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2020.09.04

防災システム研究所 所長、山村武彦さん登場。知ってほしい、今の防災の常識とは

防災システム研究所 所長、山村武彦さん登場。

改めて確認してほしい防災についての対応、

さらに、コロナ禍で考えるこれからの防災について。

災害への備えの常識も以前とはだいぶ変わってきています。

正しく考え、確実に備える、これからの防災について伺います。

 

家族と防災会議

8月30日からは防災週間がスタートしている。

自身もコロナ禍での、自粛期間中は、

メディアへの出演や、年間に150ほど行なっている講演も、

ほとんどないような状態だった。

今、さらに大規模災害が来た時どうなってしまうかは

専門家でも簡単には想像できない。

例えば、感染症が流行する中、大規模災害が起きた場合、

避難所では大きな問題が生じる。

三密を避けるために、従来の収容人数の

半数以下に制限する必要がある。元から環境の悪い、

避難所も多いため、大きな混乱が予想される。

今、避難所を増やす活動も進めているが、安心は出来ない。

三密を恐れ、避難をしない人も出てしまう可能性も出てくるが、

車中避難や、親戚のうちへの避難など、

避難の方法も考える必要がある。まずは、家族や身近な人と

防災について一緒に考える時間を設けることが大切。

 

防災の日

防災システム研究所 所長として、

これまでの、経験から学んだ「防災のための心構え」がある。

 

・「安全は与えられるものではなく、自ら努力して勝ち取るものである」

いまだに、防災は行政や自治体がやる事だと考えている人が多い。

 

・「防災とは、大切なものを、最後まで守り抜くこと」

 命や時間は失ってから取り返すことは出来ない。

 災害時、その瞬間に逃げないと全てを失ってしまう可能性がある。

 

・「防災とは、被害者・加害者・傍観者にならないためのモラルである」

 被害者にならない事はもちろん、助け合いの精神を忘れてはいけない。

 

災害時要配慮者もとても増えてきている。

災害時に全ての人に、自治体や救急隊が

自助・共助・公助だけでなく、近くで助けあう近助をという事も考えて欲しい。

安心・安全は知識と知恵の継承で、

これまでの災害での経験や教訓を常に忘れないで欲しい。

 

防災とは、「大規模災害」に備える事

防災において、まずは自宅の安全確保をする事が

大切となってくる。住居が安全だと気持ちも落ち着ける。

阪神・淡路大震災の際は、重軽傷者が4万3000人にも及んだ。

その中の半数近くが、家具類の転倒が原因となっている。

今のうちに、自宅の避難経路の確認、家具の転倒防止や、

ガラスの四散防止などの対策を取る必要がある。

自身の住む地域について理解を深める事も重要で、

まずは地形や地盤、過去の災害事例を確認、

そして、ハザードマップで避難場所を知っておく事が大切。

家族の構成に合わせた、緊急時の備蓄を改めて考え直し、

水や食料だけでなく、今は体温計や除菌シート、

マスクやトイレットペーパーなど準備をしていて損はない。

過去には大災害とインフルエンザの流行が重なった事例もあり、

大規模災害に備えるには少なくとも、1週間分は備蓄を蓄えておいて欲しい。

 

災害時の連絡方法

災害時の連絡手段で最も有効なのは、身近なところでは

SNSを利用した連絡。一般の電話は回線の容量に限界があり、

通信規制がかかる可能性がとても高い。

その他には、「災害伝言ダイヤル」という手段もある。

災害時以外にも、定期的に体験利用が出来る。

この防災週間にも体験利用が解放されていて、

使い方は171にダイヤルし、自宅の固定電話の電話番号を

IDとしてメッセージを交換できる。

その他にも、「web171」という災害伝言板や、

各携帯電話のキャリアでも安否確認のサービスも展開されている。

また、被災地の中同士での電話は、

通信の制限を受ける可能性が高いが、

被災地の外との連絡は比較的制限されにくいため、

あえて、離れた知人や親戚に連絡をすることも有用。

そして、自分で緊急時に必要だと思うものをイメージし、

自分ならではの防災セットを持ち歩くようにして欲しい。

 

大地震はおよそ16年に1度起きている

今まで常識だと思っていた防災や、災害時の知識は

日々新しくなっている。例えば「地震の時は机の下に身を隠す」

という考え方は、一概には良いとは言えない。

古い木造の建物の1階であれば、なるべく早く外に出た方が良い。

なので、一般の家の場合は、自宅の安全は場所「安全ゾーン」を

確保して欲しい。店頭落下物の少ない、ガラスから距離のある場所など、

玄関は比較的、物が少なく安全な場合が多い。

そして、玄関に避難できた際は、ドアを開け経路を確保する。

他にも、車の運転中に地震が来た際は、

すぐに降車する必要もなく、まずは落ち着いて、

徐々に徐行し、ゆとりのある場所まで走り、

ラジオなどで、災害の情報をきちんと聞いた上で

車を降りる方が安全だと考えられる。

9月1日で、関東大震災から97年目となり、

この間、100人以上の犠牲者を出す災害は16回発生している。

平均すると、6年に一回程度は大地震に襲われている。

台風は毎年、11個ほど接近し、3個上陸すると言われていて、

今回のようなパンデミックは20年に一度は起こっている。

改めて、この防災週間に災害や有事への備えを考え、そして準備して欲しい。

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