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2020.04.24

「妻のトリセツ」著者、黒川伊保子さんに聞く「男と女」の違い

人工知能研究者で、感性アナリストの、黒川伊保子さん登場。

コミュニケーションのコツや、夫婦円満の秘訣など

ベストセラー「妻のトリセツ」、「夫のトリセツ」についても

じっくり伺いました。

 

オフィシャルサイト コチラ

感性リサーチ コチラ

 

人工知能研究の第一人者

人工知能の研究者で、著書に「妻のトリセツ」「夫のトリセツ」がある。

1991年に、史上初の日本語対話型AIを作った。

当時はまだ文字でのやりとりで、

そのAIのモデルは、35歳の美人秘書。

使用者からは「このAIは美人だね」と言われたこともあった。

その時に男性と女性の脳の違いにとても興味が湧いた。

言葉を話す時の特徴には、「心の文脈」と「事実の文脈」

の2種類がある。心の文脈は感情をメインに話す時で、

主に女性が使用する場合が多い。

心の文脈に対しては、「共感」をする必要があり、

共感をしてもらえると、また違った発見や気づきが生まれる。

 

発音が与えるイメージ

言葉は意味の他に、音でイメージを伝えている。

例えば「すいません」と「申し訳ありません」の場合、

「す」という音は、発音しようと思ってから、

音のピークまでの時間が極めて短いが、

逆に「も」という音は、音がピークに到達するまで

時間がとてもかかるため、

相手の気分を害する場合もある。

実際に自分がAIを作った時は、「はい」という肯定の返事が 

続いてしまうと、冷たく捕らえられてしまうため、

「はい」「えぇ」「そうですね」という返事をアトランダムに返すように

設定したが、しかるべき時に「はい」という返事が

出せなかったため、少し不安を与えてしまう場面もあった。

このように、言葉にはたくさんの要素が含まれている。

 

『夫のトリセツ』

著書の『夫のトリセツ』では

夫婦円満のための夫の扱い方を解説している。

「共感を求める人に問題解決を焦るな」

などいろいろなアドバイスがあるが、基本的には

だれにでもわかるように、男性の脳の動き方を

解説している本になっている。

掃除、洗濯料理、など名前のついている家事は

シェアしやすいが、例えば、トイレに行くついでに、

何かコップなどを片付ける、いわゆる「ついで家事」という物は、

シェアをする事がとても難しい。

男性に限ったことではないが、ちょっとした「ついで家事」を

出来ない人が多い、それは男性脳では仕方のない事で、

古来より男性は狩りを行って進化してきたため、

目標を決めた際、他のものが見えなくなるよう

脳がフィルタリングするように出来ている。

そのため、仕方ないと割り切る事で楽になれる部分も多い。

 

男性脳は「ゴール思考・問題解決型」

男性の脳は、「ゴール思考・問題解決型」と呼ばれ

目標達成を一直線に目指し、まず問題点を最初に

改善しようと試みるように出来ている。

代わって女性の脳は、「プロセス思考・共感型」

共感を求めている事が多い。例えば、男性が女性に注意する際

「ここは直したほうがいい」と直球で物事を

否定することが多いが、女性はとてもモチベーションが下がってしまう。

しかし、男性側も否定をしているわけでなく、

「ゴール思考・問題解決型」なので、

問題解決を急ごうとしてそういう結果になってしまう。

女性には「3点笑顔主義」という、作戦を勧めている。

「朝起きた時」「送り出す時」「帰ってきた時」

この3つの場面で笑顔を意識するだけで、

より良い夫婦生活が送れるかもしれない。

 

夫婦円満の秘訣

男性脳は、結論を急ぐあまり、5W1Hの

質問になってしまうことが多い。

夫婦間をよくするために、コミュニケーションを増やす、

という試みが推進されているが、ただ闇雲にコミュニケーションを

取れば良いというものではない。

例えば、男性が家に帰った際「今日1日何してた?」

と会話の一環として何気なく、投げかける一言は

女性側は、「どうせ何もしてなかったんだろう?」と

皮肉を言われたように受け取ってしまうこともある。

双方が柔軟に慣れれば良いだけだが

男女での脳の回路が違うという事を念頭に置いておくと

少し見え方や、感じ方が代わってくるかもしれない。

長い時間を共にするパートナーだからこそ、

その男女の違いを楽しむことが何より大切。

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