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2020.05.15

NPO法人J-Win理事長 内永ゆか子さんが考える「ダイバーシティ・マネジメント」

NPO法人J-Win理事長の、内永ゆか子さん登場。

J-Winが取り組んでいる「ダイバーシティ・マネジメント」とは、

キャリアアップしたい女性、そして、これからの日本

の企業に求められるものについて伺いました。

 

NPO法人J-Win (ジェイウィン)

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企業に求められるダイバーシティ

自身が理事長を勤めている「NPO法人J-Win」は

「Japan Women’s Innovative Network」の略称で、

女性の活躍を推進していく団体。

前職を辞める時に、水面下でJ-Winの構想を練っていて、

女性が活躍して、競争力をあげ組織を

活性化させていこうという考えの元に動いていて、

もっと突き詰めると、「ダイバーシティ」多様性を重視した、

様々な価値観、生まれた国など、いろんなバックボーンの人たちが

活躍できる社会を応援すると共に、それが企業のために

なると考えている。さまざまな価値観や考え方を融合させて

新たなビジネスモデルを作りたい。活動の対象は企業で

現状、日本は女性の活躍の場が少し少なく、

世界水準の、ジェンダーギャップインデックスでは、

日本は121位と、残念な結果になってしまっている。

 

日本IBMで異例の女性役員に

東京大学卒業後、日本IBMに入り、1995年に、

IBMで女性初の取締役に就任した。

特に、生え抜きで取締役になるのは異例で、 

その時の記者会見は、20社以上が訪れ、

世間的にもとても注目の集まる人事だった。

25年が経ち、当時の日本IBMの企業の雰囲気が

まさに今、日本全体の企業の雰囲気に似ていると思っている。

女性活用の観点で言うと、この25年間ではそこまで進歩はしていない。

日本IBM時代に、IBMコーポレーションのヘッドクオーターが、

日本IBMの女性活用を推進していた。その時、

アメリカから来た、ポール・デュアーさんの言葉が、

自身の考え方を大幅に変えた。女性であっても、志を高く、

そして、きちんとした将来設計をする必要がある。

 

女性のキャリアへの意識

働いている女性は、明確な将来像を

持っていないことが多い。

例えば、男性ならば何歳で、部長になりたい

収入をいくらにしたいなど、少なからず将来像をイメージ

している人が多い。その志が女性の大きなバリアとなっている。

よく「チャレンジしたいと思わない」と言う女性がいて、

もちろん、キャリアアップはしたいと思っているが、

自分には実力がないからと諦めている。

しかし、ある女性が「女性は人生のフルコースを楽しめる」

という言葉を残した。女性はキャリアにもなれれば、

子供を産み、育て、家庭を築くことが出来る。

何より、実際に世界中の女性が既にそうなっている。

パートナーと協力すれば、必ず解決できるような

問題がほとんどで、日本の女性だけが、子育てしながら働こうと

しているわけではないという事を忘れてはいけない。

 

「オールド・ボーイズ・ネットワーク」

女性の活躍を阻む「オールド・ボーイズ・ネットワーク」

女性活用を阻害する男社会の見えない絆のようなもので、

それは、喋り方や、提案の仕方、仕事の仕方など、

色々なところに隠れている。例えば、会議などで

発言する際、「反対です何故なら・・・」などと

端的に否定から入ると、話を聞き入れてもらえないことが多い。

まずは、議題や、会議の肯定から入り、最後に、

指摘や改善点を提案する。そうすると周りも話を受け入れる。

それに気づいて以来、他にも様々ルールが隠れていることを知り、

男性も自然にやってしまっているルールに気づいていなかった。

女性や企業のトップが意識を変える前にまず、

まずは、男性自身にその「オールド・ボーイズ・ネットワーク」の

存在を知ってもらうことが大切になってくる。

 

まずは企業のトップから

これからの日本の企業に求められるもの、

日本の女性活用は、絶対数としては、とても増加しているが

世界的に見るととても衰退している。順位が全てではないが、

変化の激しい世の中で企業がやっていくためには、

新しいビジネスモデルにチャレンジする必要がある。

そのためには様々な人々の共存が必要であり、

その第一歩が女性活用だと信じている。

J-winの活動はこれまで通り、女性の背中を押しつつ、

多様性、ダイバーシティを普及していきたい。

これからは、企業自体はもちろん、企業のトップの男性が

変わっていく事もとても大切で、何より企業のために

多様性を理解してほしい。

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