設立。

日経BPさんから、『「心」が分かるとモノが売れる』という本を出版。

マーケティングとは「心」であるという、テーマで綴っている。

心とはインサイトの事で、データで分析するのがマーケティングだと

思われがちだが、実は消費者は無意識のうちに、

潜在意識で行動し、モノ買ったりしている。

例えば、人間関係でも思いを寄せている人にモノをプレゼントする際、

その人の事をよく考え、本人も気づいていないような

潜在意識を見つけ出して、プレゼントしてあげると

他の人とは違った感情を持ってもらえる事が多い。

 

 

糸井重里さんという存在

あるテレビ番組に被写体として出演した番組した際、

コピーライターの糸井重里さんご自身のHPでコメントを残していて、 

そこにはあたかも現場にいたかのように会社の事や、

企業とは、そしてやるべき事は、という事が丁寧に描かれていた。

糸井さんにはとても影響を受けていて、著書『「心」が分かるとモノが売れる』

へも色濃く反映している部分がある。

数年前に対談をする機会があり、糸井さんは人生や人について、

いろいろなことをずっと考えていて、

そこに生まれる何かモヤモヤとした物を自然な言葉で表現する事ができる。

 

人は潜在意識が95%

テレビのCMは何度も繰り返し放送されるため、

飽きられてしまうと、チャンネルを変えられてしまう。

作り手も色々なことを考えて、観る側の視点になって

作る事が大切だと考えている。

人が嬉しいことや悲しいこと、全てを網羅するような

作品作りができれば、多くの人に受け入れられると感じている。

以前、脳科学者と対談をした時に、不動産の選び方についての話を聞いた。

不動産を選ぶとき、間取りや利率などを基準に

選んでいる印象が強いが、その情報を1人の

人間が整理する事は容易ではなく、結局はインスピレーションで

買っている、という研究結果についての話だった。

人は潜在意識が95%を占めていると考えていて、

モノを売るためにはそこに働きかける必要がある。

 

SNSの力

現代の宣伝広告に大きな影響を与える「SNS」は、

とてもラジオと似ていると考えている。

ラジオは基本的に1人で聴いている事が多いが、

どこか知らない誰かと一緒に聴いている連帯感を感じる事が出来る。

そのつながりを電子的にしたものがSNSだと考えていて、

人間の根本的な部分に触れる、新しくも古いメディアだと思っている。

これまでの宣伝は、企業が宣伝してくださいという一方的な

お願いから生まれるものが多く、いわゆる「縦」の繋がり。

今はSNSを介して、何か商品に対する意見を発信する事で、

大きな力となって、強い宣伝効果を生んでいる。

みんなが喜ぶ物を作り、SNSなどで多くの人が

褒めてくれれば自然な拡散が生まれる。

 

 

原動力は「ありがとう」

マーケティングという仕事ほど、人に喜んで貰って

お礼を言われる仕事は中々無いと感じている。

元々CM制作などは全く考えたこともなかったが、

会社員時代に、様々な都合から自社でやるべき事が多く、

いつしか作詞・作曲までも手がけるようになっていた。

大きな目標などはないが、なるべく、現場に行って、

何が求められているかを見失わないようにしていきたい。

仕事の原動力は、お客さんの笑顔やお礼の言葉。

一度、東北の西川貴教さんのライブで、

サプライズでCMを撮影した際に、袖にいる

自身に向かって多くのお客さんが

「ありがとう」という言葉をかけて貰い、

涙が出そうになるほどの感銘を受けた。

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