上柳昌彦 ラジオの人

2026.09.11

福山雅治さんと大船渡と

東日本大震災から1年後の3月、ニッポン放送の冨山ディレクター(当時)と共に陸前高田~大船渡~気仙沼~南三陸町~仙台~南相馬をレンタカーで巡りました。

発災から1年ではまだまだ津波や地震の復興からは程遠い状況でその被害の大きさに暗澹たる思いにとらわれました。

あれから15年、コロナ禍や私の手術入院を除いて毎年冨山さんとの東北取材が続いています。

訪ねる先は年によって変わりますが必ず伺うのが大船渡です。

今では津波の被害にあった地域も盛り土がなされ商業施設が立ち並ぶようになりました。

海から離れた少し高台にあるのが盛町。そこにカレー南蛮がおいしい「百樹屋」さんがあります。

2010年に「龍馬伝」のロケで大船渡に滞在した福山雅治さんがカレー南蛮の評判を聞き通ったそうです。

翌年2011年震災が発災。4月に福山さんはニッポン放送で復興支援のチャリティー番組を24時間生放送でお届けしました。

その際、百樹屋さんの安否を気づかった福山さんの代わりに現地に向かったのが冨山さんや垣花アナウンサー、そしてディレクターやドライバーさん達でした。

マイクロバスでたどり着くと店も住居もすべて津波に流されていました。

避難先の奥様の実家で無事だったご夫婦に対面。おばあちゃんが疲れきったスタッフにおこわご飯をふるまってくれたそうです。

もちろん辞退したのですが「この仕事をしていると、おいしいと言って食べてもらえることが何よりも嬉しいの」と言われ、

涙ながらに頂いたとのこと。

この話を聞いた私は移転して再開した百樹屋さんに翌年足を運ぶことに。

店内には福山さんのポスターと応援メッセージとサインが飾られていました。

福山さんとのご縁がずっと続いていたのです。

昨年2月には山林火災もあり「なぜ大船渡ばかりが・・・」という百樹屋さんの奥様のメールが番組に届いたことをきっかけに、

満開の桜の中で大船渡を巡り「それでも桜は開花する~大船渡市と山林火災の現場から~」という番組も制作しました。

それでも桜は開花する~岩手県大船渡市 山林火災の現場から~ | ニッポン放送 PODCAST STATION -ポッドキャストステーション-

あの時「百樹屋さんは大丈夫だろうか」という福山さんの言葉がなければ、私と大船渡とのご縁はなかったことでしょう。

今回、福山さんへのインタビューでやっと、ご縁をいただいたことへの感謝の気持ちをお伝えすることが出来たのでした。

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