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2021.01.15

横浜創英中学校・高等学校、校長の工藤勇一さん、学校の「当たり前」をやめた。とは?登場。

横浜創英中学校・高等学校、校長の、工藤勇一さん登場。

著書「学校の「当たり前」をやめた。 生徒も教師も変わる!

公立名門中学校長の改革 」(時事通信社)

コロナ禍での学校教育、斬新かつ洗練された学校改革

子供たちの自律を促すために、すべき事とは何か!

 

横浜創英中学校・高等学校について  コチラ

コロナ禍の学校教育・オンライン化

去年まで東京・千代田区麹町中学校の校長を務めた。

宿題の廃止、中間・期末テストの廃止、クラス担任の廃止など

多くの学校改革を実施。

今年度から横浜創英中学校・高等学校校長に就任。

コロナ禍で、今年度は、入学式などもできなかった。

しかし、いち早く授業のオンライン化に着手し、

最初はいちばん苦手だったICTだが、5月頃には完に適応し、

ほぼ例年に遅れのないレベルで授業を行えた。

校長に着任したその日に、教員を集めて、これからの問題点について

話し合った。そこから2週間ほどで、授業のオンライン化実現に至った。

その過程をyoutubeなどで配信し、子供や保護者にあえて見えるようにした。

それが不満に思われないきっかけとなったと考えている。

各家庭にヒアリングし、それに対する対策をきっちり行った。

 

様々な学校改革

著書「学校の「当たり前」をやめた。生徒も教師も変わる!

公立名門中学校長の改革」(時事通信社)

では、自身の学校改革について詳しく綴っている。

学校はなんのためにあるのか、ということを考える必要があり。

多くの人が誰かの決定を待っているだけでは教育とは言えない。

自分で考えられるようになる力を育ててあげる事が、

学校教育の本質だと考えている。

親御さんも子供の環境を整える事ばかりに注力してはいけない。

自律した人間になれるよう背中を押してあげる事が大切。

施しすぎると、いつしか、人のせいばかりに

するようになってしまう。学校改革は全て、手段の一つでしかなく、

子供達が自分の足で、考えて生きていけるようにするための道筋でしかない。

 

日本の教育の課題

学校は子供達が社会の中で、より良く生きていけるように

するためにあると考えている。地球全体がいつまでも

存続できるわけではなく、様々な人種・文化があるため

共存していくには、一人一人が考えをきちんと持つ必要がある。

既にもう、先進国では学校教育から変えていかないと、

国の存続に関わると考えていて、

特に力を入れているのが、ヨーロッパのEU。

日本のような島国とは違い、国が地つづきのため、

文化が入り混じっている。何より戦争を起こしてはいけないという意思が強いため、

それが国同士の協力にも繋がってきている。

学校が本当にやらなければいけない事は、

多くの人が幸せになるために

きちんとした考えを持つ子供を育てる事。

 

少数派に目を瞑らない

日本は民主主義の国家だが、闇雲に多数決を行うことは

必ずしも良い事ではない。

全ての人が誰かを置き去りにしてはいけない、

という考えを持つことが大切になってくる。

子供に限らず、誰しも当事者性を持つ必要がある。

世の中を作っているのは、自分自身だと自覚することが大切。

もちろん世の中ではなく、クラスや職場など

まずは小さなコミュニティからでも十分で、

少数派の意見を考えるためには、まず対話を

することから始めなければならない。

ある時、生徒に「大人でも差別する心を消すのは難しい」という話を

したことがある。しかし、誰もが差別する行動を止める事は可能で、

そのことを理解し、自覚する事が差別を無くす第一歩となる。

 

全員で作り上げる学校

校則やルールは必ずしも必要なものではない。

生徒と教師の会話が、校則を破った事への注意ばかりになってしまっては、

本末転倒で、とてもつまらない学校生活になってしまい、本質的ではない。

生徒は意識すればするほど、ルールを破るというマインドになってしまう。

その対策としてやった始めに行った事が「掃除」だった。

自身が、赴任したある学校はそこら中の壁が壊れていて、

ゴミも散乱しているような悲惨な状態だった。

しかし、大事な事はそれを自分たちで打開する事。

みんなで一生懸命、掃除、修復に打ち込んでみると、

自分たちが学校を形成しているという意識が芽生えてくる。

生徒と教師が対立していては、生徒はいつまでたっても

大人になりたいと思うことはできない。現在、校長をしている

横浜創英中学校・高等学校を社会の一部として、成長していけるような、

全職員のアイデアで学校を作れるような、そんな学校にしていきたい。

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