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2020.06.12

看護師から僧侶への転身した玉置妙憂さんにきく、生きることとは

看護師であり、僧侶の玉置妙憂さん登場。

ニッポン放送では「テレフォン人生相談」の

パーソナリティとしても活躍。

看護師から僧侶への転身のわけ。

著書『死にゆく人の心に寄り添う~医療と宗教の間のケア~』

医療の現場で、医学や看護だけでは

カバー出来ない人の心の部分について伺いました。

ツイッター コチラ

フェイスブック コチラ

テレフォン人生相談のHP コチラ

 

看護と仏教との出会い

看護師になる前は、法律事務所で働いていて、

子供が重いアレルギーを持っていたため、

子供をきちんと成人させてあげたい、

という思いから看護師になった。

そして、自身の夫が病気で亡くなった際、

考え方が変わり、出家を決意した。

現代の医学は、基本的になるべく治療をして

回復を目指すという考え方で、主人を看取った時、

延命治療をしなかったこともあり、

その姿がとても綺麗だと感じ、治療の選択の余地が

世の中には必要だと感じた。何もせず見守る側も

とても辛いが、その時に何が必要なのかを仏教に学ぼうと決心した。

 

生きる事とは・・・

実際の医療の現場に携わり、医学や看護だけでは

カバー出来ない部分を感じた。

何より現代医学は、生きている人に対する対応が中心である。

その生と死の境目をケアできるのは僧侶だと思った。

亡くなる事は終わりではなく、必ず先がある。

著書『死にゆく人の心に寄り添う~医療と宗教の間のケア~』は

そんな人々の心のケアのために執筆した。

著書『頑張りすぎない練習-無理せず、ほどよく、上手に休む』

では、頑張りすぎないコツを綴っている。

生きるという事は「感謝をするという事」。

生まれた時点で人は全てのギフトをもらっていて、

その人の生き方に関係なく、感謝をする事が出来れば

生きている意味が必ずあると考えている。

 

 

自分の心のコップを満たす

人の相談に乗る時は、とにかく聞いてあげる事が大切。

話を聞く事自体が、悩みを解決に導く。

何か自身がアクションを起こす必要はない。

また、努力をする事はいいが、頑張りすぎてはいけない。

力を抜くところは抜けば、何事も長続きをする。

仏教では、自分のための利益を「自利」、

他人のための利益を「利他」という。しかし、

自身が満たされていないと、誰かの利益を考えることは難しい。

自分の心のコップが満たされていれば、

他人からの評価を気にする必要はない。

そして、その時初めて誰かを喜ばせる事ができる。

自身は満たされているため見返りを求める必要は無い、

自分を満たし、相手を満たす事で人間関係はうまく循環していく。

 

どんな仕事でも誰かが笑顔になる

著書「頑張りすぎない練習-無理せず、ほどよく、上手に休む」

には、頑張りすぎないための考え方と、実践法を綴っている。

例えば、仕事に対しての向き合い方。

どんな仕事でも、どこかで誰かが笑顔になっている。

誰かを助ける、支えるためにやっている、

そう考えて仕事に臨むと、自身も気分が楽になる。

他には「プチリチュアル」という儀式をオススメしている。

毎朝のトイレ掃除など、些細なことでもなんでも良い。

儀式というと大げさだが、日々のルーティーンを少し

意識してあげるだけで良い。ネガティブな考え方や悩みは

無意識に起こってしまう、いわば癖のようなもの。

日々のルーティーンが自身の動きや、その時の考え方を蘇らせてくれる。

 

 

自分軸の木の育て方

縁というのはとても、大切であり不思議な物。

著書『死にゆく人の心に寄り添う~医療と宗教の間のケア~』

には、介護の仕方や、介護する側の考え方、

瞑想の仕方など、看護師・僧侶の目線が

あるからこその言葉を綴っている。

何事も、自分軸の木を育てる事が大切で、常に自分に軸を持つ必要がある。

特に今は、ネット社会で様々な情報が飛び交っている。

情報はあくまで材料で、その材料を練り上げて使うのは

自分の裁量次第。ただそれでも思い詰める必要は無く、

自身だけの柔軟なしなやかな木を作り上げて欲しい。

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